え、真冬に桜…!? この1枚、12月19日に青森県弘前市で撮影された写真です。なんて美しい桜景色!
ですが、よく見ると、これ、枝に積もった雪。ピンク色のライトアップでまるで本当の桜のように見えますね…!
同じ場所で、春に本物の桜を撮影したのがこちら。一見見分けがつかないくらい。
日本三大夜桜で有名な弘前公園で、今年初めて実施される「冬に咲くさくらライトアップ」。今月22日から始まります。
バズフィードは、発起人の米山竜一さんにお話を聞きました。
きっかけは「1枚の写真」
普段、夜の弘前公園は光がなく真っ暗。その一角にピンクがかった街灯がうっすら照らす場所があることに気付いた米山さんが、カメラの設定次第で春の桜のような写真が撮れるのでは? とチャンスをうかがって撮影してみたそうです。
その1枚が市役所内部やSNSで話題を呼び、観光PRのイメージにも使われたこともありました。
「肉眼でもはっきりピンクに染まって見えるようにしたら、よい観光コンテンツになりそう」と考え、実行に至ったと話します。
クラウドファンディングで約40万円を集め、いよいよ実施の運びに。上で紹介した写真は19日におこなわれた試験点灯の様子です。
桜色に照らされた、弘前公園の外堀。
近くで見ると雪景色なのに、
少し離れて見るとこんなに幻想的です。色味だけでこんなに印象が変わるなんて!
見頃は、本格的な降雪・積雪となる1~2月とのこと。雪がしっかり積もった夜の方が見応えがあります。ライトアップは2月下旬まで毎日実施されます。
「憧れ」か「憎き敵」か?
米山さんは、地域おこし協力隊として神奈川県から2015年7月から移住しました。
「雪があまり降らない地域の自分からすると、雪には非日常のイメージや漠然とした憧れがありましたが、弘前市民のみなさんからすると生活の障壁になる“憎き敵”。観光の意味でも、市外からの集客に最も苦戦する季節なのは紛れもない事実です」
「今回のプロジェクトが、市外の方には観光コンテンツに、市民の方には冬の弘前しか持てない魅力の再発見になれば」
2月まで続くライトアップ。「行きたい!」と思ったみなさんに向け、米山さんに、冬の弘前に訪れた際のおすすめスポットを聞きました。
弘前雪灯籠まつり。雪遊びやプロジェクションマッピング、昔懐かしい屋台等がいっぱいです、
スイーツ、カフェ。市内にはおいしいお店がたくさんあります。名物は「アップルパイ食べ比べ」です。
東北地方有数の規模を誇る飲み屋街。鍛治町周辺にあります。
津軽ラーメン。煮干しベースなのが津軽流。
温泉。弘前や周辺は温泉が豊富で、特に近隣自治体の大鰐町や黒石市は名湯が揃います。
冬の田んぼアート。弘前市の隣、田舎館村で見られます。
ストーブ列車。五所川原市周辺を走る津軽鉄道で楽しめます。
「冬の弘前や青森は、足を運んで初めてわかる魅力的なスポットやグルメがいっぱいです。ぜひ遊びに来てください!」