2010年代に入ってから急速に浸透した「渋谷でハロウィン」。その騒ぎは年々激しさを増し、被害届や逮捕者などが出ていることを受けて渋谷区長の長谷部健氏が緊急コメントを出すなど、大きな注目を集めている。
10月31日のハロウィン本番は、どんな様子だったのか?厳戒態勢の中、渋谷の夜を歩いた。
夕方6時頃に火事があったとSNSで知り、7時頃に現場に行ってみた時の様子。火事になったエリアは一帯が封鎖されていた(のちに封鎖は解除されていた)。
同じく7時頃。すでに文化村エリアは厳戒態勢。
午後9時半頃のセンター街。あまりの人の多さにほとんど身動きが取れない。「これはヤバい!」と悲鳴をあげる人も。
くしくもこの日、前澤友作社長が将来的に「なくします」と発表したZOZOSUITでコスプレをする人も。写真は渋谷公園通り。
「車の横転禁止」のロゴのコスプレをする人も。
午後11時半頃。マークシティ周辺で、パトカーに乗せられる人の姿が。周囲には多くの報道陣も。
終電が近づいた、午後11時半頃のスクランブル交差点。警察官が「早めの帰宅を心がけてください」とアナウンス。
午前2時頃。車両通行止めが解除され、車の往来が始まった。
2時20分頃。センター街では嘔吐する人の姿も。人は少なくなっているが、“荒れた”人々は多くなった感じだ。
道玄坂では、担架で運ばれていく人の姿も。
一方で「ハロウィンごみゼロ大作戦」のボランティアの人たちがゴミ拾いをする姿も見られた。写真はセンター街。
もっとも“荒れている”エリアだと筆者が感じたのは、東急ハンズ周辺だった。中心から離れているためか無法地帯のようになっており、エンジンの空吹かしや爆音での音楽など、騒音が絶えなかった。
写真は午前2時半頃、車から乗り出して騒いでいる人たちを警察官が制止している様子。
午前5時頃のセンター街。まだ騒ぎは収まらず、むしろ人は増えているように感じる。違うのは、疲れて座り込む人が増えていること。
警察の厳戒警備のもと、爆音でかかる「U.S.A」に合わせて踊る人々、その隣でゴミ拾いをする人。渋谷ハロウィンは「カオスの祭り」だった。“無秩序”というパワーを持つ街、渋谷。だから人は渋谷に集まるのかもしれない。
(文・写真、西山里緒)