米中央情報局(CIA)に所属するハッカーが「ワッツアップ」や「シグナル」を含む有名な携帯メッセ-ジアプリの暗号を回避できる技術を開発したと、内部告発サイト「ウィキリークス」が指摘した。
ウィキリークスは7日、CIAのサイバー情報センター発とする文書およびファイル8761件を掲載し、CIAのハッキング技術の詳細を明らかにしている。情報内容は2013年から16年にかけてマルウエアやウイルス、「ゼロデイ」と知られる安全面の脆弱(ぜいじゃく)さに関する文書や数億種のコードなどだ。
ウィキリークスは「米国政府の元ハッカーや契約社員の間で無許可で回覧されていたようだ。そのうちの一人がウィキリークスに情報の一部を提供した」と説明した。
CIAのジョナサン・ルー広報担当は「機密文書だと臆測されている情報の内容および信頼性についてはコメントしない」と電子メールで述べた。