ビジネスでもプライベートでも、電車やバスで移動する際は乗換検索アプリを活用していることだろう。中でも、高機能なうえ無料で利用できる「Yahoo!乗換案内」がアップデートし、AIによる「異常混雑予報」を搭載した。そこで今回は、乗換検索アプリ「Yahoo!乗換案内」の使い方を最新機能とTipsも含めて徹底紹介しよう。
AIを利用して突発的な混雑を予想する「異常混雑予報」を搭載
まずは、「Yahoo!乗換案内」に新搭載された「異常混雑予報」機能について紹介しよう。電車に乗っていて、普段はそんなことがないのに、いきなりある駅で大量の人が乗ってきてぎゅうぎゅう詰めになることがある。その人たちの格好や手荷物を見れば、花火やコミケ、サッカー、ライブといったイベントが開催されていたことがわかるだろう。とはいえ、混むのが分かっていれば、わざわざこの時間に乗らなくても、会社の近くで一杯やって時間を調節したり、別の路線で帰るということもできる。
そんな時、「Yahoo!乗換案内」でルート検索すれば、混雑ルートが事前にわかるようになった。ビックデータをAIで分析することにより、10分間隔での混雑度合いを算出してくれるのだ。また、関連するツイートも検索し、想定されるイベントも教えてくれる。検索結果にオレンジ色の「異常混雑予報」という文字が出たら、見逃さずにチェックするようにしよう。
作者:Yahoo Japan Corp.
価格:無料
ルート検索時にトイレのための途中下車時間を入れる
乗換アプリに、出発駅と到着駅を入力してルート検索するのは誰でもやっているだろう。では、途中でトイレの時間を確保するにはどうしたらいいかご存じだろうか。基本的に、乗換検索では最短効率で移動するので乗換えの際の余裕はあまりなく、トイレに行っていると、乗り過ごしてしまうことが多い。アポイントに遅れたらコトなので、トイレの時間も含めて検索しておくと安心だ。もちろん、売店で弁当を買ったり、改札で同僚と荷物の受け渡しをする、というときにも活用できる。
まずは「出発」と「到着」にそれぞれの地点を追加し、検索する。ここでは、西馬込から表参道に移動するルートを調べてみた。移動しやすいルートをタップすると詳細画面が開く。そこで、トイレに行きたい駅の出発時間をタップしてみよう。すると、前後の電車がずらっと一覧表示されるので、次もしくは次の次のダイヤをタップすればいい。それ以降の乗換時間が再検索されて、ルートが表示される。ちなみに、乗換駅の五反田と渋谷はもちろん、出発駅の時間もタップできる。
通勤電車が出るまであと〇秒! がわかるタイマー機能
家や会社を出る前に検索して何時何分発かわかっても、歩いているうちに発車してしまうこともある。とはいえ、いちいち歩く時間を考慮して出発時間をセットするのも手間がかかる。そこでオススメなのが、タイマー機能の「MY時刻表」だ。よく使う駅を登録しておけば、次の電車があと何分何秒後に出発するのかをカウントダウンしてくれるのだ。
歩いてあと3分くらいのところにいる場合、4分後に発車するならのんびり歩いてジュースを買ったりできるが、2分後であれば走った方がいいということがわかる。また、たとえば筆者の使っている西馬込駅は始発駅なのだが、1番線か2番線かで階段を上り下りする量が格段に変わる。次の電車が2番線発ならゆっくり歩いて次の電車に、1番線であれば急ぎ足で間に合わせる、といった判断ができるのだ。
施設名や住所をセットして正確な所要時間とルートを調べる
「Yahoo!乗換案内」は、駅to駅でなくても検索できる。たとえば、「砧公園」から「恩賜上野動物園」まで行きたい場合、施設名を入れるだけで用賀駅から根津駅を含むルートが検索できる。歩く時間を自分で計算する必要がなく、より簡単により正確な所要時間を計算できるのがうれしいところ。
ちなみに、筆者は用賀から上野動物園へ行くのに、渋谷乗り換えで上野に行っていたのだが、今回初めて根津の方が近いことが判明。思い込みで遠回りしていることもあるので、時々は乗換検索アプリで検索しなおしてみよう。
細かい便利機能を使い倒して快適&正確に乗換検索しよう
最後に、細かい便利機能をまとめて紹介する。乗換する駅がわかっていれば目的には到着できるだろうが、やはり快適に移動したいもの。たとえば、五反田から渋谷に行く時は、開くドアが右から左に変わる。そのため、どうせ後ろから押されるなら奥に移動しておいた方がラク。逆に、右のままの恵比寿に行くのでであれば奥に行き過ぎると、降りるのに手間がかかってしまう。
同様に、乗車位置を知っていると時間を効率的に利用できる。どうせホームでぼーっとスマホをいじっているなら、降車ホームの階段やエスカレーターがある車両の場所に歩いた方がいい。ルート検索した画面でも前中後とオススメの場所が表示されるのだが、「詳細」をタップし、目当ての設備のある車両を選ぶようにしよう。適当な車両を選んでしまうと、降りてみたらエレベーターしかなく、乗るまでにかえって時間がかかってしまったということがよくあるのだ。
特定の路線に乗りたくない場合、検索結果から取捨選択してもいいのだが、そもそも条件から外すことも可能。上下移動に時間が取られる大江戸線は避けたい、というのであれば、ルート検索画面の大江戸線の横にある「回避」をタップ。検索する路線を選択する画面が開くので、大江戸線にチェックし、「ルートを再検索」をタップすればいい。
よく使うルートやメモしておきたいルートがあれば、アプリに記憶させておこう。検索結果から右上の「Myルート登録」をタップすれば、「Myページ」の「Myルート」からワンタップで検索できるようになる。ルートではなく、時間や条件も含めた検索結果そのものを保存したいなら「ルートメモ」をタップ。「Myページ」の「ルートメモ」からいつでも確認できる。他の人に送るなら、「スクショ」をタップしてスクリーンショットを保存すればいい。直接LINEで送信することも可能だ。
乗換時の歩くスピードは人に合わせて設定できる。「ゆっくり」から「急いで」まで4段階あり、筆者は乗換ルートを迷わず移動できる「少し急いで」がちょうどいい。看板を探すのに手間取るなら「少しゆっくり」にしておくといいだろう。トップ画面にある人が歩いているアイコンをタップし、「乗換時間」からスピードを選べばいい。
乗換検索アプリが神アプリなのは当然だが、「Yahoo!乗換案内」は完全無料なうえに、高機能なのでオススメ。単に駅名だけ入れて検索するのはもったいない。タイマー機能や乗降位置の確認、異常混雑予報などを活用して、時間効率アップにチャレンジしよう。