劣等感を抱く10代へ

10.12 08:30 朝日中高生新聞

あなたにはたくさんのGiftsがある

 今年のNHK全国学校音楽コンクール(Nコン)の課題曲のタイトルは「Gifts」。「Superfly」として活動する歌手の越智志帆さん(34)が、他人と自分を比べて劣等感を抱きがちな10代に向け、作詞、作曲を手がけた楽曲です。越智さんに、曲に込めた思いを聞きました。
(八木みどり)

「ある」ものを自信にしていい

 越智さんにとって、自分以外の人が歌うことを前提に曲を作ったのは初めて。「自分が中学生だった時にこんな曲があったら」との思いで、自分に自信が持てずにいる10代に向けて作りました。それぞれの人が持つ「よさ」に気付かせてくれる、前向きなメッセージソングです。

 自身も、中学時代はまわりの友達をうらやんでは「それに比べて自分は……」と感じていたそうです。そんな劣等感を打開するきっかけを作ったのが歌。音楽の授業で、数人でゴスペルを歌ったことがあり、「私、歌うのがすごく好きなんだ」と気付いたそうです。「私の個性はこれ、というのが一つでも見つけられたのがうれしかった」

 歌詞は「名前があるから」「泣いた本や映画があるから」「食べたいおかずとごはんがあるから」などと、「ある」という言葉がたくさん盛り込まれています。ごくありふれたものですが、誰もが等しく持っているものや気持ちです。

 「『才能』といったようなスケールの大きなものではなくて、毎日、自分にくっついているものを歌に入れたかった。『自分には何もない』と思っている人も、いろんなものを持っているんだ、自信にしていいんだ、という気持ちになってくれたらいいな」と話します。

教えてあげて 相手のいいところ

 曲名は、贈り物という意味の「Gifts」。複数形なのは「みんなそれぞれ、抱えきれないぐらいたくさん、備わっているものがあるから」との理由です。
 この曲のミュージックビデオには、悩みを抱える中学生たちが登場します。「相手の思っていることを気にしちゃう」「人と話すのが苦手」などと話す彼らに、仲間たちがその人のいいところを伝え、笑顔に変えていきます。

 越智さんは子どもの頃、友達に言われた「その声が好き」というひと言が、大きな自信になりました。その経験があるからこそ、「自分が持つGiftsを見つけつつ、目の前のだれかのいいところをその人に教えてあげてほしい」と力を込めます。

 とはいえ、大人になっても、理想の自分と現実とを比べてしまうこともあったそうです。しかし「どうせ悩みが10代の頃と変わらないのであれば、肯定的に毎日を過ごそう」と思えるようになったことで、状況は変わっていったといいます。「楽しいっていう気持ちがないと、何事も続かない。『楽しい』『うれしい』という気持ちが残る頑張り方を、それぞれに見つけてほしい」

 越智さんは今、おいしかった食べ物や、心地よいと思ったことなど、好きなものを日々、ノートに書きとめています。落ち込んだ時に見返しては、支えにしているそうです。「10代の頃から好きなことを見つけておけば、大人になる頃には好きなもので心がパンパンになる。それって強いことだと思いますよ」

   *   *
1984年、愛媛県生まれ。2007年、Superflyとして「ハロー・ハロー」でデビュー。代表曲に「愛をこめて花束を」「タマシイレボリューション」ほか。「Gifts」は10日発売。

外部リンク

適度な準備運動とストレッチを

10.12 08:30 朝日中高生新聞

肉離れを防ごう

 部活動や体育の授業で「肉離れ」を起こしたという人はいませんか? 最新の研究で、肉離れが起きやすくなる遺伝子の型が見つかりました。遺伝子を調べることで、予防にもつながるといいます。(小勝千尋)

急激な筋肉の収縮で発症

 肉離れとは、急激に筋肉が伸縮し、筋肉の周りの膜や繊維が損傷することです。痛みを引き起こし、歩行に支障をきたすこともあります。通常は2週間ほどで痛みがなくなりますが、再発しやすいため、さらに1~2週間は安静にする必要があります。

 運動中に肉離れが起きやすくなる遺伝子の型を見つけたのは、順天堂大学の福典之准教授や熊谷仁研究員らの研究チームです。
 福さんたちはスポーツ選手1311人の遺伝子と、肉離れの診断歴を調査しました。その結果、エストロゲンという女性ホルモンが肉離れに関係していることがわかったのです。エストロゲンは、筋肉の周りにあるコラーゲンが筋肉に沈着するのを抑える働きをします。このエストロゲンに関する遺伝子が特定の型の場合、肉離れを起こす可能性が高いといいます。

起こりやすい遺伝子型発見

 エストロゲンに関する遺伝子にはTT、TC、CCの3タイプがあります。TTを持つ人が最も肉離れを起こしやすく、TCに比べて3割、CCに比べ約5割高いという結果が出ました。筋肉に超音波を当てると、TTを持つ人の筋肉はほかに比べて硬かったのだそうです。

 このように遺伝子を調べることで、肉離れ以外にも、靱帯損傷や疲労骨折などスポーツによって起こるけがのリスクがわかるといいます。「リスクがわかれば、気をつけながらトレーニングし、ケアも重点的に行えます」

 肉離れの予防には適度な準備運動や、ストレッチが大切です。寒い季節は特に、急に走るなどすると肉離れになりやすいといいます。

 一般的には、準備運動などをした後じっとしていると、20~30分で効果が切れるといいます。部活中、動かない時間が長いときには、もう一度するといいと福さんはアドバイスします。「ただし、ストレッチをやり過ぎても肉離れになることがあるので、注意が必要です」

 肉離れになってしまったときには、応急処置が大切です。「RICE処置」と呼ばれます。
 Rは「Rest(安静)」です。内出血など、悪化を防ぐために肉離れの後は動かず、安静にしましょう。Iは「Ice(冷却)」。患部をよく冷やします。Cの「Compression(圧迫)」は患部を軽く押さえ込むこと。内出血や腫れを防ぎます。

 Eは「Elevation(挙上)」。患部を心臓よりも高い位置に持っていくことで、腫れが引きやすくなります。
 筋肉は分裂できない細胞でできています。ある程度は修復されますが、完璧には再生できません。「適度なウォーミングアップをし、バランスよく鍛えて、しっかりと食べて、休息をとることが大切です」と福さんは話します。

外部リンク

40歳で日本へ―夜は怪談満喫

10.12 08:30 朝日中高生新聞

 小泉八雲は日本料理を好みました。はしを使って刺し身や漬物、最後にご飯を一膳食べました。「家庭の安心立命(身を天命にまかせ、どんな時にも心を動かさないこと)は食事の出来不出来に左右される」というのが持論でした。
 
 食通の彼は、1885年に『クレオール料理読本』を刊行。クレオール料理とは、米国・ルイジアナ地方を中心とするフランス系、スペイン系の人々の食文化です。ザリガニやカメ、カキなどの食材を使用することが特色です。彼は、ニューオーリンズで、どの料理の値段も5セントの食堂「不景気屋」を経営したことがあります。この店は共同出資者がお金を持ち逃げして、たったの20日間でつぶれたそうです。
・生没年 1850~1904年
・出生地 ギリシャのレフカダ島
・本名 パトリック・ラフカディオ・ハーン
・代表作 『チータ』(1889年)、『ユーマ』(90年)、『知られぬ日本の面影』(94年)、『怪談』『日本 一つの解明』(ともに1904年)など

40歳で日本へ―夜は怪談満喫

 日本の夏といえば「怪談」、怪談といえば「小泉八雲」を連想します。
 彼はギリシャのレフカダ島で生まれて、父はアイルランド人、母はギリシャ人でした。本名はラフカディオ・ハーンといい、父母との縁が薄く、大叔母に育てられました。

 16歳のとき、事故で左目の光を失い、これがハーンの心に深い傷を残します。翌年には、大叔母の破産で学校を中退。悲しいことが多く、運に恵まれない少年期でした。
 19歳になったハーンは、米国に渡り、職業を転々としながらも、図書館で読書に励んで、文章力をみがきました。こうした努力が実って新聞記者となり、フランス文学の翻訳や小説の執筆にも活動の場を広げました。

 一方、ハーンのなかに日本への関心が高まっていきます。ピエール・ロティの作品や、チェンバレンの英訳『古事記』に導かれ、米国・ニューオーリンズで開催された万国産業博覧会で、日本館の取材をしたことが契機となり、日本行きを決意します。40歳になったハーンは太平洋を渡りました。

 日本の土を踏むと、まるでフェアリー(妖精)の国に来たような印象を受けたハーンは、島根県松江の中学の英語教師や熊本の第五高等学校(いまの熊本大学)の英語教師、東京帝国大学(いまの東京大学)の英文学講師などを歴任して「へるん先生」と呼ばれ慕われました。

 私生活では、松江で出会った節子と結婚して、三男一女を得ました。夜になると、ハーンのひそかな楽しみが待っていました。ランプの灯をうす暗くして、妻が語る日本の怪談に聞き入るのです。ハーンは「本を見る、いけません。ただあなたの話、あなたの言葉、あなたの考えでなければいけません」と、節子に注文をつけました。竹やぶの葉ずれの音がすると「あれ、平家が亡びていきます」と、まじめな顔で耳をすませました。

 壇ノ浦の合戦の篇がことにあわれも深かろうと存じます。(小泉八雲『耳なし芳一』から)
 琵琶の名手で盲目の芳一が、何者かに招かれて『平家物語』を語ります。幼い帝を抱いた二位の尼が身投げする段になると、聞いていた人は一斉に悲痛な声をあげ、すすり泣きをもらしました。芳一は、たいそうおほめにあずかり、六晩続けての語りを所望されます。

 しかし、芳一を招いたのは壇ノ浦で滅びた平家一門の霊でした。芳一は、亡者にとりつかれたのです。彼の身を案じた和尚は、芳一の体一面に般若心経の経文を書きつけましたが……。

 『怪談』には『耳なし芳一』のほか、妖しく美しく哀しい『雪女』や、実に奇怪な『茶碗の中』などを収録。ハーンは45歳のときに日本に帰化して、「小泉八雲」と改名します。54歳でこの世を去りますが、葬儀は仏式で営まれ、東京の雑司ケ谷墓地に葬られました。
   *    *
【解説】岡山典弘(おかやま・のりひろ)愛媛県松山市生まれ。松山大学および自治大学校卒。愛媛県庁勤務を経て、現在は松山大学非常勤講師(日本文学)、文芸評論家、三島由紀夫研究家、エッセイスト、作家。

外部リンク

低学年への一冊

10.12 08:30 朝日小学生新聞

 本屋さんにはたくさんの本があふれ、お子さんに手渡す1冊に迷ってしまうことがありますよね。子どもの本を専門とする東京子ども図書館(中野区)の司書・床井文子さんが、最近出た本の中から、おすすめの3冊を紹介します。今日は、低学年からの1冊です。

『ねこのオーランドー』

作・絵 キャスリーン・ヘイル、訳 脇明子、福音館書店、2052円

ねこの一家が川辺でキャンプ

  オーランドーは、ママレード色のしまねこで、目はグズベリーの実のようなみどり色をしています。おくさんのグレイス、3びきのこねこたちといっしょに、人間のご主人の家で、ネズミをとって暮らしています。

 さて、オーランドー一家は、ご主人からお休みをもらい、キャンプに出かけることになりました。食器にサングラス、ぼうし……、旅じたくを整えて、車に乗って出発! 川のそばに、気持ちのよい場所が見つかりました。テントをはって、いよいよキャンプのはじまりです。

 こねこたちはお父さんから魚のとり方を教わって、焼き魚の朝ごはんを食べたり、水泳パンツをはいて、泳ぎ方を習ったり。夜には、たき火をかこんで楽器をかなで、歌をうたってキャンプファイアも楽しみました。

 まるで人間のように休日をすごすねこ一家のようすが、大きな画面いっぱいに、ユーモラスにえがかれています。やわらかいタッチの絵からは、ねこたちの表情がいきいきと伝わってきます。

 楽しいイギリスの古典絵本が、久しぶりに復刊されました。
     *      *
 次回配信では、中学年からの1冊を紹介します。

外部リンク

きょうこ先生の「中学受験」Q&A

10.12 08:30 朝日小学生新聞

Q.模試の結果が悪く、志望校を変えるべきか悩んでいます

A.

 6年生の秋は模試続きで、毎回容赦なく偏差値と合否判定が返却されます。それを見て一喜一憂……はなく、結果が良ければ「これが続くのだろうか」と心配になり、悪ければ「志望校を変えた方が良いのでは」と不安になります。

 結論からいえば、大切なのは模試の結果ではなく「過去問題との相性」。模試でA判定が出ても、過去問で全然点数が取れなければ意味がありません。

 とはいえ、いつまでも夢物語のような事を言っていられないのも現実。具体的には、10~11月の模試の合格判定が20%以下だった場合、中堅校・標準校の場合はそのままでも良いですが、最難関校・難関校志望の場合は志望校変更を検討する必要があります。

 というのも、最難関校・難関校は「基礎が全て身についている」という前提のもとで頻出分野対策をせねばなりませんが、秋の模試で20%以下という事は、基本的な問題も落としている、という事を意味するからです。

 お子さんが現実を我が事としてとらえ、志望校変更を検討できそうならば変更しましょう。しかし、お子さんが志望校を変更すると明らかにやる気が低下する事がわかっている場合は、親は心の中で第二・三志望を本命とし、こちらを徹底的に対策しましょう。我が子の可能性を信じることも大切ですが、最難関校・難関校の入試問題は気合いや願掛けでは点数が取れません。

 いずれにせよ、お子さんの気持ちを折らずに残り数か月を進められるよう、一方的に親が決めるのではなく、とことん親子で話し合いましょう。

【プロフィール】
安浪京子(やすなみ・きょうこ)1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他。連載、講演、セミナーなど多数。

外部リンク

三日坊主を予定する

10.12 08:30 朝日小学生新聞

勉強のやり方を教える専門家、清水章弘さんによるコラム

「明日から毎朝6時に起きよう」「テストまで毎日これをしよう」。こうやって計画を立てても、うまくいかないことってありますよね。1日目、2日目はできても、3日目は……。まさに三日坊主。1日できなかったら「もういいや!」って投げ出したくなりますよね。

 でも、大丈夫。みんなそういうものですし、僕だってよくあります。そういうときは、あらかじめ「ここで失敗しそうだ」という日を予想しておくといいでしょう。つまり、「ここで計画を見直す」と計画表に入れておくのです。そうすることで、できない日があっても、「朝6時30分に起きよう」「やることを減らそう」とまたチャレンジすることができます。

 計画を立てて、ときどき立て直す。これをくりかえすことで「自分にあった計画はこれくらいだな」と、無理をしないようになれます。計画は立てるときに一番やる気があります。僕はこれを「計画を立てるときやる気マックスの法則」と呼んでいます。マックスのやる気ではなく、3日後のやる気を考えて、自分にやさしい計画を立ててみましょう。

【プロフィール】
清水彰弘(しみず・あきひろ) 私立海城中学高校、東京大学教育学部を経て、同大学院修了。勉強のやり方を教える塾「プラスティー」を東京と京都で経営。著書に『「苦手」も「キライ」も克服できる!「小学校の算数」が1冊でちゃんとわかる本』(PHP研究所)『勉強ができるぼくのつくりかた』(PHP研究所)など。東京・国立音楽大学附属中高の学習コーディネーター。

外部リンク

おすしの作り方 きちんと計量しよう

10.12 08:30 朝日小学生新聞

おいしいおてつだい

 今回は「おすしの作り方」を紹介するよ。「おすしって難しそう!」って思う人もだいじょうぶ。前回紹介した「計量の仕方」を参考に、材料をきちんとはかれば、とってもおいしいおすしができるよ。(指導・女子栄養大学短期大学部 児玉ひろみ先生)

材料(2人分)

 米(精白米)…2カップ(300グラム)、水…2カップ(360ミリリットル)、酒…大さじ2、こんぶ…10センチ、塩…小さじ1/2、砂糖…小さじ2、酢…大さじ2と1/3、塩ザケ…1切れ、青ジソ…10枚、いりゴマ…大さじ1
※米と水は炊飯器付属の1合カップ(180ミリリットル)を使う。塩ザケの代わりにサケフレーク(60グラム)を使ってもよい。


すし飯を作る

 米を洗い、水とこんぶを入れて30分以上おく。その後、大さじ2の水を取りのぞき、大さじ2の酒を入れてたく。

 塩と砂糖と酢をまぜて、合わせ酢を作る。砂糖がとけにくいので、よくまぜておく。

 ごはんがたきあがったら、こんぶを取り出し、合わせ酢を入れてふたをし、1~2分おく。その後、すしおけにごはんを入れる。

 しゃもじでごはんをほぐしながら、切るようにしてまぜ合わせる。もう片方の手でうちわを持ち、あおぎながら、人肌程度にさます。※すしおけの代わりにボウルを使ってもよい

具の準備

 サケを焼き、骨や皮を取りのぞき、ほぐす。

 青ジソは千切りにし、水につける。その後、水気をよく切る。青ジソは横にして、丸めて切ると切りやすいよ。

 ごはんにサケ、青ジソ、いりゴマを入れて、さっくりとまぜれば完成!

上手に作るためのポイント

●材料をきちんと計量する。
●すし飯はうちわであおぎながらさますとごはんにつやが出る。
●すし飯にかたまりがなく、具が均一になるようにまぜる。

外部リンク

コレに入ってた!!アルコール入りお菓子に注意!

10.12 08:30 食育ずかん

 「今日のおやつは何?」「そーねー、この間いただいたお菓子があるからそれをあげるわ♪」
 
 ちょっと待って!!そのお菓子アルコール入っていませんか??

どんなお菓子に入ってる?

・パウンドケーキ

 洋酒が使われているものが多く、知らずに子どもに与えてしまうと具合が悪くなってしまうケースが!

・贈答用のゼリー

 洋酒やワインが含まれているものがあります。アルコール濃度はものによって違いますが、確認してから与えましょう。

・チョコレート

 コンビニなどで売られているチョコレートでも洋酒入りのものがあるので注意が必要です。その他、海外のおみやげなどでもらったお菓子にもお酒が入っている可能性があるため気をつけてくださいね!

なぜ洋酒入りを子どもに与えてはダメなの?

 日本では未成年の飲酒は法律で禁止されています。それだけでなく、ほんの少しの量でも子どもにとってはとても負担のかかることなのです。

 子どもの場合、脳の発達が未発達でアルコールを摂取することで、記憶力や判断力、意欲の低下が起こります。また肝臓や腎臓といったアルコール分を分解してくれる機能も十分に働いていないため、大人よりもずっと低い濃度で急性アルコール中毒になってしまう可能性があるのです。

 飲酒の場合は1%以上のアルコールを含んでいると「酒類」として規制されていますが、お菓子に関してはアルコールがそれ以上含まれていても法的な規制がされていません。原材料欄や注意事項をよく確認してから子どもたちに与える必要がありそうですね。
    *      *
 管理栄養士・食育インストラクター監修の食育まめ知識を毎日配信しています。
「食育ずかん」は家庭から広げる正しい「食育」を皆様にお届けします。
Text by くまこ/食育インストラクター

外部リンク

仲間を信じボールをたくす

10.10 08:30 朝日小学生新聞

W杯アンバサダー大畑大介さんに「ラグビーの魅力」聞く

来年日本で開かれるラグビーワールドカップ(W杯)まで1年を切りました。元ラグビー日本代表で、大会を盛り上げるアンバサダーを務める大畑大介さん(42歳)に、朝小リポーターの小学2年生の男の子がインタビュー。大畑さんは「仲間にボールをつなぐラグビーの楽しさを知ってほしい」と話します。(前田奈津子)

 大畑さんは現役のとき、京都産業大学、神戸製鋼などで活躍。足の速さを生かしたプレーなどで注目されていました。W杯にも1999年と2003年の2回、出場しています。11年の引退後は講演やイベント出演などを通してラグビーの魅力を広めています。

 幼稚園からラグビーをしている朝小リポーターはプレーについて質問しました。「ぼくは、すき間(相手がいない空間)を見つけ、走りぬけるトライが得意ですが、大畑さんはどんなトライが得意でしたか」

 大畑さんは「ぼくもそうでした。体は大きくなかったけどスピードだけは自信があった。小さなスペースを速くぬけてトライすることを考えていた」と教えてくれました。

 ラグビーの魅力の一つは、仲間にボールをたくすことといいます。ラグビーは自分より前にパスすることができません。

 「仲間を信用していなかったらボールをたくせないです。自分が前に進むよりその仲間がボールを持ったほうが良い結果を生むと信じるからわたすんです。ラグビーで友だちを大切にすることを学びました」

 大畑さんは子どもたちにもラグビーにふれてほしいと願っています。

 「おにごっこの延長だと考えて、楽しんでもらえたらうれしいです」


「できた」を積み重ね自信に

 来年の9月20日からW杯が始まります。開幕戦は、日本とロシアの対戦です。大畑さんは初戦が大事といいます。「選手は初めに良いパフォーマンスができたら勢いが出てきます。応援してくれる人の期待値も上がり、大会が盛り上がると思います」

 ラグビーという「居場所」を見つけた大畑さん。子どもたちには「人と比べるのではなく、自分のできることをがんばってほしい。『できた!』と思うと自信になります。『できた!』を積み重ねて夢をつかんでください」と話していました。

ラグビーW杯

ラグビーの世界一を決めるイベント。1987年から4年に1度、開かれています。第9回となる2019年の大会は9月20日~11月2日に開催。20か国・地域が参加します。

外部リンク

楽しく安全に 思い出作るお手伝い

10.10 08:30 朝日中高生新聞

オリエンタルランド パークサービス運営部ゲストコントロールグループ
山手浩史さん(26)

「今日はどこから来たんですか?」「お誕生日おめでとうございます!」。山手さんは、パークを訪れるゲストのちょっとしたしぐさや表情から声をかけ、思い出作りのお手伝いをします。

 テーマパークのスタッフの仕事はアトラクションに並ぶゲストの整列やパークの清掃、フード販売などさまざま。東京ディズニーランドと東京ディズニーシーではスタッフのことを「キャスト」と呼び、計約2万人がゲストにハピネス(幸せ)を届けています。

 山手さんは東京ディズニーシーで開催するハーバーショーを担当。ゲストを誘導するキャスト約200人のまとめ役の一人です。ショー全体を見渡し、問題なく進行しているか、ゲストは安全か、キャストがうまく対応できているか、の3点に目を配ります。

 パーク内の姿は仕事の一部。開催中のショー「ザ・ヴィランズ・ワールド」に向けては、開催の1週間ほど前から少人数で座学トレーニングを始めました。登場キャラクターについて深く学び、ゲストとのコミュニケーションを円滑にします。「ショーが終わった後も、キャストどうしで話し合い、優れた対応の方法をマニュアル化しています」


 ゲストの危険な行動を目にしたときは、「注意されたと思わせないようにする」と山手さん。自撮り棒を伸ばさないようにお願いするときも、「お写真を撮りましょうか」と話しかけ、撮影後に「パーク内では短いサイズでお願いします」と伝えます。「せっかくの楽しい思い出を、注意された思い出にしてほしくない」という気持ちが込められています。

 パークのルールだけでは対応できないことも起きます。もし、グループで来園したゲストの1人がチケットを紛失したとき、ルール通りに「ショーは見られません」と答えるのが正解でしょうか。キャストに必要なのは「勇気と一歩踏み出すという気持ち」と山手さん。「ゲストの気持ちとルールの間でどこに線を引くか、自分が責任を取れるところを考えるのは難しい。ゲストを前にすると、提案に迷いが出るものです。迷ったら、まず行動。そこからゲストとの関係を築けばいいんです」(寺村貴彰)

ターニングポイント

大学4年生の就職活動をする際、自己分析のために生い立ちをふり返りました。保育園ではみんなの前で東京ディズニーランドのショーのマネをしたり、高校の文化祭のお化け屋敷に「ファストパス」(優先入場券)の仕組みを導入したり。人生の節目で東京ディズニーランドをお手本にした瞬間があることに気づき、オリエンタルランドに興味を持ちました。

あゆみ

1991年、千葉県生まれ
■ 小学校時代
バレーボールに熱中し週2~3日クラブに通う。将来の夢は全日本のバレーボール選手やディズニーキャストなど
■ 歌が大好き中学校時代
千葉県松戸市立根木内中学校に入学。男子バレー部に入り、部活動に励む。合唱コンクールで「歌の楽しさ」を学び、3年連続クラス指揮者を務める
■ 行事にハマった高校時代
千葉県立東葛飾高校に進学。1年の時はバレー部に所属するも、合唱祭の実行委員に注力するため、合唱部を創設。学校行事に没頭し過ぎ、そのまま浪人生活へ
■ 大学時代
早稲田大学教育学部に進学。アカペラサークル「Choco Crunch」に所属し、音楽活動とライブ運営に没頭。塾講師や東京ディズニーランドのフードサービスキャストとしてアルバイトをする
■ 2016年4月
オリエンタルランドに入社

シゴトの極意

①「楽しい時間」の提供
ゲストや仲間にも「楽しい時間」を提供し、笑顔の連鎖を
②より良くより少なく
課題を正確に分析してしぼり、効率的かつ効果的な解決策を導く
③謙虚に学び続ける
一人でできることは限られるので、周囲への感謝を忘れず日々の学びを大切に

これだけは!アイテム

ネームタグのほか、ゲストの誕生日や初来園を祝うシール、キャストの努力を評価するカード、翻訳用のスマホなどが必須道具です。


後輩へメッセージ

仕事では心配もたくさんあり、みんなに迷惑をかけるときもあります。それでも、チームのメンバーがいるからこそ、「明日からがんばろう」と思え、課題を解決していくモチベーションにつながっています。

外部リンク