スポーツ報知によれば、マツコ・デラックス(44)と、「百獣の王」を目指すタレントの武井壮(44)が「幕の内弁当を選ぶヤツ」について、意見が一致したらしい。コレだけだとなんのことやらさっぱりわからないので、もう少々詳細を述べてみよう。
5月22日放送の『5時に夢中』(TOKYO MX)に武井がゲスト出演。(トークの流れから)「幕の内弁当を頼むヤツはだいたいフィジカルが弱い」と持論を展開。「がっちり下半身を鍛え込んだヤツは“肉とニンニクの芽”とかこだわったメニューにいきがち。ぼんやりしたメニューにいくヤツはだいたい下半身が弱い」と断言した。
その武井の発言に、マツコも激しく反応。
「(私も)運動に限らず幕の内を頼む人ってあんま愛せないわ」と同調。「何の意志があるの?とは思う。幕の内を批判してるわけじゃないのよ。幕の内弁当ってあの中の何を信じればいいの? メインが何か分からないじゃない」と指摘した。
……とのこと。
あまりに過激で偏重的な、もはやインネンに近い言い草ではあるが、
「メインがなにかわからない、ぼんやりしたメニュー」を好んで選ぶ者が「ヒトとしても突出した部分や決断力に欠けている」
といったロジックには「言い得て妙!」な、一種の爽快感さえただよってくる。そして、私はこういった「“例外”を恐れない、身近な物事に喩えた独断的法則」が大好きで、今日からもし「お目当ての女子と一緒にお弁当を買いに行くような機会(どんなシチュエーションだ?)」があったなら、「幕の内弁当を選んだ女子は、優柔不断な性格ゆえ強引に押したらイケる……かも?」って断定してみようかと思っている。「……かも?」じゃあ“断定”にはなっていないんですけどね(笑)。
もちろん、私も「幕の内弁当は絶対に選ばない派」の一人である。選ぶなら「とんかつ弁当」だとか「から揚げ弁当」だとか「焼肉弁当」だとか……の、いわゆる「脂っこい系」オンリー。原則として、弁当は量的にこぢんまりしている傾向が強く、大食漢の私としてはまず満足ができない。だから、極力ギトギト度が突出しているメニューを選び、少しでも満腹度数を上げようと試みているのだ。
もちろん、私のこのポリシーが「健康面で正しい」とまで自惚れてはいない。たぶん間違っているだろう。だが、私は「健康」といった長期的展望をもって計画的に無難なチョイスができる者より、「食欲」に負ける享楽性をもって短絡的に際立ったチョイスをしてしまう者のほうが、人間としては好みだったりする。「正しいか間違っているか」の問題ではない。要は「好きか好きじゃないか」なのである。
さて。ここで、あともう一つ。とっておきの「“例外”を恐れない、身近な物事に喩えた独断的法則」を紹介しておこう。
「焼き鳥屋で盛り合わせを注文する女性は性に奔放なケースが多い」
じつはコレ、とあるエロ系に強い女性ライターから教えてもらったネタなんだが、その根拠は「ハツだの砂肝だのレバーだのと、いちいち焼き鳥の種類を選ぶことを面倒臭がって、すぐ“盛り合わせ”にしちゃう女性は、酔うと男性を選ぶことも面倒臭くなっちゃって、ちょっと強引に迫られただけで即ベッドインしちゃう」のだそう。
「ホンマかいな」と、つい耳を疑ってしまう怪しい定則ではあるけれど、当たっている外れているは抜きにして、そのねじ伏せるように強引な“正当化の切り口”を、私はなかなか気に入っている……。
文:山田ゴメス