まずは1カ月! 食事制限なしのダイエットを実践しましょう
単品ダイエットや置き換えダイエットは効果抜群だけど、結局リバウンドしてしまう。運動や筋トレは頑張れるけれど、食事を楽しみたい――という人は、「食事制限をしない」というルールでダイエットをするのが正解です。
守るべきルールは、意外にもどれも簡単なものばかり。まずは1カ月、短期間でもいいので、今日からNOストレスの「食事制限なしダイエット」を実践してみましょう!
1. 過食防止にもなる水分はこまめに摂る
体が水分不足に陥っていると、水分を食べ物から確保しようと、脳が食欲を増大させてしまいます。反対に考えれば、水分をしっかり補給できていれば、余計な空腹に悩まされず、過食もなくなります。こまめに水分を摂取し、1日で合計1.5リットル前後飲むようにしましょう。
2. カロリーが高い食事は、朝食か昼食に食べる
体の仕組み上、食べたものが脂肪になりにくい時間帯は、午前中から午後3時ごろの日中。反対に食べたものが脂肪に変わりやすいのは、夜8時以降から深夜2時ごろです。
それは、食べたものを脂肪細胞に運ぶ手伝いをしている「ビーマル1」というたんぱく質の活動が最も抑制されているのが午後3時前後に対し、最も活動が活発になる、つまり、食べたものが最も脂肪になりやすいのが、午後10時以降からピークは夜中の2時だからです。同じカロリーのものを食べても、日中よりも夜の方が太りやすいのはそのためです。
太りやすいとわかっていても、どうしてもやめられない麺類や揚げ物、お菓子などカロリーの高いものは夕食ではなく、朝食か昼食で。
3. 食べ過ぎた時は午後6時以降のプチ断食で即リセット!
食事制限なしとはいえ、「ちょっと食べ過ぎてしまった」「お菓子をやめられずに食べ続けてしまった」というとき、その日のうちにリセットするクセをつけましょう。そうすれば脂肪になる前に対処できるので太りません。
午後6時から翌朝の朝食まで断食することで、食べ過ぎた分がリセットされます。いざという時の手段があれば安心ですね。水分補給はOKなので、水をたくさん飲みましょう。暴飲暴食でイッキに体重が1~2kg増えてしまったときは、翌日の朝にリセットするのがおすすめです。
4. 食事の後に5~10分の散歩
食後1時間は食べたものが脂肪に変わりやすい時です。食後にどっしり座ったままテレビを見たり、ゴロゴロするのは禁物です。ちょっと家の近所を散策したり、部屋の片付けをするなど、できるだけ体を動かすようにしましょう。それにより、その後の血糖値の上昇を抑えられるので、同じカロリーの食事を摂ったとしても太りづらくなります。
この方法は、30~40代以降で以前より太りやすくなってきたな……という人にもおすすめです。
5. 食事はどんなメニューでも1汁3菜
パンでも麺類でも丼メニューでも、必ず汁物1品と野菜中心のおかず3品を揃えましょう。おかずがないと糖質を集中的に食べてしまうので太りやすくなります。
また、1食の栄養バランスが整うことで代謝も上がります。柔らかい麺類やご飯とちがい、おかずがあると咀嚼回数が増え、満腹中枢が刺激されるので、満足感もあり、ドカ食いや食べ過ぎを防ぐこともできます。
6. 間食やおやつを食べるのは、昼食の2~3時間後に
おやつや甘いものがやめられない!という人は、間食するのは午後だけにしておきましょう。午前中に食べると、昼食が遅くなり、それにより夕食が遅くなる……という悪循環にはまりやすくなってしまいます。
おやつの適切な時間は、昼食の2~3時間後。昼食後の血糖値上昇も落ち着く時間帯なので、間食で食べたものが脂肪に変わりづらいタイミングです。合わせて、ダイエット中に食べられるおやつを用意したり、お腹がすいたら高たんぱく低カロリーなあたりめをよく噛んで食べるのもおすすめです。
7. 夕食は就寝の4時間前までに
前述のとおり、たんぱく質の働きで、夜遅くなればなるほど、食べたものが脂肪に変わりやすくなります。また、早い時間に夕食をとれば、翌朝の食欲が増大することで翌日の夕食の量を抑えることができるという好循環のサイクルに入ります。
できれば、午前0時には寝て、夕食は午後8時くらいまでに摂るのが望ましいところ。夕食の量が日常的に少なくなることで、自然と体重が落ちやすくなります。
8. 半身浴か全身浴を2日に1回はおこなう
半身浴か全身浴、どちらでもいいので、入浴による「冷え対策」で脂肪燃焼を促しましょう。女性は男性に比べて体が冷えやすいため、脂肪がつきやすくセルライトもできやすい傾向があります。毎日バスタブに入浴するのが難しいという場合は、2日に1回は入るよう習慣化してみましょう。
9. 睡眠の質を上げる
睡眠時間が短かったり、睡眠の質が悪いと肥満になりやすく、とくにお腹の脂肪がつきやすくなると言われています。
『海外での研究によると、肥満度は7~8時間眠る人が最も低く、それより睡眠時間が短くても長くても肥満度が高くなります。どのくらい違うかというと、5時間睡眠の人は肥満率が50%アップし、4時間以下の睡眠ではなんと73%も上昇してしまいます。』
『日本人の健康診断のデータを分析した研究でも、同じような結果が出ています。約2万人の日本人男性で平均睡眠時間と肥満のなりやすさを調べたところ、睡眠時間が5時間以上の人に比べて、5時間未満の人は肥満になりやすいことが分かりました。』
出典:睡眠不足はダイエットの敵! 太らないための眠り方
睡眠の質を上げる方法としては、寝具を見直すこと、就寝の時間を見直すことが挙げられます。食事のサイクルを考えても早寝早起きは、夜の空腹による間食を防いだり、自律神経のバランスを整える効果があります。
結果、ホルモンバランスも良くなるので代謝が上がり、太りにくく痩せやすい体に近づきます。睡眠不足やストレス、疲労の蓄積は太る原因です。これらを防ぐために、睡眠の質を上げる努力をしましょう。
10. 寝る前、朝のストレッチを欠かさない
前述の睡眠の質を上げる方法のひとつがストレッチです。ストレッチによるリラックス効果で、入眠を促し睡眠の質を上げましょう。睡眠の質が良いと寝ている間の脂肪燃焼効果も高くなるので、ダイエットに効果があります。また、ストレッチによる代謝促進も期待できます。朝、目覚めたときに行うのもおすすめです。
どれも簡単に実践できるものばかりです。全部やらなければ!というのがストレスであれば、まずはできるものからひとつずつ始めてみましょう。これらのルールを守れば、厳しい食事制限で無理する必要はありません。食事を楽しみながらダイエットを成功させましょう!
文 : 阿部 エリナ