変わりやすい天気に左右されてコーデも不安定にならないよう注意
夏のように暑かったり、雨が降って途端に寒くなったりと気温の変化が激しい時期。それに合わせてついつい適当なコーデで過ごしたりしていませんか?「今っぽさ」やトレンド感をキープするコツだけは、外さずに押さえておきたいところ。この時期やりがちなNGコーデをピックアップします。
長め丈がトレンドの今、一般的なスカート丈はひと昔前の雰囲気に
スカートの形って実はデニムよりバリエーションが少なく、「フレア」か「タイト」かぐらいなので、シンプルなものならトレンド関係なく着られそう、と思いますよね。
でも、今年はとにかく長め丈がトレンド! 去年買ったばかりの春夏スカートが、今年は変な感じがして着られない……という声もあるほどです。
写真のような膝にかかる丈感のスカートは、制服にも多くシンプルなので一見良さそうですが、今年らしさとしてはNG。今っぽさを決めるのは柄や色よりもシルエット。完全に膝が隠れる丈から足首までの中間の丈感が今年はベストです。
致命的! フェミニンやコンサバコーデが古臭い
今は昔に比べて美しいアラフォーの女性が多く、スタイルもセンスも若々しい方が珍しくありません。でも、いくらサイズが合うと言っても、フェミニン系やコンサバ系のアイテムは要注意。
女度の高いアイテムは、選び間違うと老けて見えるからです。特に今は20代から40代の女性が同じショップでお買い物する、という状況もザラ。
ベーシックアイテムならOKなのですが、フェミニン系やコンサバ系は残念ながら似合うものが確実に変わるので、20代と40代が同じものを着ると「負けた感」が出てしまうかも……。特に気を付けたいのはブラウスやスカート、ワンピースなど。またレースやシフォン、フラワー柄も要注意です。
老け見え防止のコツは、程よくカジュアルを取り入れることと、甘さを引き算すること。王道フェミニンではなくカジュアルダウンを心がけると、印象ががらりと変わるはず。そして、甘めシルエットなら落ち着いた色にするなど、引き算も心がけてみて下さい。
季節感が微妙な重め配色は、マイルドな印象の小物で解決
トップス一枚でOKな季節になったけど、急に雨の日や寒い日があるせいか、季節感が微妙な人も……。テラコッタオレンジやマスタード、濃いパープルのトップスに、ブラックを万能と思い込み、合わせはていませんか?
黒い靴、黒いバッグとの組み合わせだと全体的に重たくなってしまいます。ピンクベージュやオフホワイト、グレージュなど中間色の淡いカラーのバッグ&シューズを持っておくと、どんな色も春夏らしく受け止めてくれて、驚くほど使えるのでおすすめです。
脱ずんぐり見え! トレンドのワンピは丈感によって足元の雰囲気を変えて
今年は長め丈のワンピースが豊富ですが、ここで注意! 長め丈でもマキシに近いのか、膝下なのか、丈感によって足元を変えるのが大切。足首周りに抜け感を持たせるのが必須です。
例えばマキシ丈にスニーカーを合わせたいなら、あえて一枚で足首を見せ、膝下丈なら太めパンツやレギンスを重ねて甲の出るフラットシューズ、でも可愛くまとまります。
またワンピとパンツの重ね着は旬コーデのひとつですが、ボリュームがあるので、スニーカーだとずんぐりに見えてNG。アウトドアでのオシャレなイベントやフェスなどでもよく見るこのコーデは、楽チンなのでついやりがちですが、気をつけてみて下さい。
去年流行った盛り袖やフリルはNG
明らかに去ったトレンドなので今年はNG。特に大きめフリルやドロップショルダーなど、肩回りにボリュームがあるものは避けて。ただし、手首がキュッとしまっているものなら、ブラウジングしてバルーンスリーブのように着られるので、下半身をタイトにまとめればスタイリッシュに生き返らせられます。フレアスカートで甘めにまとめるのは昨年の着こなしなのでNGです。
素材が目立つプチプラTシャツは大人が着ると悪目立ちすることも……
Tシャツを一枚で着られるシーズンなのは嬉しい反面、素材が目立つシンプルなアイテムなだけに、大人が着てはいけないものも残念ながら存在します。カジュアルで元気なイメージのアイテムは、年齢に合う雰囲気とのバランスが大事。シルエットやプリントの感じが若すぎないか、要注意です。
男女問わずでかぶるボーダー、ストライプ、パーカーは無難だけどオシャレではないかも?
街に出てみると、ボーダー、ストライプ、パーカーは高確率でかぶるアイテム。しかも男性とかぶっていることも! NGコーデまではいかないですが、街に溢れかえっているので、無難な量産型コーデというイメージ。オシャレさは感じられないかも……。
せっかくお金を出すことを考えるともったいないので、デニムやチノパンツにスニーカーなど、男性でも着そうなコーデは避けて。レースのスカートや赤ヒールなど、女度の高いアイテムを合わせるとオシャレ見えし、気分も上がるのでおすすめです。
やりすぎずオシャレに見せたいデイリーコーデは、何をどれだけ買ったか、ではなく、細かいバランスまで気を配れるかどうか、が差を分けます。ぜひ意識してみて下さいね!
文:横瀬 真知子(レディースファッションガイド)