御嶽山噴火、47人ほぼ全員が「損傷死」 噴石当たる
御嶽山の噴火では、死亡確認された47人のうち46人が、噴石が頭や体にぶつかったことによる損傷死だったことが、長野県警の検視で分かりました。
また、残る1人は熱傷死と発表されています。47人のうち身元不明だった5人は兵庫県加古川市の会社員男性(40)と小学4年男児(10)の親子らと分かり、全員の身元が判明しました。
東京大地震研究所の分析によると、山頂付近では直径10センチ以上の噴石が時速300キロ弱のスピードで多数降り注いだとみられ、「現場はまさに雨が降るように噴石が飛んできたとみられる」とコメントしています。
登山者の家族の待機所がある長野県木曽町は2日午後、登山者の行方不明者数を19人と発表。ただ、不確かな情報も含まれているとしています。
長野県は9月28日に予定していた安否不明者の氏名や住所を記したリストの作成作業を2日までにほぼ完了。阿部知事らが近く公表の可否を最終判断します。
気象庁によると、御嶽山周辺では3日も雨が続く見通し。積もった火山灰が土砂などと一緒に流れ出し、土石流となる可能性があり、3日以降の捜索を慎重に判断します。
2日早朝に約1060人態勢で再開された御嶽山の山頂付近での捜索活動は、降雨が確認されたため、午前11時35分に中止を決定。捜索隊は下山を始めました。
救助隊は2日中は捜索を見合わせる予定。同災害で、未だに安否が分からないとして家族らから相談がある人の数は現在24人と伝えられています。
また死亡した47人のうち身元が確認されたのは42人。県警は残る5人の身元の確認を急いでいます。
御嶽山の噴火で負傷し、長野県立木曽病院に入院している被災者の中に、大きなストレスを受けた際に心身の不調などが起きる「急性ストレス反応」が出ている人が複数いることが分かりました。
同病院の担当者は「自分が計画した登山で、同行者が大けがをしたり死亡したりして自責の念があるようだ」と、反応が出ている原因の一端を説明しています。
今回の災害では、熱風や噴石により多くの登山者が負傷。木曽病院には、50人以上の被災者が搬送されています。
御嶽噴火、新たに死者16人の身元公表 身元判明は42人に
長野県警は2日、御嶽山噴火で死者16人の身元を新たに公表しました。
内訳は東京、神奈川、山梨、長野、岐阜、愛知、広島の各都県の男性11人、女性5人。
これで現在確認されている死者47人のうち、身元の確認が取れた人数は合計42人。警察と消防、自衛隊などは2日も捜索や救助を続けます。
長野、岐阜両県にまたがる御嶽山の噴火で、長野県警は1日夜、死者数を当初の48人から47人に訂正しました。
新たに確認された死者数についても、23人から22人に訂正。火山活動による被害では、1991年に43人が犠牲となった長崎県の雲仙普賢岳を上回り、戦後最悪となりました。
長野県警によると、確認できた範囲に取り残された人はいませんが、まだ見つかっていない登山者がいる可能性があり、2日以降も捜索を続けます。
御嶽山噴火で死者48人 戦後最悪に
御嶽山の噴火で、長野県警は1日、新たに23人の死亡が確認されたと発表、これまでに確認された分を含め、死者は計48人となりました。
1日の捜索は午後3時前に終了。長野県警によると、確認できた範囲に取り残された人はいないが、まだ見つかっていない登山者がいる可能性があり、2日以降も捜索を続けます。
火山活動による被害では、1991年の雲仙・普賢岳で、行方不明者を含め43人が犠牲に。御嶽山の被害はそれを上回り、戦後最悪の規模になるとみらます。
【追記】長野県警は1日夜、死者数を当初の48人から47人に訂正。新たに確認された死者数についても、23人から22人に訂正しました。
長野、岐阜両県にまたがる御嶽山の噴火で、長野県警は1日、新たに7人の死亡を確認したと発表。死者は計25人になりました。
また、御嶽山噴火の死者のうち、1人は神奈川県小田原市の36歳の会社員と確認されました。
警視庁は、肺停止状態となった登山者の9月30日までの発見場所は、山頂付近の主に5カ所だったと明らかにしました。
御嶽山の噴火で9月30日までに死亡が確認された12人の死因について、長野県警木曽署は1日、検視の結果、噴石などが頭や首、胴体などに直撃したとみられる損傷死と明らかにしました。
県警によると、外傷などから、死因は窒息死や中毒死ではないと判断。ただ、外傷については、避難中に滑落や転倒などで損傷した可能性もあるとしています。
自衛隊などは1日の捜索でさらに14人の心肺停止者を搬送。うち6人の死亡が確認され、同災害での死亡者は計18人となっています。
1日に再開された御嶽山噴火の捜索活動で、新たに6人の死亡が確認され、死者は計18人になったと、長野県警が明らかにしました。
自衛隊などは今日午前、心肺停止状態で山頂付近に取り残されていた24人のうち14人を収容。このうちの6人の死亡が確認されました。
また長野県は、今日の捜索でさらに7人が心肺停止状態で見つかったほか、上空から目視で3人程度を発見したことを発表しています。