だんだん日差しが春めいてきて、あたたかくなるのは嬉しいのですが、女性にとって気になるのはダイエット。冬の間に蓄えたお肉や脂肪を厚着でごまかせなくなる恐怖の季節がやってきます……!
ダイエットやらなきゃ、やらなきゃと焦っている人も多いのでは?
そんな中、ぽっちゃり体型だけど加藤綾子アナウンサーに似ている“90キロのカトパン”こと、餅田コシヒカリさんのダイエット本『4ヵ月でここまで痩せました! 餅田コシヒカリのダイエット日記』が話題に。

肉、卵、チーズを積極的に食べる「MEC食」で4ヶ月で22kg減らすことに成功し、人生初のグラビアDVD発売も決定しています。
名前のとおり、お米大好き・食べるの大好き! だけど痩せられたという餅田さんに、ダイエット成功への道や、愛されぽっちゃり女子の秘訣についてお話を伺ってきました。
コンビニ食OK、オシャレな肉バルにも行けちゃう!「MEC食」
――まずはダイエット成功おめでとうございます!

餅田:ありがとうございます! 私の体型をご覧いただければ分かると思うのですが、これまで何度もダイエットに失敗していて。芸人なので、ダイエット企画にチャレンジさせてもらうのですが、成功してはすぐリバウンド……の繰り返しでした。
チャレンジ企画最中に「よし、これ終わったら肉食べるぞ、揚げ物食べるぞ!」って思っていましたから(笑)。
――企画チャレンジ中の期間だけ頑張って、その後ドカ食いしてしまう。これは共感出来る女子多いと思います。
餅田:やっぱり食べないダイエットだとか、単品を食べ続けるダイエットってそうなってしまうんですよね。
今回こうして出版元に声をかけてもらって、今まで何度もダイエットに失敗してきたし、しかも売れてない2年目の芸人が本を出せるなんて、なんてすごいチャンスなんだろうと思い、絶対に成功させようと覚悟を決めました。
――本の中では「MEC食」という食べ方に挑戦していますね。

餅田:「MEC食」は、一日に肉を200g、卵3個、チーズ120gを食べるというダイエットです。
この本を書きはじめる前に番組で肉を食べて良いダイエットに挑戦して、その時人生で初めて10kg以上友達と痩せることが出来たんです。
それで私みたいに食いしん坊な子も、ちゃんとお腹いっぱい食べて痩せられるんだよって事を本にもしたかったので。
――日記を見ていると、ゆで卵やサラダチキンなどコンビニも上手に活用されていますね。
餅田:そうなんです! ファミレスとかカフェとかコンビニで食べられるメニューがたくさんあるので、続けやすいと思います。
ラーメン屋さんだって、チャーシューと煮卵ありますしね。友達とご飯に行く時も、肉バルとかお肉が食べられるオシャレなお店を選べるのでそれがすごく嬉しくて。
炊飯器をガムテープで封印!辛いダイエットのモチベーション維持とは?
――お肉や卵をしっかり食べられる、という事で食べられないストレスは少なそうですが、餅田さんのお名前から察するに、お米が食べられないのは厳しかったのではないですか?

餅田:はい……。あ、ちなみに私は本名が“モチダヒカリ”なのでこの芸名にしたというのもあるのですが(笑)、お米大好きなのでやっぱり辛かったですね。
ダイエット前は炭水化物だけで4品とか食べてましたから。打ち勝つために炊飯器をガムテープでグルグル巻きにして封印していました。
それを見ているのが痛々しかったです。でも2ヶ月経つとご飯への執着も消えて、辛いのは最初だけだと思います。
――炊飯器を封印! この日記を拝読して、そういう炊飯器を封印とか、体重が減らないで辛い……とか、生の声をかっこつけないで記録している所が素晴らしいですよね。
餅田:日記を送るのも辛い時がたくさんあって、ちゃんと成功して本になるのかも不安でたまらなかったのですが、皆さんの応援で乗り越えることが出来ました。
――モチベーションを維持するためにどんな事をしましたか?

餅田:「痩せたら着たい」という服を買いました!
太っているので洋服屋さんに行くのも怖いし、ショップ店員さんも怖かったんですけど、思い切ってギャルが服を買うお店に行って。今日も着ているライダースと、タイトスカートを買いました。
タイトスカートは、店員さんに「痩せたら着たいんです」って正直に言ったらSサイズを薦めてくれて。
小学生以来のSサイズだったので、出してくれた事もうれしかったです。
あと、私はまだ売れていないのでお金が無いので、自分にとって高い服を背伸びして買って。絶対に失敗できないという自分へのプレッシャーも与えました。
――ダイエット序盤には入らなかったライダースを、今余裕で着てらっしゃいますもんね!
餅田:入らなかった服が着れるってすごいモチベーションアップなんですよね!
私はこれまでバイトのユニフォームのデニムが入らなくて、自分だけ違うズボンを履いていたんですけど、それが入る様になったのも達成感がありました。
あとは社会人になった時にお母さんに買ってもらったスーツが、初めて全部体が入る様になって。お母さんは私の健康の事も心配してくれていたので、今回痩せてすごく喜んでくれています。
「ぽっちゃり」と「おデブ」の境界線はどこ?
――「ぽっちゃり」と「おデブ」の境界線、というのは度々話題になりますが、餅田さんが思う線引きってどこにあると思いますか?

餅田:愛嬌がある人はぽっちゃりなんじゃないかと思います。
ぽっちゃりの方って周りを明るくしてくれるパワーがあるじゃないですか。
私は渡辺直美さんが芸人としても女性としても憧れなのですが、いつもオシャレしていてメイクもきちんとしていて、周りを明るくしてくれますよね。直美さんのあの素敵な愛嬌はぽっちゃり女子として目指したいです。
あと物理的な問題もあります。私、一度90kgを越えてしまった事があるのですが、149㎝で90kgを越えると関節とかが痛くなって、体が「そろそろヤバいよ」ってアピールしてくるんですよね(笑)。
肌もかぶれるし、あせもも出来て、芸人はお腹を出す仕事が多いのですごく嫌で。
――なるほど、体もおデブになるとシグナルを出してくるんですね。
餅田:そうなんだと思います。このダイエットをはじめたら、肌も綺麗になってきたし、髪の調子も良くて、それだけは自信を持って言えます。
“ぽっちゃりモテ”のボーダーラインは80kg!?
――餅田さんはお顔がキレイなので、太っていたとしてもモテそうな気もするのですが、そんな事はないですか?
餅田:顔だけはキレイというステータスを持たせてもらっているのですが(笑)、そこにもボーダーがあって、85kgを越えちゃうとどうしても誤魔化せないんですよね。
着やせも出来ないし、痩せて見える角度とかもきかなくて。そういう時は恋愛もしていなかったです。
80kgをきってくると、自分で言うのは恥ずかしいのですが、お誘いをいただいたり、そういう機会も増えて。
――「男子はぽっちゃり好き」というのも都市伝説ではない?!
餅田:私も男性と付き合う前は必ず「こんな体型だけどいいの?」って必ず聞くんですが(笑)、「全然いいよ」って言われたり「ガリガリな子よりもぽっちゃりの方がいい」って言ってくれるんですよね。
もちろん、締まるところ締まっていて、出る所出てる方が一番魅力的だと思うのですが、薄~い体型になってしまうよりは、ある程度ふくらみがあったほうが男性は好きなのかもしれません。
実践している、着痩せテクニック
――もうすぐ春が着て、薄着になるのが嫌だなあという女子も多いと思います。餅田さんが実践している着痩せテクニックを教えてください。

餅田:私もまだまだダイエット中なので偉そうなことは言えないのですが、ワンピースを着る時はウエストをベルトでマークする、ジャストサイズの服を選ぶ、という事でしょうか。
ワンピースは楽だからぽっちゃりさんはよく着ると思うのですが、ウエストをマークしないとちょっと妊婦さんっぽくなっちゃったり。
あと、体型を隠したいからと、オーバーサイズの服を選ぶと逆に太って見えたり。
私も最初は怖かったですが、勇気を出してショップ店員さんにアドバイスをもらうのもオススメです!
あと、イヤリングやピアスをすると顔周りがスッキリ見えると思います。
――ちょっと意地悪な質問ですが……こうして本になったことで、絶対リバウンド出来ないぞって戒めにもなったんじゃないですか?
餅田:うわあ~、そうですね。テレビの企画は放送されちゃえば正直流れていっちゃうし、「企画終わったら爆食いするぞ!」て思ったりもしていたんですが、こうして本に残っているとそれが出来ないので、絶対にこのままキープしていきたいと思います。
今回の企画で街で声をかけていただくことも増えましたし、「私もダイエット頑張ります!」ってコメントいただいたり、本当にありがたくてうれしくて。
人生がこのダイエットによって変わり始めているので、その期待を裏切らない様にこれらからも続けていきたいです。
――餅田さんのダイエット記録は多くの女子を励ましてくれると思います! 今日は楽しいお話をどうもありがとうございました。(中村 梢)