昨年7月に秋田県内を襲った記録的大雨から9カ月余り。苦難を乗り越えて再起し、日々奮闘する店や関わる人々の姿を紹介する。
秋田市下北手の「Shalm café(シャルムカフェ)」は、店主の保坂瞳さん(37)が手がける日替わりランチや季節のデザートが人気の店だ。被災を機につながりができた他店と連携し、コラボメニューを提供するなど新たな挑戦を続けている。
店は太平川にほど近い場所にあり、記録的な大雨で床上75センチまで浸水。店の中は泥だらけになり、厨房の冷蔵庫やこんろが故障するなど大きな被害が出た。
復旧するまでの間、市内のラーメン店の好意で店舗を営業時間外に借り、週2回2時間ずつカフェを開いてきた。自店舗で営業を再開したのは昨年11月。
「当時は落ち込んだが、被災しなければ経験できなかったこともあった」と保坂さん。「お客さんがゆっくりとくつろぎ、何度も足を運びたくなるような店を目指したい」と力を込めた。
外部リンク