いつも楽しむことを忘れず、自分の趣味に時間を割くことが大切だと感じる大人たちが増えています。そして最近では、長らくおざなりになっていた趣味に再び没頭する人も。その潮流に乗る形でさまざまなホビーに熱い注目が集まっています。そんな、世の中に存在するマニアックで魅力的な趣味の世界をリポートするのがこの特集「僕らのホビー探訪!」です!
今回探訪するのは“高額中古ファミコンソフト”! ちなみに「ファミコン(ファミリーコンピュータ)」は、かつて多くの名作からクソゲーまで、幅広いソフトを世に送り出した伝説のゲーム機です。その中には、マリオやドラクエなどの永遠の名作があります。ところが、最近ではファミコンのゲームソフトがプレミア化し、中古ソフトの取引価格が急騰しているのをご存知でしょうか?
通常、ゲームソフトの取引価格は発売後時間が経つほど下落する傾向にあります。しかし、ファミコンソフトはこの傾向とは異なります。その現状を探るべく、中古ゲームソフトの殿堂「スーパーポテト 秋葉原店」に行ってみました!
今回お邪魔したのは「スーパーポテト 秋葉原店」!
スーパーポテト 秋葉原店 店長 古村さん
「中古のファミコンソフトは製造されなくなってから、かなり時間が経ってしまっているので、物自体がどんどん減少し続けていることで、希少性が高まっています。そして価格が上昇している最大の要因と言えるのが、ファミコンソフトのコレクターの急増ですね。
日本だけでなく、海外でも多くのファミコンソフトの愛好家が存在し、こうしたコレクターの需要により、もはや生産されないゲームソフトの買取価格が急速に上昇しています。ファミコンのゲームは単なる遊び道具を超え、文化的な遺産として見られるようになり、その価値が今後もますます高まっていくと思います」
1. スーファミ時代に殴り込んだ渾身の力作!「バトルフォーミュラ」
「バトルフォーミュラ」
¥500,000(取材時価格)
1991年にサンソフトから発売された、カーチェイスとシューティングがミックスされた縦スクロールゲーム「バトルフォーミュラ」。当時は、すでに次世代機のスーパーファミコンが市場を席巻しており、ファミコンの流通量が極めて限られていました。
この希少性が、中古市場での「バトルフォーミュラ」のプレミア化につながった一因です。そして、ファミコンとは思えないほどの操作性やグラフィック、そしてカーチェイスとシューティングを組み合わせた独特なゲーム性を持ち、ゲーム自体の高い評価もそのプレミア化に大きく寄与しています。
2. 当時のゲームファンに衝撃を与えた“伝説の怪作”「暴れん坊天狗」
「暴れん坊天狗」
¥54,780(取材時価格)
1990年にメルダックからリリースされた横スクロールシューティングゲーム「暴れん坊天狗」。アメリカを救うために、日本から来た天狗が、猛烈な勢いで目玉と唾液を発射しながら、アメリカのニューヨークのビル街を破壊しながら進んでいくと言う、かなりエキセントリックな内容。にもかかわらず、操作性などシューティングゲームとしての完成度が高く、多くのファンを虜にしました。
3. リメイクや配信が絶望的!?「三つ目がとおる」
「三つ目がとおる」
¥184,800(取材時価格)
1992年に現在のタカラトミーからリリースされた「三つ目がとおる」。手塚治虫の同名の漫画が原作の横スクロールアクションゲームです。原作のややホラーっぽい雰囲気とは異なり、ゲームでは写楽や敵キャラクターが可愛らしく描かれており、難易度もほどほどで遊びやすい仕上がりとなっています。そのため、原作を知らなくても楽しめる良作と言えるでしょう。
4. ファミコン超末期時代の名作!「悪魔城ドラキュラ」
「悪魔城ドラキュラ」
¥93,280(取材時価格)
1993年にコナミからリリースされた2Dアクションシリーズ『悪魔城ドラキュラ』の第1作目。こちらはファミコンROM版で、1986年にリリースされたディスクシステム版と異なり、中断機能がありません。その代わりEASYモードが搭載されており、ローディングも無いのでサクサク進めるのが利点。1993年はファミコン超末期時代ゆえに。人気タイトルといえど流通量は極めて少なく、激レア化は必至。
5. 複数の要素をミックスしたアクションシューティング!「地底戦空バゾルダー」
「地底戦空バゾルダー」
¥272,800(取材時価格)
「地底戦空バゾルダー」は、アクション、シューティング、そして3Dシューティングの3要素を巧みに組み合わせたアクションシューティングゲームです。プレイヤーは美少女「モービィ」と彼女の仲間たちが、地底探索タンク「バゾルダー」に乗り込み、地底人に捕らわれた父親を助け出すという壮大なストーリーに挑みます。その魅力的なゲームプレイと壮大なストーリーによって、多くのプレイヤーから愛される一作となっています。そのため、今でもコレクターたちの間で高い人気を誇り、入手困難な状況が続いています。
6. 赤ちゃんならではのかわいいしぐさで戦う!「バイオミラクル ぼくってウパ」
「バイオミラクル ぼくってウパ」
¥239,800(取材時価格)
1988年4月22日に日本のコナミから発売されたディスクシステム用横スクロールアクションゲーム「バイオミラクル ぼくってウパ」。本作は、1993年に発売されたロムカセット版で、やはりファミコン超末期時代と言う事で流通量が少なく、希少価値が高い。
激レアソフトはスーパーファミコンが登場した1990年以降の、流通量が減少し始めた時代の作品に多い傾向ですね。当時はワゴンセール行きだったソフトが、今では希少価値が認められて、多くのコレクターを魅了しているようです。ファミコンソフトは増える事なく減る一方なので、価格の上昇は自然の流れと言えるでしょう。