日本の南、沖ノ鳥島の近海で発達中の熱帯低気圧が、7月25日(水)3時に台風12号(ジョンダリ)になりました。
▼台風12号 25日(水) 3時現在
存在地域 日本の南
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北西 15 km/h
中心気圧 998 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
台風12号は、しばらく発達しながら北から北北東に進んで、27日(金)頃には小笠原諸島近海に達する見込みです。その後は北から北西に進路を変え、29日(日)頃には東日本に接近、上陸するおそれがあります。
大きな予報円は進路が定まっていないしるしただ、予報円がかなり大きいことからもわかるとおり、まだ今後の進路について位置やタイミングにかなり幅がある状態です。
台風12号は日本付近を覆う高気圧と、日本の遙か東にある高気圧の間を縫って北上する予想です。
さらに、26日(木)から27日(金)にかけて北東から近づいてくる上空の寒気「寒冷渦」の動向も、台風12号の進路に影響を与える可能性があります。
これらが影響し合い、複雑な動きとなることも考えられます。今後の情報に注意してください。
勢力を保ったまま北上かまた、7月中旬以降の記録的な暑さの影響もあり、本州の南海上は海面水温が28℃前後と非常に高く、台風が陸地に近づいても勢力を落とさない可能性があります。接近時までに勢力を落とさなければ、雨や風による影響が大きくなりますので、今後の予報に十分な注意が必要です。
7月で5個目の台風発生 平年より多く
7月に発生した台風は今回の台風12号で5個目となります。平年7月の平均発生数は3.6個なので、平年よりも多くの台風が発生していることになります。
なお、これまでの7月の最多発生数は、1971年と2017年に8個という記録があります。
台風の名前「ジョンダリ」
ジョンダリ(Jongdari)は、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の言葉で、ひばりを意味します。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。