6月9日は、皇太子さまと雅子さまが25年前に結婚した日です。「ジューンブライド」だったのですね。6月に結婚すると幸せになれるといわれ、憧れるカップルは多いようです。
しかし、6月は雨の日が多い梅雨時で、参列する人も着ていくものに苦労しそうです。なぜ梅雨の6月に結婚式をあげるのでしょうか?
「ジューンブライド」の由来は?
「ジューンブライド」の由来には諸説あるようです。一つは、ギリシア神話の主神ゼウスの妻で、家庭・女性・子どもの守護神のユノ(Juno)が6月の守り神であるというもの。英語のJune(6月)は、6月の守り神の名前にちなんでいるのです。
もう一つは、ヨーロッパの6月は気候が良いからというもの。長い冬が明けて花が咲き、雨が少なく気候が安定していることが多く、各地で祭事が行われ、祝福ムードが盛り上がります。
月別の婚姻届をみると…
実際に、日本国内の「ジューンブライド」はどれくらいの数になるのでしょうか。2017年に提出された婚姻届を月別にみると、一番多かったのは3月で、次いで11月、7月、12月、5月、2月と続き、6月は月別で7位です。決して多くはありません。
もちろん、「結婚式を挙げた日」=「婚姻届を提出した日」とは限りませんが、やはり梅雨時なので結婚式が敬遠されるのでしょうか。
6月でも海外なら乾季
「ジューンブライド」にこだわるなら、海外リゾート地での結婚式があります。
海外での挙式を多く手がけるワタベウェディング広報担当の田村愛実さんに6月の結婚式事情を聞いてみました。
「弊社としてはジューンブライド効果が大変大きく、6月に挙式を希望されるお客様は多くいらっしゃいます。6月の日本は雨季になるので天気が心配ですが、海外リゾート地は乾季の地域が多く、ウェディングに最適なんです。そのため、海外リゾートウェディングを選ばれるようです。6月と秋には大型連休がないため、旅行料金が安いことも後押ししております」
近年、海外リゾート地での結婚式が増えているといいます。梅雨時だからこそ、あえて新婚旅行も兼ねて海外での挙式というのもいいですね。
参考資料など
『これで安心! 結婚準備&マナー』(ナツメ社、監修:遠藤佳奈子)、『きちんと知っておきたい 本人・両親 結婚のしきたりとマナー新事典』(朝日新聞出版、監修:ひぐちまり)