23日(木)21時現在、強い台風20号(シマロン)は、徳島県南部に上陸し、北上しています。
四国地方や、大阪、神戸を含む近畿地方の一部が、風速25m/s以上の暴風域に入っています。
▼台風20号 23日(木) 22時推定
存在地域 徳島市付近
大きさ階級 //
強さ階級 強い
移動 北 35 km/h
中心気圧 965 hPa
最大風速 40 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 55 m/s
台風はこのあと、兵庫県付近に再上陸して県内を北上し、深夜から24日(金)未明にかけて日本海に抜ける見込みです。
日本海に抜けたあとは温帯低気圧に変わりながら、24日(金)から25日(土)にかけて北日本に近づく見込みです。こちらでも強い雨を降らせることがありますので、今後の進路にご注意ください。
吹き返しの風で45.2m/sを観測
台風の中心の周囲では風が強く、最大瞬間風速は高知県室戸市の室戸岬で45.2m/s、和歌山県白浜町の南紀白浜空港で43.7m/s、徳島県阿南市の蒲生田で42.6m/sを観測しています。都市部においても、和歌山で30.3m/s、神戸で23.8m/sと風が強まってきました。
また、雨も激しく、徳島県上勝町の福原旭で1時間に62.0mm、三重県大台町の宮川で1時間に58.0mmの非常に激しい雨を観測しています。
近畿地方は暴風雨に厳重警戒
台風の東側に広がる活発な雨雲が京阪神を含む近畿地方を通過し、激しい雨を降らせる見込みです。道路冠水や河川の増水や氾濫、土砂災害に警戒が必要です。台風の進路が東になった分、岡山県など中国地方での激しい雨の危険性は小さくなりました。
ただ、瀬戸内海は22時頃に満潮時刻を迎えるため、高潮の恐れがあります。台風の中心が近くを通る地域は満潮時間が過ぎたあとでも潮位の上がることがありますので、台風が遠ざかるまで沿岸部の浸水に警戒してください。
台風の名前
台風20号の名前「シマロン(Cimaron)」は、フィリピンが提案した名称で、野生の牛のことをさしています。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。