通行料は無料
国土交通省と福島県、山形県、NEXCO東日本東北支社は2017年9月13日(水)、東北中央道の福島大笹生IC~米沢北IC間35.6kmが、2017年11月4日(土)に開通すると発表しました。
東北中央道は福島県相馬市の常磐道・相馬ICを起点に福島市、山形県米沢市、山形市、新庄市などを経由し秋田県横手市で秋田道の横手ICに接続する計画の高速道路です。現在は途切れ途切れの形で一部区間が開通しています。
東北中央道の福島大笹生IC~米沢北IC間が、2017年11月4日に開通(画像:国土交通省東北地方整備局)。
福島大笹生IC~米沢北IC間が完成すると、東北道の福島JCTから、東北中央道を構成する「米沢南陽道路」(米沢北IC~南陽高畠IC)までが1本に。そして途中には、米沢八幡原ICと米沢中央ICが設置されます。
国土交通省によると、福島県と山形県にまたがる栗子峠付近は降雪量が多く、現在の国道13号は5%を超える急勾配や半径150m未満の急カーブがあることもあり、2016年は大型車などの立ち往生が東北地方の8割にあたる130台も発生。また、大雨や風雪などによる通行止めも年間平均4回発生しているといいます。
この区間を長さ8972mの「栗子トンネル」で通過する東北中央道が開通すると、通行止め時の大幅な迂回が回避されるほか、冬季も安全、安心な通行が確保されるとしています。
福島市役所~米沢市役所間の所要時間は、現在の国道13号経由の約60分から、東北中央道開通後は約40分に短縮される見込みです。
今回開通する福島大笹生IC~米沢北IC間は、無料で通行できます。ただし、自動車専用道であるため、自転車や軽車両、二輪車(125cc以下)は通行できません。また、「栗子トンネル」のある福島大笹生IC~米沢八幡原IC間は危険物積載車両の通行も不可とされます。
【画像】時代とともに長くなる栗子峠越えの道路トンネル
東北中央道「栗子トンネル」の長さは、明治時代に造られた万世大路「栗子隧道」の約10倍に(画像:国土交通省東北地方整備局)。