こんどの「人魚姫」は、美しいだけじゃない
「リトル・マーメイド」や「崖の上のポニョ」など、「人魚姫」をモチーフにした映画作品は数多くあります。
でも、その人魚が恐ろしい「人喰い人魚」というストーリーは、観たことがないのでは?
「怖すぎる人魚姫」が世界中で話題に
ポーランド映画「ゆれる人魚」は、アンデルセン童話の「人魚姫」をベースにした「ホラー・ミュージカル映画」です。
各国の映画賞を受賞したこの映画は、その衝撃的な内容が話題となっています。
なぜなら、登場する人魚が...
人間の心臓を食らったり
指を食いちぎったりするから
主人公は人魚の姉妹、シルバーとゴールデン。二人にとって人間は「餌」にすぎないのです。
姉妹の絆と、残酷すぎる結末...
物語の大筋はアンデルセン童話の原作に沿いながら、1980年代のポーランド・ワルシャワに舞台を移します。
ことの発端は妹・シルバーの初恋。その相手は、姉妹が働くナイトクラブのベーシストでした。
本来「餌」であるはずの人間に夢中になるシルバーは、次第に姉・ゴールデンの忠告も無視するようになります。
そして物語の最後には、姉妹の絆と純粋な愛、そして目を覆いたくなる残酷な結末が待っています。
ホラー映画 × ポップミュージックのミスマッチが面白い!
物語の舞台は、当時ポーランドで流行した「ダンシング」と呼ばれるナイトクラブ。音楽は本作の重要な要素です。
約90分間の作中に、バラードやロックなど10曲以上の楽曲が使用され、盛りだくさんのミュージカル映画に仕上がっています。
特に、二人が街での暮らしに期待をふくらませるシーンは「ラ・ラ・ランド」にも似た華やかさです。
でも、音楽がポップだからこそ引き立つのが、作品に終始漂う生臭くグロテスクな雰囲気。
特に後半は、かなり痛々しいシーンが連発。グロ描写が苦手な人は注意が必要です...。
2月から、日本でも上映が決定!
「ゆれる人魚」は2月10日(土)より、新宿シネマカリテなどで順次公開予定です。
ぜひ劇場で、新感覚の「ホラー×ミュージカル」を体験してみてください!