cat_oa-rp92670_issue_f16e5297c6fc oa-rp92670_0_f16e5297c6fc_竹内結子主演『QUEEN』“社会派ドラマ”として成功なるか 水川あさみらとのチーム感にも注目 f16e5297c6fc

竹内結子主演『QUEEN』“社会派ドラマ”として成功なるか 水川あさみらとのチーム感にも注目

2019年1月17日 06:00 Real Sound

 今夜、第2話が放送される木曜劇場『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)。竹内結子が主演を務める本作は、情報を操作し影で社会を動かす“スピン・ドクター”を、日本で初めて題材にした作品。危機管理を専門に、パワハラ、セクハラ、名誉棄損、損害賠償などのスキャンダルや社会的トラブルの裏側が、竹内演じる氷見江らの主戦場となる。

 先週1月10日放送の第1話では、アイドルの解散やインターネットでの炎上、現場の様子を生配信する過激なユーザーなど、現代社会の問題を題材とした本作。公式HPには、「すべての女性のために闘うというストーリー」と銘打たれていることもあり、果たしてドラマ『QUEEN』は今の時勢を表したものになるのだろうか。第2話放送を控える今、ライター・麦倉正樹氏に語ってもらった。

「まず、現実社会の問題をタイムリーにドラマに取り入れるという姿勢は、十分に評価できるのではないでしょうか。現実社会とどれだけリンクしているかはドラマを見る醍醐味のひとつでもありますし、前クールの『獣になれない私たち』(日本テレビ系)や『ハラスメントゲーム』(テレビ東京系)が評価された理由も、そこにあるのでしょう。『QUEEN』の第1話ではアイドル、そして第2話では企業におけるセクハラやパワハラ、いわゆる告発本の問題、さらにはロゴのパクリ疑惑などが題材になるということで、この数年の間に世の中を騒がせたトピックを拾い合わせ、一本のストーリーに仕立てている印象があります。

 第1話では、スピン・ドクターという氷見たちの仕事の全貌が明らかになりました。とある事件が起き、世間に“悪者”とされている女性の懐に入っていきながらその内実を知り、情報を選別しながら公表して、世論を動かしていく。スピン・ドクターは依頼者を弁護するのではなく、摩擦が生じている様々な立場の人とネゴシエーションし、トラブルを解決していく裏方です。よって第1話では、「アイドル」対「事務所の社長」あるいは「搾取される女性/搾取する男性」という単純な構図ではなく、氷見(竹内結子)に依頼を持ちかけたTV局のプロデューサーも含めた関係者全員にとって最良な選択は何なのかが、氷見たちの活躍によって提示されました。これはちょっと斬新な設定ですよね。女性たちの意志や権利を守ることが第一目的なのではなく、依頼者の要望に応えながら、その過程で女性たちの意思や権利を尊重するのが、氷見たちの役割であり矜持なのですから」

 しかし一方で、時事ネタを取り入れるという試みが必ずしも成功しているのか、麦倉氏は小首をかしげる。

「第1話では、アイドルのメンバーの一人である赤江桃子(中村ゆりか)が自身の性同一性に疑問を感じていることをメンバーに告白し、それを尊重するためにグループは解散することを選びます。しかし、その後桃子はどのように生きることになったのか、という部分が描かれていないことが、少し気になりました。扱っているテーマのひとつひとつは、現代の日本において非常に重要なポイントであるとは思うのですが、その題材に踏み込み切れていないように感じました。また、竹内さん演じる氷見は、いわゆるダークヒーローであるという見方もできるでしょう。恐喝までいかないまでも、かなりグレーゾーンにある駆け引きや情報操作のやり方、ハッキングをはじめとする彼女たちの調査方法など、スピン・ドクターとはいえ国家資格をもった弁護士なのですから、倫理的に少し気になる部分です。第2話以降、それらをどうクリアしていくか注目したいです」

 また、麦倉氏は、竹内結子の人物像が謎だと指摘しながら、本作を楽しむ上では水川あさみ、斉藤由貴、中川大志、バカリズムとのチーム感にも注目したいという。

「視聴者は、基本的に主人公に感情移入しながらドラマを見るものですが、第1話を見る限り、竹内さん演じる氷見という女性がいったいどんな人なのか、いまいちわからないんですよね。ドラマで竹内さんの姿を見るのは久々ですが、相変わらずお美しく、笑顔が素敵な方だなとは思いつつも、何か信用できない(苦笑)。竹内さん、水川(あさみ)さん、斉藤(由貴)さんという年齢の離れた3人が、付かず離れずの関係で楽しくやっているのは、どこか『監獄のお姫さま』(TBS系)を彷彿とさせるようで、しかも、みなさん衣装が素敵で、そこは楽しく見たのですが。そう、バカリズムさんは、彼女たちの上司役を演じると同時に、キャラクター監修も務めているようなので、彼女たちの会話の中には、『架空OL日記』(日本テレビ系)などで培った彼の感性が反映されているのかもしれません。旬の役者たちが一堂に会し、和気あいあいと計画を立てながら、それぞれの役割をこなしつつ、鮮やかに作戦を遂行していく。今クール、非常に多い“弁護士もの”のひとつではありながら、どこか『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)のような“コンゲームもの”的な面白さが、他の“弁護士もの”との違いであり、本作の魅力なのではないしょうか」

 『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』は、時勢と合致したアクチュアルなドラマとなるだろうか。期待を込めて今後の展開を見守っていきたいところだ。(取材・文=若田悠希)

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cat_oa-rp92670_issue_f16e5297c6fc oa-rp92670_0_59a82bb8050d_吉田鋼太郎と沢村一樹がキス寸前! 『劇場版 おっさんずラブ』特報映像&ティザービジュアル公開 59a82bb8050d

吉田鋼太郎と沢村一樹がキス寸前! 『劇場版 おっさんずラブ』特報映像&ティザービジュアル公開

2019年5月27日 05:00 Real Sound

 8月23日公開の『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』より、特報映像とティザービジュアルが公開された。

参考:映像はこちら

 2018年4月クールにテレビ朝日系で放送されたラブコメディ『おっさんずラブ』は、モテない独身ダメ男・春田創一と、誰もが憧れる理想の上司・黒澤武蔵、イケメンでドSな後輩・牧凌太の三角関係をピュアに描き、SNSを中心に話題沸騰となった。

 劇場版となる本作では、田中圭、吉田鋼太郎、林遣都の3人をはじめとした連続ドラマからのお馴染みのレギュラー陣に加え、天空不動産で新たに発足したプロジェクトチームのリーダーで、春田たちの前に立ちふさがる強敵・狸穴迅役で沢村一樹、春田が所属する天空不動産第二営業所に配属されたキラキラネームの陽気な新入社員山田正義(ジャスティス)役で志尊淳が新たに参加し、おっさん5人の五角関係が描かれる。

 公開されたティザービジュアルは、メインキャスト5人がそれぞれタキシードを纏って闊歩。その後ろには大爆破の炎によって形作られた大きなハートが。「ラブが、とまらない。」とコピーが添えられている。

 特報映像では、撮影したての劇場版本編シーンが初公開。手と手が触れ合い、見つめ合う春田(田中圭)と山田ジャスティス(志尊淳)、「ちょっと付き合えよ」と色気たっぷりに牧(林遣都)を誘う狸穴(沢村一樹)、「結婚って……本気で言ってます?」という意味深な牧の言葉、さらには謎の手編みセーターを抱えて微笑む黒澤部長(吉田鋼太郎)の姿も。その他にも、浴衣姿で指輪を見つめる春田、キス寸前で対峙する黒澤&狸穴などが映し出されている。

 主題歌は、連続ドラマからの続投となるスキマスイッチの「Revival」に決定した。(リアルサウンド編集部)

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cat_oa-rp92670_issue_f16e5297c6fc oa-rp92670_0_377c3fd2c410_『俺のスカート、どこ行った?』乃木坂46 白石麻衣が見せた涙の演技 永瀬廉の父親も明らかに 377c3fd2c410

『俺のスカート、どこ行った?』乃木坂46 白石麻衣が見せた涙の演技 永瀬廉の父親も明らかに

2019年5月26日 12:00 Real Sound

 原田のぶお(古田新太)の教えは決して、生徒=10代だけへのメッセージではない。『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)第6話では、のぶおの同僚でもあり、のぶおと絶妙なかけ合いを見せていた里見(白石麻衣)は親の決めたお見合いで結婚をし教師を辞めなければならないという岐路に立たされていた。

 里見は、当初は自分を、目立たない「サブ」の教師と思って、仕事にやる気のない教師だった。しかし、原田と出会うことで自分でも何かできることがあると気付き始めていた矢先だった。常に後ろ向きで、「もういいです」が口癖の里見。今回の結婚も、甘んじて受け入れようとしていたが、原田の教えで抵抗を決意する。

 里見は原田の姿勢を見習い、父・靖夫(小木茂光)と結婚相手の目の前で婚姻届をぐちゃぐちゃにして、自らの意思を表明。しかし、靖夫は里見の気持ちを気にもせず、自分で判子を押すと言い出し、その場を後にしてしまう。自分の精一杯の抵抗も、相手には届かず、残ったのは空しさと、そしてやはり諦めだった。結婚の準備は着々と決まりつつある中、原田と里見はいつもの保健室で出会う。「わたし、原田先生みたいに周りを変える力、なかったです。やっぱり原田先生になれませんでした」「もういいんです」と里見は寂しそうに口にするが、里見の目には涙が流れ、やがて「もうよくないです」と漏らすのだった。

 どこか、これまでクールな演技とボケやツッコミのコメディらしい立ち振る舞いが魅力だった白石だが、自分が本当にしたいことを諦めようと思いながらも、心の奥底で諦めきれない……そんな複雑な感情を見事に表現している場面だった。

 里見の涙を見た原田は、結婚式にウェディングドレス姿で殴り込み、里見の父・靖夫に直談判。好きじゃない相手と結婚しても「そこそこの幸せ」は手に入ると主張する靖夫に対し、「親がそこそこの幸せしか用意できないなら、放っておいてくれる?」「1回きりの人生で幸せ遠慮してどうすんのよ!」といつもの原田節を見せる。里見も「ちょっとは好きだった?」「人間的には好きになってくれた?」と聞く結婚相手に対し「全然」「いや、全く」といつもの調子を取り戻し、2人のやりたいようにやる姿と表情は今までに比べてずっと溌剌としており、晴れ晴れとしたものだった。

 なお、今回では明智(永瀬廉)の父・純一(板尾創路)も姿を見せた。どうやら純一は出所帰りで、登場早々に明智に金を要求。授業参観にも姿を見せ、原田をずっと睨みつけるなど不穏な空気を醸し出していた。終盤では、明智が退学届を出した描写が見られるが、果たして原田はこの問題をどのように解決してくれるのだろうか?

※高橋ひかるの「高」はハシゴダカが正式表記。

(文=島田怜於)

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cat_oa-rp92670_issue_f16e5297c6fc oa-rp92670_0_13670175f2d1_松山ケンイチが語る、岡田准一と共に作り上げた『白い巨塔』の裏側 「今の時代にも通ずる」 13670175f2d1

松山ケンイチが語る、岡田准一と共に作り上げた『白い巨塔』の裏側 「今の時代にも通ずる」

2019年5月26日 12:00 Real Sound

 5月22日から26日まで、テレビ朝日開局60周年記念として5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子『白い巨塔』が放送される。本作で、岡田准一扮する財前五郎の親友兼ライバル・里見脩二を演じるのが松山ケンイチだ。

 里見は財前と同期の内科医で、出世には関心がなく、患者を診ることと自身の研究だけに心血を注ぐ。“腹腔鏡のスペシャリスト”として医学界に名を馳せ、野心に溢れた財前とは対極の人物だ。

 これまで幾度となく映像化されている作家・山崎豊子のベストセラー小説をドラマ化した本作で、松山はどう里見脩二という医師を演じたのだろうか。『白い巨塔』や里見脩二という人物の魅力、そして岡田准一との共演について語ってもらった。

■「ぶれることなく自分の芯を貫いている」

ーー『白い巨塔』で里見脩二を演じると決まった時の感想を教えてください。

松山ケンイチ(以下、松山):以前、テレビ朝日の開局55周年の際に『オリンピックの身代金』で声をかけていただいて、また呼んでいただけたことはすごく嬉しかったです。岡田(准一)さんと鶴橋(康夫)さんと一緒にできるということで、どんな役でもやりたいという感じで(笑)。里見は好きになった役でしたね。やれてよかったです。

ーー何度も映像化されている『白い巨塔』ですが、松山さんはどんなイメージを持っていますか?

松山:僕の中で『白い巨塔』は、唐沢寿明さんが髪をオールバックにして、大名行列で歩いてくる、というイメージ。膵臓癌になって最期にベッドの中で髪がオールバックじゃなくて全部おりて、子どもみたいになっているのが印象的でした。物語というよりは、唐沢さんの演技の幅がとにかくすごいなと。この2019年にもう一度『白い巨塔』をやるというのは、今の時代にも通ずる普遍的なところがあるんだろうなと思います。

 最初に台本を呼んだ時に、これが社会の縮図なのかなと思ったんですよね。病院という限られた小さな世界の話でもありますが、いろんな人が、善悪が織り混ざった世界の中で生きている。医療指導の先生たちと話す中で、僕の中でも疑問に思うところがあって。当たり前だと思っていることも、立場が変わるとまったくそうではなく、医者と患者の間には、常に価値観の違いみたいなものが存在している。『白い巨塔』は医者目線の話ではありますが、患者側ももう少し自身で考えなきゃいけない部分もあるんじゃないかと。今、どういう医者がいればいいのか、というところを考えながら演じました。

ーー松山さんから見て、里見はどんな医者ですか?

松山:岡田さん演じる財前が、パワーに溢れた、みんながひれ伏しちゃうんじゃないかというほどカリスマ性のある役で、里見とは医者としてのスタンスが正反対です。だから演技も正反対でいいんじゃないかと思いました。里見は影が薄くて、みんなを引っ張ることができない(笑)。でも、それを悲しんでいるわけではないのが里見です。へんなところで怒ったり、医者としてのこだわりは強くあって、どこまでも変人になれそうな役ではありますが、鶴橋さんとはあまりそういうのも違うよね、と事前に話しました。

ーー自分がこれだと決めた一つを突き詰めているのが、里見の魅力なのかと思います。

松山:里見は、「人の命を救う」というような大きなことを言わずに、「病気自体をすぐ発見できることで、患者自身が選択をすることができるための研究をしている人」だと思います。出世や名誉、お金に対して、自分の中ですでに十分足りているということを知っている。そこが、財前や他の医者とは違うところかなと。

 里見は、学生時代からその1点だけを突き詰めていて、最初から変わらず、その場から動いていない。ある意味では向上していないのですが、自分が導き出した目的に対してずっと取り組んでいる人です。どこかのタイミングで、これをやったほうが褒められるとかお金になるとか、大学のためになるとか判断して方向転換をしていく人もいますが、その雑音に耳を貸さなかったというのが、すごいですよね。やっぱり、同じところにずっと継続していることはすごく難しいことだと思います。単純に飽きるし、時代が変わってどんどん新しいものも出てきて、もしかしたら自分が研究しているものより、いいものが生まれてくるかもしれない。でも、周りに流されることなく、ぶれることなく自分の芯を貫いている。そんな里見を認めてくれる人もきっといると思いますし、そこが財前との一番の違いかなと。

■「どこかでサンドバックにならなきゃいけない」

ーーそんな里見は、死に向かっていく財前をどう見ていたんでしょうか。

松山:まず物語の背景としては、財前は大学病院にいいように使われていて、里見はそれをわかっているから、悲しいし止めたいと思っている。同期で同じスタート地点から始まった2人だからこそ、同じところを見ていると思うんです。なので、里見は財前になんとしてでも生き残ってほしいと感じていたんじゃないでしょうか。やっぱり財前の魅力はその絶対的な自信で、そこに里見も引きつけられたのかなと。

ーー岡田さんは、財前が追い詰められるほど役に同化していったと話していましたが、そんな岡田さんを、松山さんはどう見ていましたか?

松山:特に後半は、日によって岡田さんの表情が違いました。順撮りではないから、単純に日を追うにつれて憔悴していっているわけではないのですが、今日はやけにげっそりしているなとか、今日は元気だなとか、いろんな状態がありましたね。でも岡田さんの芝居はぶれないし、コミュニケーションをとっていても変わらない。そういう部分が、財前っぽいというか、迫り来る死すらも自分の力で乗り越えようとしているのはすごく感じました。自分は岡田さんの表面しか見ていないからわからないですが、中ではすごい戦いがあるんだろうなと今になって思います。

ーー2人は対照的な役柄ですが、岡田さんの芝居から影響を受けた部分は?

松山:里見は財前を止めたくても論破できないんですよね。「休めよ」とか「そこまでいって何が面白いんだ?」とまでは言えるけど、「なんでいけないのか」とは説明できない。だから財前を前にして、どこか一歩さがった立場にしかなれなくて。その点においては、僕の演技も岡田さんに対して拮抗するのではなく、どこかでサンドバックにならなきゃいけないなと。邪魔したくないという気持ちはあったんですよね。里見もどこかで、財前をかっこいいなと思っている部分もあったと思いますし。

ーー岡田さんとは映画『関ヶ原』でも共演していますが、どんな印象でしたか?

松山:すごいパワーがある役者さんだと思っています。だけど、繊細な部分もあって細かくて、そこが好きですね。岡田さんの芝居を見ていると、同じ役者として面白くて仕方がない。ストーリーより面白いんですよ(笑)。自分にしかわからないだろって思いながらやっていそうなほど細かくて、そこを発見できた時の喜びがありますね。『関ヶ原』の時はワンシーンだけでしたが、今回はがっつり一緒にやらせていただいて、思ったより大胆なこともするんだなと思いました。裁判のシーンでも傍聴席側から部下たちを見たりするんですが、「勝ってるぞ!」とか「よくやったな!」とか、映ってないのにやっていて、それに八嶋(智人)さんとかもリアクションをとっているんですよ。

ーーそんなアドリブもあったんですね。

松山:岡田さんって、無茶振りでもやってくれそうな感じがするんです(笑)。今回も鶴橋監督と2人で話している時に、「岡田さんには最後の屋上のシーン、(左目をさして)こっちだけで涙を流してほしいんだよ」って言ってたんですよ。すごいこと言うなと思ってたんだけど、岡田さんだったら本当にやっちゃうんじゃないかと。結局その案はなくなったのですが、それくらいの技量と受け皿がある方だと思います。(取材・文=若田悠希)

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cat_oa-rp92670_issue_f16e5297c6fc oa-rp92670_0_b066b27e38ea_『東京独身男子』ついに斎藤工の元妻が登場 AK男子3人に心境の変化が訪れる b066b27e38ea

『東京独身男子』ついに斎藤工の元妻が登場 AK男子3人に心境の変化が訪れる

2019年5月26日 12:00 Real Sound

 高橋一生、斎藤工、滝藤賢一の3人がアラフォーの“AK男子=あえて結婚しない男子“を演じる『東京独身男子』(テレビ朝日系)も後半戦突入。

 第6話は「人間ドック」に「墓問題」とやけにリアリティ溢れるテーマが続いた末、導き出されたアジェンダ候補は「結婚は過酷な長距離走。走らなきゃ見えてこない景色もある」。“あえて結婚しない”なんて言っていた3人の心境に一体どんな変化があったのか?

 今回はAK男子3人のうち唯一結婚歴のある三好(斎藤工)が物語の鍵を握っている。これまでも度々恐妻家として彼の口から話題に上がり、彼に「結婚は監獄。もう絶対に結婚はしない」と言わしめた三好の元妻・薫(野波麻帆)だが、遂にご本人登場の運びに。夫婦時代に三好が親のために購入した墓が欲しいのだと迫る。

 弁護士の岩倉(滝藤賢一)が仲介役を買って出るも、AK男子3人を見るなり「ここだけ時が止まったみたいで。永遠の青春?」と痛烈な一言をお見舞いされ一蹴されてしまう。そして最終的にはお墓は薫の手に渡ることに。

 「離婚時にあれだけ譲歩したのに、なんで今頃……しかもお墓なのか?」。納得いかなかったかずな(仲里依紗)がこっそり薫に事情を聞きに行ったところ、意外な彼女の本音が知らされることとなる。

 薫は「お墓を買った当初、“ここに絶対一緒に入るんだ”って決めたことを思い出し、前に進めない」のだと言う。

 三好らAK男子3人衆に「多分別れたくなかったんだよ。でも、離れるしかなかったんだと思う」と薫の気持ちを代弁するかずな。おそらく太郎(高橋一生)へのバイバイ宣言をした自分自身の気持ちとも重なるところがあるのだろう。

 確かに最初の襲来時にも強気に振舞っていたかに見えた薫の表情が一瞬だけ曇る瞬間があった。それは三好が言い放った「今さら何だよ。もう終わったことだろ?」と言う一言が引き金だった。

 居ても立っても居られなくなった三好は、薫を呼び出し自分の思いの丈を伝える。

「ずっと側にいてくれた君を見ようともしなかった。幸せにできなくてごめん。家族になれなくてごめん」。結婚して自分ばかりが搾取され制限されていたと感じていたこれまでの三好からは考えられないような発言だ。「家族になれなくてごめん」。この発言から「家族とは結婚すれば自動的に出来上がる関係値ではなく、時間をかけて歩み寄り、寄り添う相互努力の賜物」であることをようやく理解したことが窺い知れる。

 そのやりとりを見ていた太郎の気持ちにも大きな変化が。「あれだけ言いたい放題言い合ってぶつかり合って、それでも幸せを願える相手がいるってすごい。たとえ報われなかったとしてもすごい」。太郎は心からの称賛を三好に送り、「そう言ってもらえて救われる」と言った三好の表情は優しく、憑き物が取れたかのようだった。

 太郎のこれまでの恋愛事情を見てきた我々としても、大きな成長を感じる一言で非常に味わい深い。

 大きな変化は最年長AK男子・岩倉の身にも。AK女子であることが発覚した透子(桜井ユキ)との恋愛に二の足を踏んでいた岩倉が彼女に対して「君は変わらなくていい。変えようとも思わない」と言った言葉もまた趣深い。当然のことだが結婚やそこに至る交際期間において自分の都合だけで推し進めることは出来ず、双方の譲歩や理解が必要不可欠である。

 さて、次回から遂に最終章突入。仕事に対して虚無感を抱き始め、人間ドックで再検査になり心身ともに弱っている太郎。追い打ちをかけるように発覚したかずなの新恋人の存在。彼らの関係はどうなるのか? 岩倉が透子を巻き込んで始めた父親との同居生活やいかに!? スタミナ問題が解決した三好にも心機一転新たな恋は訪れるのか? 成長した彼らの行く末を見守りたい。(文=楳田 佳香)

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cat_oa-rp92670_issue_f16e5297c6fc oa-rp92670_0_0302d2f8fdd4_嵐、滝沢カレンの“怪談話”に爆笑 櫻井翔「こんな楽しそうに怖い話する人初めて見た」 0302d2f8fdd4

嵐、滝沢カレンの“怪談話”に爆笑 櫻井翔「こんな楽しそうに怖い話する人初めて見た」

2019年5月26日 11:00 Real Sound

 5月25日の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)では、「嵐 VS 渡辺直美」「滝沢カレン記念館」が放送された。

(関連:嵐のメンバーが滝沢カレンに付けられた四文字熟語のあだ名は? 相葉雅紀「なんか腹立つな……」

 「デスマッチ」には渡辺直美が登場。クイズに正解した松本潤は、神奈川県・横浜にあるチーズバーガー専門店「DAIGOMI BURGER」の「D.G.Mチーズバーガー+NYCラクレットチーズフォール」を獲得するのだが、松本は「これどうやって食えばいいんだろう」とそのハンバーガーの大きさを見て、アゴをガクガクさせ困った様子。「俺、こないだね。1回アゴズレちゃってるんですよ」とカミングアウトした松本に、事情を知っている二宮和也が「やめた方がいい」と声をかける。続けて松本は「仕事の合間に普通に寿司食ったらズレちゃって」と驚きの経緯を説明すると、二宮が「世界で1番柔らかいものでアゴ外した」と解説。スタジオメンバーが見守る中、櫻井翔は「口の中で現地集合させたらいいんじゃないの」と少しずつ食べることを提案。櫻井の提案通りハンバーガーをスライスして口に頬張った松本は「超ヘビー級みんな集めた。このバーベキューソースが食欲をそそる。ガンガン食いたくなる。アゴ外れても行きたい」と食レポし笑いを誘った。

 ゲストの宝物や思い出の品を見ながら、ゲストの半生をひもとく企画「記念館」には、滝沢カレンが登場。気づけばやっているというくらいに川柳を詠むのが好きだという滝沢は、大野智の川柳を詠むことに。「その顔じゃ 圧勝だよね にらめっこ」と即興で詠む滝沢に、大野は複雑な表情を浮かべていた。

 「鬼のような祖母と鼻が変な祖父に育てられる」という伝説を持つ滝沢。形やホクロの位置など、とにかく祖父の鼻が気になっていた滝沢は、人を見る際にも鼻を見てしまうという。滝沢曰く、嵐の中でNo.1の鼻は二宮、気になってしまうのは松本。「顔にはこの鼻が合ってるよねっていう鼻があるじゃないですか。それを見るのがすごく好きで」と滝沢が説明すると、心配になった松本が「合ってないですか?」と確認していた。

 「死ぬまでに会いたいのは“幽霊”」だという滝沢は、ラストに最近仕入れたとっておきの怪談話を披露。終始笑いの絶えない怪談話に、櫻井は「こんな楽しそうに怖い話する人初めて見た」と感想を述べ、MCを務める二宮は「ギリギリまでせってみますけど、この話ノーカットで行こうと思います」とコメント。二宮の思惑通り、滝沢の怪談話はノーカットで放送された。

 次回、6月1日の放送では、「布袋寅泰記念館」「進め大野丸 青山テルマ&加藤諒」「隠れ家ARASHI『相葉雅紀×世界的ハープ奏者・松岡みやび』」がオンエア予定だ。(向原康太)

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cat_oa-rp92670_issue_f16e5297c6fc oa-rp92670_0_5d4b9676d710_稲垣&草なぎ&香取、新曲「星のファンファーレ」初披露 あるミスも機転を利かせて大盛り上がり 5d4b9676d710

稲垣&草なぎ&香取、新曲「星のファンファーレ」初披露 あるミスも機転を利かせて大盛り上がり

2019年5月26日 10:50 Real Sound

 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が5月25日、千葉・幕張メッセで開催された『ドラクエの日 プロデューサー“ギガ”ミーティング』に、AbemaTVのバラエティ番組『7.2 新しい別の窓』で共演するフリーアナウンサーの田中大貴、みちょぱこと池田美優らと共に登壇した。

(関連:新しい地図と『星ドラ』の共通点 応援ソング「星のファンファーレ」から紐解く

 今年1月より、スクウェア・エニックスのスマートフォン向けタイトル「星のドラゴンクエスト」(以下、星ドラ)のプロデューサーに就任している稲垣、草なぎ、香取。3人の中で唯一ドラクエシリーズ未経験者の稲垣は「皆さん、こんにちわ! 星ドラ“メイン”プロデューサーの稲垣吾郎です!」と“メイン”を強調して挨拶。草なぎは「今日は基本的にノープランなので、皆さん気を付けてください!」と宣言した。香取は「皆さん、こんにちわー! 盛り上がってますか―!」と会場を煽り、「今日は皆さんに負けないくらいの盛り上がりを、稲垣吾郎が見せてくれると思います!」とムチャ振り。それに対して稲垣は「ギガストラッシュ!」とゲームに出てくる技の名前を絶叫し、会場に集まった約3000人のドラクエファンを沸かせていた。

 ドラクエ未経験でありながらメインプロデューサーを自称する稲垣へのイジリは、その後行われたトークショーでも収まらず。スペシャルゲストとして、ドラクエシリーズの生みの親・堀井雄二氏が登場すると、香取は「堀井さんへの感動があまりないんだよね。 子どもの頃からドラクエといえば堀井雄二なのに!」とチクリ。すぐさま稲垣は「いやいや、そんなことないから!(笑)」と慌てていた。

 なお、稲垣にとって仕事でドラクエと関わることは、これが初めてではない。これまでにSMAP全員が起用されたドラクエのCMや、同グループが主演を務めた1992年の舞台『ドラゴンクエスト』にも出演している。それなのに、今までドラクエに興味を示さなかった稲垣について、みちょぱが「仕事で関わったら、やりたくなるものですけどね」と疑問を投げかけると、香取は「いや、稲垣吾郎はそうなりません!」とキッパリ否定した。

 そんなドラクエに無関心だった稲垣だが、星ドラメインプロデューサーへの就任を機に、すっかりドラクエの虜になったという。実際に『7.2 新しい別の窓』の中で楽しそうに『星ドラ』をプレイしている静止画がスクリーンに映し出されると稲垣は「僕もここまでテンションあがることないんですけど、少年のように楽しめました!」と話し、草なぎからは「ドラクエが吾郎さんに少年の心を取り戻させてくれました(笑)」と喜ばれていた。

 トークショーが終わると、会場に集まったプレイヤーと共闘する「星ドラプロデューサースペシャルマルチプレイ」と、ゲーム内で使用できる特別な地図がもらえる「みんな仲間だ! すれ違い冒険者」のコーナーへ。「スペシャルマルチプレイ」の時には、共に戦うことになったあるプレイヤーのハンドルネームが「たくや」だった。すると香取は「名前がたくやですよ。たくや!」と指摘。“木村拓哉”を示唆する発言に、会場は大きなざわめきに包まれていた。

 イベントのフィナーレでは、星ドラの応援ソング「星のファンファーレ」のフルバージョンが初披露されることに。田中アナから初披露直前の心境を問われると、稲垣は「緊張しますけど、任せてください!」と自信満々。草なぎは「とてもいい歌なので一生懸命歌いたいと思います」と宣言し、香取は「やっと歌えるって感じです。家でもお風呂入りながら口ずさんじゃうくらい大好きな曲です!」と、楽曲への想い入れの強さをアピールした。

 このように3人にとって思い入れの強い新曲だったのだが、実際にパフォーマンスがはじまると、草なぎが振付を間違えてしまうというまさかのミス。歌い終わると香取は「完璧だったね!」を連呼しつつ「衝撃的に、草なぎが振付をほぼやらないっていう……(笑)」とミスを指摘した。それに対して草なぎは「あの~ちょっとね……ズレたんですよ」と言い「踊りって難しいね! いや~、びっくりした!」と苦笑い。そんな、パフォーマンスのミスをすぐにネタにできる3人の関係性あっての絶妙な掛け合いに、会場は大きな笑いに包まれていた。

■こじへい

1986年生まれのフリーライター。芸能・スポーツ・音楽・カルチャーのコラム・リリース記事から、ゲームのシナリオ、求人広告まで幅広く執筆中。

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松坂桃李の振り幅の広さがマッチ 『居眠り磐音』の魅力はオーソドックスな手堅さにアリ

2019年5月26日 10:00 Real Sound

 哀しい過去を持つ凄腕の浪人・磐音(松坂桃李)が、江戸の街でトラブルに巻き込まれていく……ものすごくシンプルなあらすじからも分かるように、『居眠り磐音』(2019年)は安心感のある映画であり、実際にシリーズ化されるかはさておき、とりあえず続編が楽しみでならない1本だ。テレビの時代劇を思わせるようなコンパクトなスケールながら、淡い恋模様に、ちょっとした頭脳戦、悲惨な残虐展開に、印象的なチャンバラも盛り込まれており、娯楽活劇として極めてバランスがいい。とりあえず「時代劇」と聞いて思い浮かぶことは全てやってくれているのではないか。

参考:松坂桃李は欲望の中を漂う“しなやかな獣” 『ユリゴコロ』から『パーフェクトワールド』に至るまで

 本作は役者たちの魅力に支えられている部分も大きい。主演の松坂桃李は時にはひょうひょうと、時には血まみれ、時にはコミカル、時には殺気満々、時には泥臭く、時にはキレ者……と、七変化的に様々な顔を見せてくれる。この振り幅の広さは、そのまま磐音というキャラクターの捉えどころのなさにうまくマッチしている。印象的な剣の構え方も相まって、予告編の「新ヒーロー誕生!」のコピー通り、暴れん坊将軍や水戸黄門に並ぶ新しい時代劇ヒーローの創造に成功していると言っていいだろう。ちなみに入場特典には原作者である佐伯泰英が書き下ろした松坂桃李の夢小説(※文字通りの意味です)がついてきた。尋常ならざる気合の入り方である。

 また、磐音というヒーローの誕生譚として、封建社会/武家社会の残酷性を押さえている点も印象的だ。前半部分で語られる磐音の悲劇は、まさに武士道残酷物語そのもの。「侍」「誇り」「伝統」といった、一見すると立派な言葉の裏に潜む理不尽を容赦なく描く。ここで描かれる「目上の人間への絶対服従」や、「己のメンツのために他人を犠牲にする」ことは、形を変えつつ、現在も日常に潜む問題である。現在にも通じる理不尽と、その理不尽に翻弄される磐音を描くことで、観客は物語全体に親近感を抱くことができるだろう(こうした血みどろの悲惨は話のおかげで、かえって松坂桃李の爽やかなルックスも活きてくる)。

 松坂桃李の周りを固める役者たちも見事だ。まずは中村梅雀に注目したい。磐音が住む長屋の大家を演じているのだが、これが完全な横綱相撲。どこか抜けており、チャキチャキした娘にドヤされながらも、チャッカリしているところはチャッカリしているというキャラクターで、初めて演じる役のはずなのに「この役は中村梅雀だよなぁ」と、何十年もシリーズが続いているような錯覚を覚えるほど。善人サイドでいえば、磐音を用心棒として雇う善の両替屋を演じる谷原章介も見逃せない。理想を持ち、紳士的に振る舞う爽やかな若旦那という役どころで、これまた初めて演じるはずなのに「やっぱこの役は谷原章介だよなぁ」と、認知が歪む安定感を発揮している。

 一方、磐音に立ち塞がる悪役サイドも安定の「悪」。悪の用心棒を演じるのは、今や新世代悪役俳優の筆頭と化した波岡一喜と阿部亮平。浪岡はニヒルな剣鬼を、阿部は「ヒャッハー!」ノリの狂戦士を演じ、それぞれ絵に描いたような「悪」を演じ切っている。そんな2人を率いる悪の親玉を演じる柄本明は、間違いなく本作のMVPだろう。エンターテインメントにおいて勧善懲悪を成立させるには、悪が悪でなければならない。観客に「こいつを斬り殺せ!」「斬り殺してよかった!」と思わせるのが悪役の役目だ。柄本明はこの役目を完璧に果たしている。「おぬしも悪よのう」系の直接は戦わない悪役なのだが、他の悪役から頭一つ突き抜けた腐れ外道を怪演。最後の最後まで粘着質かつ強烈なタチの悪さで魅せてくれる。なお、柄本明の息子である柄本佑も出演しており、こちらもこちらで大変なことになってしまうので必見だ。

 本作は極めてオーソドックスな作品だ。殺陣も『るろうに剣心』シリーズ(2012年~)のような香港スタイルではなく、文字通り地に足のついた「チャンバラ」である。悲劇とユーモアがあり、勧善懲悪で、最後は続編への期待と引きで〆る。特別なことはしていないが、その手堅さが本作の個性である。予定調和ともいえるが、それが何よりの魅力になっている。とりあえず続編は作ってほしいし、できることなら1年に1本は公開される年中行事に、往年の『男はつらいよ』(1969年)的なシリーズになってほしい。それだけのポテンシャルは十分にある1本だ。(加藤よしき)

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芸能界のスキャンダル報道、韓国社会における受け止め方は? SNSの発達による変化が生む軋轢

2019年5月26日 08:00 Real Sound

 K-POPアーティストが日本でもエンターテインメントの1ジャンルとして定着してから10年近くが経とうとしている。そんな中、最近韓国の芸能人のスキャンダルが日本でも報道される機会が続けてあった。そのような時の社会の反応やファンの反応は日本と韓国でかなり異なるケースが見られる。

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 近年日本でも1980年代末の民主化運動に関する映画が公開されたり、朴槿恵元大統領弾劾を求める「ろうそく集会」などの報道により、韓国民の社会的な問題に対する団結力の強さは周知されつつある。2016年の江南通り魔事件をきっかけに近年急速に高まっているフェミニズムの盛り上がりなど、社会的なイシューに対する若年層の関心の高さなどはポジティブな側面として捉えられることが多い。韓国語では「私たち」を意味する「ウリ」という主語がよく使われる通り、民族・同郷・同学年生まれなど共同体への帰属意識が強いと言われており、それが先述の団結力に通じる大きな要因の1つでもあるのだろう。

 また、財閥が残っていることとも関連するかもしれないが「甲と乙」「銀のスプーン土のスプーン」という表現がよく使われるように、社会的な格差にも敏感な傾向があるようだ。1990年代に入るまで、軍部による独裁政権下で民主化運動が盛んだった歴史的背景もあり、公権力やマスメディアへの不信感も強いように感じられる。現在の韓国では冤罪の可能性を鑑み、一部事件を除き、犯罪の判決が確定するまでは捜査機関は被疑者・被告人の実名は公表せず、マスコミも実名報道しないことが原則になっている。無罪推定の原則を重く見た法律で、市民の権利意識や人権意識が強くなっていると考えるべきであるが、しかし一方で法律以上に強いと言われているのが、前述の帰属意識に根ざす“市民感情”だ。この“市民感情”が裁判の行方さえも変えてしまうことが珍しくはなく、一度大きく社会問題として注目を集めると、システムが変わる速度が速いなどポジティブに働くこともある。

 しかし、この“市民感情”の向く対象が芸能人になると、少し事情は変わってくる。韓国における一般市民の芸能人への距離感は、日本の感覚からするとかなり近いものに見える。ファンがオッパやオンニ(肉親や親しい年長者、時には年上恋人への呼称)を好きなアイドルに対して使うことは一般的だ。一方で人気の芸能人は“成功者”でもあり社会的には“甲”の立場と言えるが、ファンや社会からの支持が成功の基盤になる職業の特性上、社会から要求される事柄が多く、「芸能人なのだから我慢するべき」とみなされる部分も多いようだ。

 韓国では「ネチズン(ネット市民)」という言葉もある通り、ネット上の雰囲気や意見がそのまま社会の反応としてダイレクトに受け取られやすい傾向も見られる。「ネチズン」からのネット上でのバッシングが原因で芸能人が自殺に追い込まれたり、仕事に影響が出るケースは昔から珍しくなく、「ネットの声」の力が良くも悪くも日本より強い側面がある。犯罪判決が出るまでは捜査機関は被疑者や被告人名前は公表しないという原則も、芸能人の犯罪に関しては実際はほとんど守られていない状況である。今現在調査中の「バーニングサン事件」においても、大手メディアでは匿名ではあっても映像はモザイクなしで流され、ウェブメディアでは実名や写真が公表されている。“公人”とみなされる対象に関しては「疑惑がある」という段階で、まだ確定されていない事項がセンセーショナルに報道されることも決して珍しくはない。

 一方でアイドルのファンは、「“推し”が間違った行為をした場合はファンである私たちがなんとかしなくては」という意識が強いようだ。以前はどちらかといえばアイドルを徹底的に保護する方向になることが多かったが、SNSが発達し情報を隠蔽することが難しくなる一方で“市民感情”を共有しやすくなった現代では、むしろ「アイドルの態度を我々が矯正するべき」という方向に働くことも多い。コアファンドムにおいては“推し”を熱狂的に支持することとライバルへのアンチ行為はセットのようになっている部分もある。その分、一旦ファンドムあるいは社会の信用を損なう行為があれば、その反動でファンドムがまるごとアンチに反転することすらある。メンバーが問題を起こした時に、グループ全体のイメージが毀損されるから辞めるべき、という声が出るのは大抵同じファンドム内からだ。それほどに「自分の好きなアイドルには、人格的・社会的にも恥ずかしくない存在であってほしい(そうあるべき)」というファンの理想への思いは強く、時に肉親に例えられるほどに激しい愛情を持つ側面もあると同時に、その逆にもなりやすいということかもしれない。

 これらの文化的社会的背景や“芸能人”という特殊な存在に対する複雑な感情が入り混じった結果、韓国社会の芸能人のスキャンダル報道やそれに対する反応は日本とは少し違う発露の仕方を見せることがある。スキャンダルの内容や、自国の芸能人か海外の芸能人かによってもまた反応は異なるが、芸能人に対する倫理的要求が日本よりさらに厳しい傾向がある韓国。SNSの発達により神秘性を守りづらくなってきているという社会的な変化との軋轢が、芸能人のスキャンダルにおいてはより顕著に現れるのかもしれない。(DJ泡沫)

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三浦春馬、『コンフィデンスマンJP』で甘いマスク全開 “若手俳優”から一歩抜け、独自の俳優人生へ

2019年5月26日 08:00 Real Sound

 映画『コンフィデンスマンJP』が5月17日に公開され週末動員ランキング1位と好発進している。映画公開の翌日にはスペシャルドラマも放送され、勢いがさらに増した状況。そんな『コンフィデンスマンJP』の映画にはゲスト俳優として三浦春馬が登場した。ドラマ放送時も毎回豪華なゲスト俳優が登場することで話題の本作だったが、満を持してスクリーンの場に選ばれたのが三浦だった。

【写真】『キンキーブーツ』での三浦春馬の好演

 2006年に映画『キャッチ ア ウェーブ』で映画初主演を務め、同年にテレビドラマ『14才の母』(日本テレビ系)で主人公の恋人役を演じ一躍有名になった三浦。その後はスターダムを駆け上がり、『恋空』(2007)や『ブラッディ・マンデイ』(TBS系/2008)などに出演し人気俳優の地位を手にいれる。2013年の『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)では年上女性を魅了する役で世の女性のハートを鷲掴みにし、当時のSNSでは反響を呼んだ。

 三浦は『コンフィデンスマンJP』でも、端正な顔立ちと甘いセリフがキーになる役を演じている。三浦の特徴といえば、顎のほくろや長い下まつげ、くしゃっと笑う笑顔。どちらかというと、クールさよりは愛らしさや優しそうな姿など、マイルドな魅力で上り詰めてきた俳優という印象が強い。本作では、ジェシーという色恋沙汰での詐欺を得意とした天才詐欺師に扮し、主人公のダー子(長澤まさみ)たちと敵対する立場でありながら、ダー子にもモーションをかけるなど、色男らしい姿が多く見られた。ジェシーという役はまさに、三浦にとって適役だろう。甘いマスク、離れたくなくなるような甘い言葉、優しさ、全てが揃った完璧な男性を演じる姿に違和感を覚えないほどのキャリアと実力がある。クリーンな印象と爽やかな笑顔がマッチし、より魅力的なキャラクターに仕上がった。

 ブレイクしてしばらくは若手俳優ならではの“理想の男性”の型にはめられたイケメン役が多かった三浦。しかし今では本作のような詐欺師も演じ、特に話題をさらっているのが舞台『キンキーブーツ』でのドラァグクイーン役だ。高いヒールのブーツを履き、歌い踊る姿に多くの人が感銘を受けた。三浦の演じたローラは高い評価を受け、再演までされている。三浦の演じられる役の幅広さや、体当たりの役にも臆さない強さが伺える作品であった。キャリアが長く、実力のある俳優だけに、ライブ感が試される舞台でも高評価を得ているのだろう。

 『コンフィデンスマンJP』の好調はもちろんのこと、今後控えている作品も期待の高いものばかりだ。『愛がなんだ』で話題をさらっている今泉力哉監督と人気小説家の伊坂幸太郎がタッグを組んだ『アイネクライネナハトムジーク』の主演を務めることが公表されている。

 若手から一歩抜け、さらなるキャリアを切り開いているように感じさせる三浦だが、まだまだ快進撃は止まらない。実力を伸ばし、俳優としての人生を走り続ける姿に注目したい。

※『ラスト・シンデレラ』の「・」はハートマークが正式表記

(Nana Numoto)

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