明治は、チョコレートの本格感にこだわったバーアイス「明治GOLD LINE CACAO」シリーズを2品から3品体制へ強化し、ブランドの定着を図るとともに、市場ポジショニングを高めていく。9月10日から「明治GOLD LINE CACAO48%バニラ」を全国発売した。
「明治GOLD LINE CACAO」は、前身のシリーズをコンセプトを含め一新し、チョコレート規格のチョコ使用のこだわりを、カカオ配合分を記載したパッケージで表現した新シリーズとして18年3月に投入。個食に特化し、個食アイスでは珍しい縦置きの専用ケースを導入、販促物も充実させて、店頭ベースで購入者獲得に努めてきた。カカオ分の配合%を表記する手法は、自社の菓子事業のチョコレートで成功しており、アイスでもこれが一定層に支持されファンを取り込めている。さらなるブランド定着のためにはラインナップ強化が必要と、今回3品目を投入し、ブランドの知名度アップと販売拡大を大きく進めていく。
新商品「CACAO48%バニラ」は、コクのあるバニラアイスをカカオの華やかさとミルクのコクが楽しめるカカオ分48%のチョコレートでコーティングしたもの。既存の「CACAO36%バニラ」と「同65%チョコレート」の中間のカカオ配合分、ほどよいバランスで、チョコ好きな男女を中心に幅広く取り込んでいく。90ml、税別160円。
チョコアイスバーの市場は他社が先行し、個食も各社商品が出揃っているが、その中でチョコ最大手の明治の「GOLD LINE CACAO」シリーズがどこまで食い込み、市場ポジションを高めていくか注目だ。
〈食品産業新聞 2018年9月10日付より〉