cat_oa-rp16797_issue_35f0e54a053d oa-rp16797_0_35f0e54a053d_石黒エレナ、インタビュー(2) レースクイーンをめざす、あなたへ 35f0e54a053d

石黒エレナ、インタビュー(2) レースクイーンをめざす、あなたへ

2018年9月23日 11:40 AUTOCAR JAPAN

もくじ


ー RQの責任、そしてその意味とは
ー レースチームの中におけるRQ
ー 2年間のレースクイーン経験で得たもの

RQの責任、そしてその意味とは

現在、モデル・キャスターなどタレントとして活躍している石黒エレナさんのインタビュー第2回目は、2013〜2014年の2年間に渡って活躍していたレースクイーン(以下、RQ)時代を振り返り、彼女自身が考えるRQの仕事と本質を語ってもらう。そこには表面的な華やかさとは異なった世界があったようだ。

スーパーGTの場合、キッズ・ピット・パドックウォーク、レース中においてもステージイベントや物販などあらゆる場面でRQの姿を見ることができる。

写真撮影に応じたり、お客さんにスマイルを振りまいたりと、なにかと「男臭い」サーキットを華やかに彩る彼女達だが、その華やかさや存在自体にも、もちろん意味がある。


その意味とRQの存在意義とは、石黒さん自身の言葉で語っていただこう。

「RQというお仕事自体はスポンサー様の名前を背負って、スポンサー様やチームと皆さん(お客さん)との懸け橋となり、RQを通してファンになってもらったり、名前や商品を広めるための存在だと思っています」

「初音ミクもレイブリックさんの時も、RQだからフワァーっと軽い感じで動いているのではなくて、RQそれぞれが個々で責任を背負って、スポンサー様やチームを周知してもらうために場面場面で動く。そういう意識が強い方に囲まれていたので、すごく大事なお仕事だなというのは、自分でも感じていました」

「たとえばステージイベントの『ギャル・オン・ステージ』では、レース好きの方はもちろん、週末にちょっとレースを見に行こうという感じで来たいただいたお客さんにも、チームを良く知ってもらうために事前に女の子同士でトークの内容を相談するんです」

「チーム名やゼッケン、監督や選手の名前などはもちろんですが、それ以上の魅力をどう伝えるかを考えていました」















レースチームの中におけるRQ

広告塔として、チームの中では直接お客さんに対することが多いRQという仕事。彼女が所属していたチームでは、イベントや物販、来客の対応などでレース期間中、ほとんど休憩の時間も取れないほどだったという。

「今思うと何をしてたのか細かく思い出せないほど、怒涛の2日間でしたね(笑)」

スポンサー・チームをアピールするために、主に外に向けて活動を行うRQ。では、チーム内での関係性はどんなものだったのだろうか?


「初音ミクの時は、ドライバーが谷口(信輝)さんと片岡(龍也)さんで、走るお笑い芸人って言われているくらいだったので、チーム全体が和気あいあいとして、仲が良かったですね。移動や空き時間には、いろいろな話もしましたし」

「ただ、レース中はシリアスな状態なので、ドライバーさんとは一切話しをしなかったですね、レース中は、ピットに入ることがあってもエンジニアさんの邪魔にもならないように。360°目を配って、かなり気を使っていました」


「エンジニアさんにちょっとでも『そこどいて』と言われるようなことがあったら、その子の非といいますか、そんなこと自体は起きてはいけないことだと思っていましたから」

「もちろんチームにもよりますけど、RQはアピールの方の仕事ですから、レースでは絶対に邪魔にはならないように心がけていました。そういう意味では、皆さんが思っているような、華やかなキラキラしたお仕事ではないですよね」

「RQ同士はひと見知りだったりとか、最初は壁を感じることもありましたが、1年間もありますし、自然と仲良くなってしまいますね。先ほど言ったスポンサー様/チームをアピールする役割ですから、ギスギスした関係では1年間やっていけませんし」

















2年間のレースクイーン経験で得たもの

楽しい思い出を語る際の笑顔とは異なり、真剣な表情で「RQとは?」という質問に答えてくれた彼女。その真剣な表情からは「仕事」に対する真摯な想いを知ることができた。

正面から仕事に取組み、チーム・スポンサーの広告塔として過ごしたRQの2年間。石黒さんにとって、何を得た2年間だったのだろうか。そしてその2年間で得た経験から伝えたいこととは?

「人生経験の中でためになった2年間でしたね。(RQをやらなければ)人生で絶対に触れないようなことなどを経験させていただき、身になったという感じ。華やかと思っていたRQの仕事はスポンサー様の名前を背負っている以上、実は責任重大な仕事なんだということも実感できましたし」


「これからRQを目指すなら。華やかな面だけではなくその仕事をしっかり理解したうえでそれでもやってみようという、そういう女の子が増えてくれればいいと思います。もし、スポンサー様などが何もいわなくても、彼女自身でそうして欲しいなと思いますね。チームの一員として。写真を撮られる時も、たとえばなぜコスチュームのここにRAYBRIGのロゴが入っているのかをわかったうえで頑張って欲しいですね」

石黒さんのRQとしての2年間のエピソードから感じられるのは、スポンサーなどの広告塔として外に向けてアピールするという、役割を全うするプロ意識の高さ。その経験は、現在の企業や商品をアピールするというモデルでの仕事でも役立っているという。

次回はRQの話題を離れて、現在の石黒さんの仕事に対する想い、そして自分自身について語ってもらうことにしよう。

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cat_oa-rp16797_issue_35f0e54a053d oa-rp16797_0_4e7516cedc8b_映画007次回作 アストン マーティン新型ハイパーカー「ヴァルハラ」がボンドカーに 4e7516cedc8b

映画007次回作 アストン マーティン新型ハイパーカー「ヴァルハラ」がボンドカーに

2019年6月24日 19:10 AUTOCAR JAPAN

新ハイパーカー「ヴァルハラ」登場へ

アストン マーティンは、新型ハイパーカー「ヴァルハラ」が映画007シリーズの次回作に登場することを正式に発表した。

噂は数日前に聞こえてきた。このミドシップ・ハイブリッドカーの試作車が、007シリーズの撮影スタジオに届けられたと、新聞各紙が報道したのだ。

これを受け、アストン マーティンはヴァルハラが、2020年4月公開予定の007シリーズ25作目に登場することを認めた。

まだ正式タイトルが決まっていないこの映画で見られるアストン マーティンは、ヴァルハラだけではない。2012年公開の「007 スカイフォール」に続き、DB5が何らかのシーンで再び登場することも明らかになったのだ。

さらに1987年の「007 リビング・デイライツ」で初めて使われたアストン マーティンV8もスクリーンに姿を見せるという。

◇ヴァルハラ、どんなクルマ?


アストンは今週初め、より速くて高価なヴァルキリーの下に位置するこのハイパーカーの名前がヴァルハラになることを発表。

北欧神話に出てくる戦士の楽園から命名されたヴァルハラは、V6ガソリン・ターボ・エンジンとバッテリー駆動式のハイブリッド・システムを搭載し、合計最高出力は1000psを超えると見られている。生産は2021年後半に始まる予定だ。


007シリーズの映画に初めて登場したアストン マーティンは、1964年公開の「007 ゴールドフィンガー」でジェームズ・ボンドが運転したDB5だった。これによって販売台数は劇的に増え、以来50年以上にわたって007とアストン マーティンの関係は続いている。

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cat_oa-rp16797_issue_35f0e54a053d oa-rp16797_0_fb77a8ad79dd_実車 BMW X7 xドライブ35d 2列目コンフォートシート仕様(6人乗り) 写真40枚 fb77a8ad79dd

実車 BMW X7 xドライブ35d 2列目コンフォートシート仕様(6人乗り) 写真40枚

2019年6月24日 19:01 AUTOCAR JAPAN

photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)

xドライブ35dデザイン・ピュア・エクセレンス


BMWは、新型フラッグシップSUVの「BMW X7」を、報道向けに初公開した。

X7の詳細は既報に譲るとして、ここでは会場に展示されたBMW X7 xドライブ35dデザイン・ピュア・エクセレンスの実車を写真でご紹介しよう。


3列シートの新型ラグジュアリーSUV「X7」のディーゼル仕様のなかで、2列目コンフォートシート(6人乗り)をオプションで選べるグレードだ。

発表会に登壇した日本法人のペーター・クロンシュナーブル代表取締役社長は、「BMWで初めてSAV(スポーツアクティビティ・ビークル)に求められる俊敏性と多用途性を兼ね備え、しかもラグジュアリーモデルとしての存在感、高級感、空間の広さを融合させたクルマとなります」と新型車を紹介。



「わたしが個人的にとくに気に入っているのは、3列のシートにまたがる極めて広大な居住空間です。標準仕様は7人乗り、オプションとして2列目のシートに1人掛けのコンフォートシート2脚を装備することもできます」


「3列目のシートスペースは広々としており、アームレスト、カップホルダー、USBポートを装備しています。すべてのシートは電動調整機能を持ち、さらにメリノレザーを標準装備しています。皆様、SAVになにかこれ以上に必要なものはありますか?」と、高級サルーンに代わるカテゴリーとして注目を集める大型ラグジュアリーSUVの魅了を語った。


◇X7 xドライブ35dデザイン・ピュア・エクセレンス


価格:1206万円(税8%)/1229万円(税10%)
全長×全幅×全高:5165×2000×1835mm
ホイールベース:3105mm
車両重量:2420kg
エンジン:2992cc直6ディーゼルターボ
最高出力:265ps/4000rpm
最大トルク:63.2kg-m/2000-2500rpm

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cat_oa-rp16797_issue_35f0e54a053d oa-rp16797_0_4ac3216a710e_クルマのエアコン洗浄、取り外し不要に クリーンデバイス・テクノロジーが特許取得 4ac3216a710e

クルマのエアコン洗浄、取り外し不要に クリーンデバイス・テクノロジーが特許取得

2019年6月24日 18:40 AUTOCAR JAPAN

もくじ


ー エアコン洗浄専用工具の特許取得
ー 開発の背景/特許の特徴

エアコン洗浄専用工具の特許取得

クリーンデバイス・テクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大野里枝)は、独自開発のカーエアコン洗浄専用工具において特許を取得した。

自動車のエアコン内部の熱交換器(エバポレーター)を独自の施工方法によって洗浄を可能にするという。

短時間でカーエアコンの臭いの悩みを解決する「空気の洗車屋さん」を展開。特許を取得した工具はエアコン内部を視認しながら細部まで洗浄ができる構造上の機能を搭載する。

これによって、カーエアコン本体に起因する臭いをほぼ完全に除去することを実現した。

カーエアコン本体に起因した臭いは、クリーンデバイス・テクノロジー社独自の技術によりほぼ完全に取り除けるとのことだ。

洗浄の効果は、「空気の洗車屋さん」を通じて、全国で体感できる。

◇特許の内容


クリーンデバイス・テクノロジー社開発の「カーエアコン洗浄に特化した専用工具」に関する特許となる。

本開発は、これまで構造上不可能であった「車両内奥部に位置するエアコン本体の内部を視認しながら細部まで洗浄すること」を可能にしたという。

既存の車両分解によるカーエアコン洗浄方法や消臭関連商品による臭いの解決方法とは異なり、非常に効果の高い洗浄技術の構築が実現したと説明する。







開発の背景/特許の特徴

カーエアコンの不快な臭いは、エアコンが車両に装備されてから常に存在する。カーエアコン関連の消臭スプレーや芳香剤等の市場の大きさはそれを立証する。

ほとんどの新車は購入後3年程度(1回目の車検時)で汚れやカビの発生が考えられ、中古車は経年の汚れやカビ以外に前所有者の生活臭に起因する臭いも見受けられる。

カビのみならず花粉やPM2.5等も性質上カーエアコン内部に付着し、粒子が循環し乳幼児や高齢者をはじめ全車搭乗者の健康被害に結びつくことも大いにある。

これらの問題は、カーエアコン内部の汚れを完全除去しない限りは解決されない。

既存の車両分解の上でカーエアコン本体を取り外し行う洗浄方法は現実的ではなく、またショップに鎮座する消臭関連商品は一時的な臭いのごまかしや香りの上塗りでしかなく、効果がないとクリーンデバイス・テクノロジー社は考える。

クリーンデバイス・テクノロジー社は以上の背景から、高湿度でカビや酵母菌の増殖促進に最適な環境となるカーエアコン内部を、車両分解せず日常的で安価、簡易的で短時間、さらに高い精度で洗浄できる方法を熟考し研究した。

臭いの付着状況や汚れの度合い、内部の構造確認ができる施工を可能にする工具の開発の必要性に行きついたという。

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cat_oa-rp16797_issue_35f0e54a053d oa-rp16797_0_1eb9133a1d29_ルノー/日産、グーグル傘下「ウェイモ」と独占契約 自動運転サービス検討 1eb9133a1d29

ルノー/日産、グーグル傘下「ウェイモ」と独占契約 自動運転サービス検討

2019年6月24日 18:10 AUTOCAR JAPAN

もくじ


ー ひととモノを運ぶドライバーレス・モビリティサービス事業を目指す
ー 既にFCAと提携していたウェイモ
ー ウェイモはジャガーから2万台のIペイスを購入

ひととモノを運ぶドライバーレス・モビリティサービス事業を目指す

ルノーと日産自動車は、自動運転技術を開発しているウィエモと新たに結んだ独占契約に関する内容を明らかにした。

アライアンスとして自動運転車の共同開発に取り組むルノーと日産は、カリフォルニアに本拠を置く巨大ソフトウェア会社グーグル傘下のウェイモと、まずはフランスと日本で「ドライバーレス・モビリティサービス実現の可能性について検討」を行うという。

3社は具体的に車両を使った自動運転テストの計画は明らかにしていないものの、乗客および配送向けのドライバーレス・モビリティサービス事業に関して、あらゆる側面で実現の可能性を検討していくと発表した。

ルノー・日産アライアンスは、グローバルに展開している乗用車および小型商用車の幅広いラインアップが、ひととモノの運搬を対象とする自動運転技術の可能性を研究することに役立つと述べている。

まずはルノーと日産自動車それぞれのホームマーケットであるフランスと日本でその可能性について検討を行い、それから他の市場への拡大を計画しているという。






既にFCAと提携していたウェイモ

ルノー・グループのティエリー・ボロレCEOは、次のように語っている。

「未来のモビリティのストーリーは、ドライバーレス・モビリティサービスに対する展望を切り開く、アライアンスとウェイモのような企業間の連携により、共同で綴られていきます」

「われわれにとっての主要な戦略的市場でドライバーレス・モビリティ事業の潮流の最前線に立つことで、今回のパートナーシップが、新しいシェアモビリティサービスを提供し、自動車のエコシステムを豊かにするというわれわれのコミットメントを後押しするものと、確信しています」

今回の3社による提携が発表されたのは、ルノー・日産自動車・三菱自動車アライアンスの危機が伝えられてから数週間後のことだ。昨年末のカルロス・ゴーン逮捕が連鎖反応を引き起こし、極端に仕事を失った部門や、混乱する将来の計画、不適当な製品生産などが生じていると報じられている。

最近まで、ルノーとフィアット・クライスラーの合併が検討されていたが、ルノー側にとってそれによる利益の1つが、既にウェイモと提携を結んでいたFCAから得られる自動運転技術の知見だった。

今回、ルノー・日産が直接ウェイモと契約を結んだことで、もはやそれも不要になったと思われる。







ウェイモはジャガーから2万台のIペイスを購入

ルノー自身の自動運転に関する目標は、その製品計画の中に盛り込まれている。

同社が2017年に発表したシンビオズというコンセプトカーには、2030年までに実現を目指すという自動運転やコネクテッド技術のビジョンが示されていた。

その後、2018年に発表されたEZアルティモは、自動運転によって移動可能なラウンジのような空間を提供するというコンセプトカーだった。


ルノー・日産・三菱アライアンスは、2022年までに自動運転機能を搭載した15台の新型車を市場に投入することを目指している。これは「ドライブ・ザ・フューチャー」と名付けられた6年間の戦略的経営計画の一部だ。

グーグルの自動運転部門であるウェイモは昨年、無人運転タクシーの実現を目指し、ジャガーから電動SUV「Iペイス」を2万台購入すると発表。


同社のジョン・クラシクCEOはこの時、ジャガー・ランドローバーと結ばれた新たな提携によって、英国で自動運転技術をテストする機会が増えるだろうと語った。

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cat_oa-rp16797_issue_35f0e54a053d oa-rp16797_0_34c0f514d40d_ポルシェGT部門 「電動化の計画なし」 ガソリン・エンジンの純粋さ尊重 34c0f514d40d

ポルシェGT部門 「電動化の計画なし」 ガソリン・エンジンの純粋さ尊重

2019年6月24日 17:10 AUTOCAR JAPAN

もくじ


ー レーシングカーがすべて電動化されない限り
ー 異なる目的のために異なるクルマを提供する

レーシングカーがすべて電動化されない限り

ポルシェのGT3などの開発を請け負うGT部門には電動化モデルを開発する計画はないという。同部門の責任者を務めるアンドレアス・プロイニンガーが明らかにした。


プロイニンガーは、電動化について「現時点でわれわれが考えていることはない」と語った。ポルシェの主力ラインナップには、間もなく電気自動車のタイカンと、911のハイブリッドが加わる。

しかし、GTモデルは今後もすべて純粋なガソリン・エンジンのみを搭載し、電気によるアシスタントも採用しないと、プロイニンガーは言う。

「標準モデルのスポーツカー・ラインには、そういう方向性を検討する案はあります。しかしGTモデルにはありません。ただ、もし、われわれが突然、すべてのレーシングカーを電動化する決定を下すとしたら、GTモデルも電動化する理由にはなります」

「なぜなら、われわれがサーキットで使うクルマと、ナンバープレートを付けて公道用として販売するクルマの間には、必ず関連性がなければならないからです」とプロイニンガーは語った。

「その理由はまず、ホモロゲーションのためですが、それだけではありません。われわれのクルマはレーシングカーと公道走行用スポーツカーで、同じDNAと同じプラットフォームを共有していなければならないのです。そうでないと、ひとびとの信用を失ってしまうでしょう」

「(ポルシェのクルマを)3本の柱に集中させるということは、非常に正しいとわたしは思います。すなわち、ハイブリッド、完全な電気自動車、そしてハードコアな典型的スポーツカーという3つです。フェリー・ポルシェはかつて、地球上で最後のクルマはスポーツカーになるだろうと言いました。その通りだとわたしも確信しています」









異なる目的のために異なるクルマを提供する

プロイニンガーはまた、ポルシェの幹部達は、GT部門がブランドの顧客のみならず、エンスージアストのためにスポーティなクルマを作るという会社のイメージを保つために、どれほど重要かということを、「よくわかっている」と主張する。

「幸いなことに、わが社の幹部達は、ポルシェの純粋性としてのGTプロジェクトを支持してくれています。ある意味では、常に911がそうでした」

「またその一方で、ポルシェはデジタル化や電動モビリティのような分野にも注力しています。両部門は常に交流を続けていますが、すべてを1つに集中させるべきだとは、わたしは思いません」

さらにプロイニンガーは付け加えた。「お客様にわれわれのクルマを購入していただき、そのクルマで大いに楽しんでいただくためには、異なる目的のために異なるクルマを、われわれは持たなければなりません。これからもそうするべきです」

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cat_oa-rp16797_issue_35f0e54a053d oa-rp16797_0_078d8d23bc6d_改良新型BMW 7シリーズ日本発売 ハンズ・オフ/リバースアシスト 価格1090万円〜 078d8d23bc6d

改良新型BMW 7シリーズ日本発売 ハンズ・オフ/リバースアシスト 価格1090万円〜

2019年6月24日 14:10 AUTOCAR JAPAN

画像はすべて欧州仕様です

PHEV車に直6エンジン


BMWは、2015年にフル・モデルチェンジしたBMW 7シリーズの改良新型を、日本発売した。

デザインの変更、高性能3眼カメラを含む最先端の運転支援システムを搭載するのがトピックだ。

今回の新型モデルでは、ラグジュアリー性と存在感を高めるべく、デザインを刷新。約40%大型化したキドニーグリルはフロント・ライトと連結するように配置することで存在感あるデザインを実現。リアエンドは、細く水平に伸びるリア・ランプと、その上に装備された水平直線状のクローム加飾ガーニッシュにより、優雅な印象を際立たせた。

ボディサイドは、厚みを増したボンネットと、ボディ下部のクローム加飾が、洗練された高級感を演出している。


インテリアには新しく12.3インチのディスプレイを備えた最新のフルデジタル・メーターパネルが装備されるとともに、AI技術を活用したBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを搭載。自然な音声会話で車両の操作、情報へのアクセスが可能となるなど、高い機能性を備えている。

走行性能面では、プラグイン・ハイブリッド・モデルに新たに最高出力286ps/5000rpm、最大トルク45.9kg-m/1500-3500rpmを発揮する直6ガソリン・エンジンを装備。新型BMW 745Le xドライブには4輪駆動システム「BMW xドライブ」を搭載した。


また、新型BMW 750i/750Li xドライブは最高出力81psプラス、最大トルク10.2kg-mプラスを実現し、大幅に走行性能を向上している。

注目は2019年夏以降、高速道路での渋滞時にドライバーをサポートする「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援システム」の設定だ。



「OK、ビー・エム・ダブリュー」


「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」とは、高速道路の渋滞時にドライバーの運転負荷を軽減する運転支援システム。ドライバーが絶えず前方に注意するとともに、周囲の道路交通や車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作することができる状態にある限りにおいて、ステアリングから手を離して走行が可能となる。

SAEインターナショナルが定めるレベル2の段階であり、自動運転ではなく、前方注視が必要となる。


これに加え、35km/h以下での走行時に直近の50mの軌跡を記憶し、通った道を自動で後退可能な「リバースアシスト」を含む、最新の運転支援システムが搭載されることも日本のユーザーには有り難いところ。

また、トラフィック・サイン・アシスト(速度制限認識)機能も搭載され、走行中にドライバーに対して制限速度を通知し、安全な走行をサポートしてくれる。

改良新型には、高性能3眼カメラ、高性能プロセッサー、レーダーによって、精度と正確性が向上した運転支援システムを量産グレードに標準装備。アクティブ・クルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーンチェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)、レーンディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロールアシスト、サイドコリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロストラフィック・ウォーニングが装備されている。


また、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントは、AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMW最新の機能。自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にするほか、ドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどパートナーとしての役割を担うことが可能となる。

最大の特徴は、ドライバーがシステムの「名前」を自由に付けることが可能な点。例えば、本アシスタント機能を起動する際、「OK, BMW(オーケー・ビー・エム・ダブリュー)」だけでなく、「ナナシリーズ」と、呼びかける言葉を任意に設定することが可能なのだ。

改良新型7シリーズの日本価格(消費税8%込み)は下記の通り。

BMW 740i Standard:1090万円
BMW 740i Luxury:1158万円
BMW 740i M Sport:1285万円
BMW 740d xDrive Luxury:1203万円
BMW 740d xDrive M Sport:1330万円
BMW 745e Luxury:1198万円
BMW 745e M Sport:1321万円
BMW 750i xDrive Luxury:1560万円
BMW 750i xDrive M Sport:1674万円
BMW 740Li Excellence:1490万円
BMW 740Li M Sport:1490万円
BMW 740Ld xDrive Excellence:1554万円
BMW 740Ld xDrive M Sport:1554万円
BMW 745Le xDrive Excellence:1555万円
BMW 745Le xDrive M Sport:1555万円
BMW 750Li xDrive Excellence:1828万円
BMW 750Li xDrive M Sport:1828万円
BMW M760Li xDrive:2523万円
BMW M760Li xDrive V12 Excellence:2523万円

10月1日以降に配車・登録される車両には10%の消費税が適用される予定だ。

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cat_oa-rp16797_issue_35f0e54a053d oa-rp16797_0_98b7d6786cca_BMW X7日本発売 新型3列シート高級SUV サイズ/内装/スペック/価格 98b7d6786cca

BMW X7日本発売 新型3列シート高級SUV サイズ/内装/スペック/価格

2019年6月24日 14:00 AUTOCAR JAPAN

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
photo:BMW 

もくじ

ー はじめに 新型車 BMW X7とは?
ー BMW X7のエクステリア
ー BMW X7のインテリア
ー BMW X7のシャシー
ー BMW X7のパワートレイン
ー BMW X7の装備
ー BMW X7の価格/スペック

はじめに 新型車 BMW X7とは?

6月24日、ビー・エム・ダブリューは、スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)の最上級モデルとして、BMW X7を発表して販売を開始した。

そもそもは、乗用車のプラットフォームをベースにロードクリアランスを高めて4WD化し、ワゴン型のボディと組み合わせて、オンロードでもオフロードでも快適に走行でき、使い勝手の高いモデルを「SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)」と呼んだ。

だが、BMWではスポーツ性を重視して「SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)」と呼んでいる。ちなみに、X2、X4、X6はそのスタイリングから「SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)」と呼ばれる。


2000年に初代X5がデビューして以来、X3(2004年)、X6(2008年)、X1(2009年)、X4(2014年)、X2(2018年)とBMWのXシリーズは増殖し、シリーズの最上級ラグジュアリーモデルとして、本国では2018年10月にX7が登場した。

大型高級サルーンに代わるカテゴリーとして注目を集める高級ラグジュアリーSUV。そのマーケットにBMWが投入したX7について詳しく見ていこう。




BMW X7のエクステリア

X7のディメンションは、全長5165mm、全幅2000mm、全高1835mmという、存在感にあふれた堂々たるサイズ。全幅が2mというのは、都会の道や駐車場などでかなり気になるサイズではあるが、先日、日本デビューしたメルセデス・ベンツのGLEもAMGライン装着車の全幅は2mを超えている。


メインマーケットの北米や中国では、ラグジュアリーなモデルではこれくらいのサイズが必要とされるようだし、致し方のないところなのだろうか。

BMWのアイデンティティであるフロントのキドニーグリルは、昨今のBMWスポーツモデルのような横型ではなく、縦型に近い形状となり、SAVらしい屈強な印象を際立たせている。これは、今回同時にマイナーチェンジが発表されたフラッグシップ・セダンの7シリーズにも共通したデザインだ。


グリルの横に繋がるようにレイアウトされたヘッドライトは、地面と水平になるようなフラットでモダンなデザインが採用されている。ボディサイドには、優美かつ印象的な1本のキャラクターラインが刻まれ、クローム加飾が施されたガーニッシュとともに、シンプルかつ上質なデザインに仕上げられている。

続いてフラッグシップSUVの内装を確認しておこう。



BMW X7のインテリア

インテリアのスペースは、3105mmというロングホイールベースによって3列シートが採用されている。しかも、2列目、3列目とも乗員が長時間快適に過ごすことができるラグジュアリー感にあふれる空間となっている。


3列シートは、2-3-2の乗車定員7名のモデルと2-2-2の乗車定員6名のモデルを設定。6人乗りモデルでは、2列目は2席の独立したコンフォートシート(いわゆるキャプテンシート)となり、広々とゼイタクな空間を実現している。X7の6人乗りに乗るなら、特等席は2列目というわけだ。


また、シート地には厳選した牛革を使用したBMWインディビデュアル・メリノ・レザーが標準装備(スタンダードモデルを除く)される。さらに、ATのセレクトレバーやスタート/ストップボタンなどに透明度の高いクリスタルを採用することで、室内空間全体でラグジュアリーさを味わうことができる。



BMW X7のシャシー

(画像・装備には欧州仕様のものが含まれています) 

サスペンションは、オートマティック・セルフレベリング機構を備えた4輪アダプティブ・エアサスペンションを採用している。

これは、路面状況を各ホイールのセンサーで感知し、本国仕様では車速が一定速度をこえると自動的に車高が20mm下がり、高速走行に適した設定に変更されるというものだ。必要に応じて上下それぞれ40mmの間で車高を自動調整。カメラによって進行方向の路面状況を確認し、サスペンション、ダンパー調整、ロール回避を最適化するエグゼクティブ・ドライブ・プロも採用する。


さらに、荷物の積みおろしなどのために、ラゲッジスペースのスイッチひとつで車高を40mm下げることもできる。


ロングホイールベースの恩恵で、ラゲッジスペースも広大だ。3列目シートを使用したフル乗車時でも326ℓ、3列目のシートバックを倒して5人(もしくは4人)乗車時なら750ℓ、そして2列目シートまで倒せば2人乗車時でも最大で2120ℓまで拡大することができる。



BMW X7のパワートレイン

日本仕様のパワートレインは、3ℓの直6ディーゼルターボと4.4ℓのV8ガソリンツインターボの2種。


35d系に搭載されるディーゼルターボは、最高出力265ps/4000rpm、最大トルク63.2kg-m/2000-2500rpmを発生。低回転域から強大なトルクを発生し、ストレスのない加速と安定したクルージングを実現している。


M50iに搭載されるV8ツインターボは、最高出力530ps/5500-6000rpm、最大トルク76.5kg-m/1800-4600rpmを発生。車両重量が2.5tを超えるヘビー級ながら、0-100km/h加速は4.7秒という圧倒的な加速力を誇り、Mスポーツ・エグゾーストシステムを搭載するなど、よりスポーツ走行性能を高めたモデルとなっている。

組み合わされるトランスミッションは、いずれも8速トルコンATのみ。





BMW X7の装備

X7にはフラッグシップSAVにふさわしく最新のADAS(先進運転支援システム)も採用されている。

高速道路での渋滞時にドライバーをサポートする「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援システム」、35km/h以下での走行時に直近の50m軌跡を記憶し、通った道を自動で後退可能な「リバースアシスト」、さらにBMWとして初めてトラフィックサインアシスト(速度制限認識)機能が搭載されている。


また、AI技術を活用し音声会話だけで車両の操作や情報へのアクセスが可能となる「BMW インテリジェント・パーソナルアシスタント」も設定している。これはドライバーがシステムの名前を自由につけることができ、「OK、BMW」だけでなく「M50」とか、呼びかける言葉を任意に設定することで、愛車がより身近な存在となるだろう。


さらに、車載通信モジュールでドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐ「BMW コネクテッドドライブ」も標準装備している。




BMW X7の価格/スペック

X7のグレードと日本価格は、下記の通りとなっている。



・xドライブ35d:
1079万円(税8%)/1099万円(税10%)

・xドライブ35dデザイン・ピュア・エクセレンス:
1206万円(税8%)/1229万円(税10%)

・xドライブ35d Mスポーツ:
1242万円(税8%)/1265万円(税10%)

・M50i:
1566万円(税8%)/1595万円(税10%)

全車、右ハンドル仕様。なお、デリバリーの開始は2019年8月以降を予定している。(10月1日以降に配車・登録される車両については、消費税10%の適用が予定されている)








車名
BMW X7



グレード
xドライブ35d
M50i




価格(税8%)/(税10%)
1079万円/1099万円
1566万円/1595万円



エンジン 
2992cc直6ディーゼルターボ 
4395ccV8ツインターボ 




ステアリング 
右 




全長 
5165mm 



全幅 
2000mm 




全高 
1835mm 




ホイールベース 
3105mm 




車両重量 
2420kg 
2580kg 




最高出力 
265ps/4000rpm 
530ps/5500-6000rpm 



最大トルク 
63.2kg-m/2000-2500rpm 
76.5kg-m/1800-4600rpm 



燃料タンク容量 
80ℓ 
- 

外部リンク

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水素満タンは3分以下 メルセデス・ベンツGLC Fセル プラグイン燃料電池に試乗

2019年6月24日 10:10 AUTOCAR JAPAN

もくじ

どんなクルマ?
ー 既存のエンジンルームに燃料電池を搭載
ー インフラ不足をレンジエクステンダーでカバー
どんな感じ?
ー 運転感覚はほぼ普通のEV
ー 通常のGLCと変わらない車内の広さ
「買い」か?
ー 日本や英国への導入に期待が高まる
スペック
ー メルセデス・ベンツGLC Fセルのスペック

どんなクルマ?

既存のエンジンルームに燃料電池を搭載


フェイスリフトに合わせて、エクステリアデザインに若干の変更を受けたメルセデス・ベンツGLC。最新のMBUXと呼ばれる対話型インフォテインメント・システムやデジタルインスツルメント、新デザインとなったステアリングホイールなど、インテリアのアップデートも抜かりはない。


このラグジュアリーなSUVに、とても魅力的で環境にも優しい、プラグイン燃料電池モデルが存在するのをご存知だろうか。先進的なパワートレインは、ポスト・ガソリン時代が迫るいま、現実的な可能性を見せてくれる存在だ。


GLC Fセルの大きなボンネットの内側に収まるのは、水素をエネルギー源とする燃料電池。メルセデス・ベンツの腕利きのエンジニアによって、エンジンルームに大きな変更を加えることなく、綺麗にインストールしてある。何しろ、標準のガソリンエンジンのマウントポイントを利用して、搭載させているほど。


このGLCの燃料電池は、メルセデス・ベンツが製造した中でも最もコンパクトなユニットだという。また、10年前に発表したBクラスの燃料電池モデルよりも、使用しているプラチナの量を90%も少なくすることに成功している。


インフラ不足をレンジエクステンダーでカバー


水素を燃料とするわけだが、カーボンファイバー製の水素タンクはキャビンの床下にレイアウトされる。タンクには4.4kgの質量の水素を貯めることが可能とのこと。燃料電池内部で空気中の酸素と水素とを結合させて、水を生成すると同時に電気を生み出し、その電気で210psのモーターを回転。後輪を駆動するという仕組み。


4.4kgの水素の補充に要する時間は、3分を切るという点もポイント。ちなみにトヨタ・ミライの補充時間も3分程度となっている。EVのバッテリー充電時間より遥かに短く、新しい燃料電池システムの売りのひとつだ。しかし水素を補充できる施設は欧州においてもまだまだ少なく、インフラとしては改善の余地がある。


そこでメルセデス・ベンツは、任意に充電が可能な13.5kWhのレンジ・エクステンション用のバッテリーを搭載した。燃料電池として走行可能な400kmの前後の航続距離に、バッテリーによる電力で50kmほどの航続距離を付加している。つまり、日常的な短距離の移動やお出かけは、ほぼバッテリーの電力だけでまかなえるということ。


さらに長距離の旅行となると、燃料電池の水素補充が可能な施設を経由するというプランニングが必要になる。手間に感じるかどうかは、受け止め方次第だろう。

すでにAUTOCARではフェイスリフト前のFセルを、極めて短距離ながら昨年試乗している。しかし今回は比較的長距離の試乗が許された。昨年の印象に変化は生まれるのか、確かめてみたい。


どんな感じ?

運転感覚はほぼ普通のEV


恐らくメルセデス・ベンツGLC Fセルに乗っている限り、シャシーの内部で未来小説のような電気化学反応が起きていることは実感でないだろう。運転感覚は、一般的なバッテリーを搭載するEVとほぼ同じ。アクセルを踏み込むと静かに発進し、そのまま静かに走行する。


ダッシュボードの12.3インチのモニターを見ない限り、モーターを動かしている電気がバッテリーと燃料電池のどちらから供給されているのか、想像もできない。ふたつの動力源の滑らかな推移を表現する際に「シームレス」という言葉を用いるが、GLC Fセルほどピッタリと当てはまる例はないだろう。


走行パフォーマンスは、ジャガーIペースほどしびれるものではないが、フォルクスワーゲンeゴルフなみに活発。クルマの性格や存在を考えると、違和感ないほどに走る。ドライビングモードを「ダイナミック」にすると、アクセルペダル操作のレスポンスはシャープになるが、37.1kg-mの最大トルクは常時手中にある。最高速度は160km/hと控えめながら、シングルギアのため、静止状態からスムーズに波に乗るように加速をし続けていく。


一般的なメルセデス・ベンツからイメージする最高速度としては低いが、加速は充分鋭く短時間で160km/hへ到達し、そのままの巡航もいとわない。アウトバーンでも150km/hほど出ていれば、遅くは感じないだろう。また他のGLCとは異なり、Fセルはフロントがコイルスプリング、リアがエアスプリングを採用し、4輪ともにアダプティブダンパーが減衰力を調整する。


通常のGLCと変わらない車内の広さ


重量物は低い位置に搭載され、ドライビングモードはコンフォートのままでも、コーナリング時のボディロールは穏やか。しかし、ステアリング操作の精度の面では、期待するほどのものではない。運転する楽しさを味わえるクルマではないものの、極めて静かで、潤沢なパワーが支える安楽な走りから得られる満足感は高い。


大径な20インチのアルミホイールを履いていることもあり、舗装の剥がれたような大きなくぼみでは、サスペンションからの振動が車内に伝わってくる場面もある。しかし、全般に乗り心地は滑らかで洗練性も高い。コンパクトな燃料電池システムのおかげで、ラゲッジスペースをわずかに削る程度で搭載できており、標準のGLCと同等の広々とした車内空間を確保している。ゆったりとリラックスできる雰囲気は、まるで住み慣れた自宅にいるかのようだ。


荒れた路面ではタイヤからのロードノイズが遠くで響き、高速域では風切り音がささやくとしても、ほとんどの時間は平穏にふわりと風に乗ったように走る。GLC Fセルの特徴のひとつは、ゼロエミッションでありながら、大きな気遣いなく一緒に暮らせるということ。水素ステーションの数が少ないという点は、いかんともし難いが。


ガソリンエンジンを搭載したGLCと同様に、燃料電池モデルもマイナーチェンジで受けたエクステリアの変更はわずかながら、インテリアの刷新は著しい。ハイライトは何といっても対話型インフォテインメント・システム「MBUX」の導入。滑らかな解像度を持つ、扱いやすい12.3インチのモニターを介して操作する。音声認識機能「ヘイ・メルセデス」が、時折聞き間違えて動作してしまう部分も、そのまま搭載されている。


「買い」か?

日本や英国への導入に期待が高まる


いまのところ、メルセデス・ベンツGLC Fセルが英国に導入される予定はない。日本への導入の話もまだ聞こえていない。メルセデス・ベンツのお膝元、ドイツでさえ、Fセルを運転できるのはリース契約を許された、ごく少数のひとのみ。メーカーがしっかりとクルマを管理することができるためだろう。


しかし先日、石油大手のシェル社は、英国で水素ステーションの数を増やしていく計画を発表したばかり。欧州での新しい環境規制などの背景も考えれば、今後の可能性は充分にあるといえる。なにしろGLC Fセルは、既に燃料電池への関心が高い日本仕向けを前提に、右ハンドル車も開発しているのだ。


メルセデス・ベンツの販売戦略にもよるが、英国でも販売がされるのなら、充分良い選択肢になってくる。Fセルの場合、水素の補充に要する時間は3分未満。水素とバッテリーという組合せは、内燃機関を搭載したクルマに乗り慣れたわれわれにとって、電化移行するストレスを軽減してくれるだろう。

さらに、電気モーターによる洗練され安楽な、日常利用に不満のないパフォーマンスは、GLCという都会派SUVモデルという性格としてもピッタリだと思う。

メルセデス・ベンツGLC Fセルのスペック




価格 
未定 


全長×全幅×全高 
4655✕1890✕1644mm(標準モデル) 


最高速度 
160km/h 


0-100km/h加速 
− 


燃費 
294km/kg(水素) 


CO2排出量 
0g/km(WLTP) 


乾燥重量 
2055kg 


パワートレイン 
燃料電池+電気モーター 


使用燃料 
水素+電気 


バッテリー 
13.5kWhリチウムイオン 


最高出力 
210ps 


最大トルク 
37.1kg-m 


ギアボックス 
シングルスピード 

外部リンク

cat_oa-rp16797_issue_35f0e54a053d oa-rp16797_0_31c55734ebb2_国内試乗 マツダ3(新型アクセラ) 1.8ディーゼル/セダン2.0ガソリンを評価 31c55734ebb2

国内試乗 マツダ3(新型アクセラ) 1.8ディーゼル/セダン2.0ガソリンを評価

2019年6月24日 09:00 AUTOCAR JAPAN

もくじ


どんなクルマ?
ー SKYACTIV-D 1.8/G 2.0を試す

どんな感じ?
ー 新世代シャシー ここが違う
ー 新しい感覚 その秘密は?


「買い」か?
ー ADAS標準フル装備 戦略価格
ー 推すなら、どのエンジン?

スペック
ー 新型マツダ3のスペック

どんなクルマ?


SKYACTIV-D 1.8/G 2.0を試す


今回から車名がグローバル統一の “マツダ3” となったマツダの最新Cセグメントは、社内呼称でいう “第7世代” の第1号車となる。

初代CX-5を皮切りにスカイアクティブ技術をフル搭載したこれまでの “新世代商品群” は第6世代である。この呼称はマツダ初の小型乗用車として1963年に発売された初代ファミリア(とその同世代乗用車)を第1世代として、以降プラットフォームなどの基本骨格(最近のマツダ流にいうとアーキテクチャー)の刷新ごとに、同世代商品をまとめた社内呼称として使われてきたものだ。


社内呼称が1つ進んだことからも分かるとおり、マツダ3の基本骨格設計はそれ以前のマツダとはまったく別物である。新型マツダ3に採用された “スカイアクティブ・ビークルアーキテクチャー” は、これまでの例でいうと、今後登場するマツダのC~Dセグメント車すべてに使われると思われる。

いっぽう、現時点で4種類あるエンジンのうち、3種類は従来改良型である。今回唯一の新開発となるパワートレインはSPCCI(火花点火制御圧縮着火)を採用した2.0ℓスーパーチャージャー+マイルドハイブリッド(=スカイアクティブX)だが、それを搭載したマツダ3の発売は他モデルより遅れて、予約開始が7月、販売は10月スタートが予定されている。



どんな感じ?


新世代シャシー ここが違う



これまで何度となくプロトタイプでの試乗機会が与えられてきたマツダ3だが、量産モデルを走らせられるのは今回が初めてだ。ただ、今回も一般公道での試乗は実現せず、栃木県にあるGKNドライブラインジャパン社(旧栃木富士産業)のテストコースを占有した短時間試乗にかぎられた。

さらに用意された試乗車も1.8ℓターボディーゼルを積むハッチバック(商品名はファストバック)と2.0ℓガソリンのセダンの2台のみで、ともに上級の “Lパッケージ” だった。というわけで、買い得価格の1.5ℓガソリンと、開発の最終仕上げ真っ只中であろうスカイアクティブXの試乗はお預けである。


新型マツダ3はボディ骨格からサスペンションはもちろん、シートやステアリングホイールまで、シャシー関連部品はすべて刷新されており、まさに全身新開発の力作である。理想的な荷重移動を重視した “人馬一体” や、最近のマツダが声高に主張する “人間中心” といった開発目標は変わっておらず、設計思想は正常進化といっていい。


ただ、この第7世代のシャシーでは、人間の歩行における骨格や筋肉の使い方を徹底解析して “骨盤” の動きに注目したことが、これまでにない特徴という。その詳細を語るスペースはここにはないが、乗員の骨盤の向きや動きを歩行時のそれに近づけることで走行中の乗員の頭を安定させて、結果としてクルマとの一体感を高めて、長時間走行による疲労の低減も実現しているという。

そういわれてみると、マツダ3は運転席シートに無意識に座っただけで、自分の骨盤がすっと自然に “立つ” 感覚がある。



新しい感覚 その秘密は?


マツダによると、このように人間の骨盤を立てることで、脊柱が自然なS字カーブを描いて着座することが可能となり、「歩行時と同じような動的バランス保持能力を発揮できる」らしい。


試乗コースとして用意されたハンドリング路での動きも、なるほど第6世代とは少し異なる。これまでのマツダ車は適度なロールやピッチングによって荷重移動を誘発させていたが、マツダ3では自分の骨盤にわずかに前後左右の “ヒネリ” が加えられるような感覚……といえばいいだろうか。車両姿勢はフラットに安定したままで、ドライバーには荷重移動感が純粋培養されて伝わってくる感覚なのだ。


これはたしかに新しい運転感覚ではあるが、それを実現するための特別な新技術があるわけではなく「ボディ剛性やサスペンションの設計とチューニング、そして新開発シートなどの相乗効果」だという。想像するに、マツダ独自のGベクタリングコントロール(現在は末尾に “プラス” がつく世代)も、この運転感覚の醸成にけっこう効いている気がする。

今回用意された2機種のパワートレインが新鮮味に欠けたのは否定できないが、“クラストップ” を豪語する静粛性は好印象だった。また、最近のクルマとしてはグリップが細身の新ステアリングホイールや、一発目から好みの制動力でコントロールできた自然なブレーキタッチも好印象である。




「買い」か?


ADAS標準フル装備 戦略価格


マツダ3の車両本体価格は競合他車と比較すると少し高めの設定なのは事実だ。ただし、ヘッドアップディスプレイや初期パッケージ段階からスピーカー位置を突き詰めた高品位オーディオシステム、そしてスムーズレザーの本革ステアリングは全車標準装備で、今回の1.8ℓディーゼルと2.0ℓガソリンはADAS(先進安全運転支援システム)も標準フル装備となる。




これら装備内容を考えると、実質的には他車より割高なわけではない……どころか、内外装備の高い質感なども考慮すると割安感すら抱かせる戦略的な価格設定である。


ただ、先代のマルチリンクからトーションビームとなったリアサスペンションはなるほどコストダウンの意味もあろうし、最新の競合車と比較するとグレードダウン感もなくはない。ただ、トーションビームにはコスト以外に空力や重量面、そしてロール剛性などの利点もあり、少なくとも今回の試乗では明確なデメリットは感じ取れなかった。まあ、マツダ3は4WDのそれもトーションビームのままなので、そのあたりのマッチングは実車に乗ってみないと分からないが……。




推すなら、どのエンジン?


新型マツダ3は全身新開発ながらも、現時点では斬新な新機軸はあまりない。

あくまで短時間試乗での第一印象では、ハッチバックの独特の “なで肩” デザインや明確に高級感のあるインテリア、意外に割安な価格設定……に加えて、マツダが提唱する骨盤ドライブ(?)のフィーリングが肌に合えば、安価な1.5ℓガソリンや国内では独自性のある1.8ℓディーゼルなら “まあ買い” の物件といえそうだ。



マツダとしては「価格と性能のバランスがもっともいい」という2.0ℓガソリンがイチオシらしいが、日本の自動車税制や昨今のトレンドのなかではどうにも選びにくいのは、2.0ℓが国内で途中廃止された先代アクセラのときと変わりない。




新型マツダ3のスペック





◇マツダ3 XD Lパッケージ








■価格 298万3800円 


■全長×全幅×全高 4460×1795×1440mm 


■最高速度 - 


■0-100km/h加速 - 


■燃費(WLTCモード) 19.8km/ℓ 


■CO2排出量(WLTCモード) 131g/km 


■車両重量 1410kg 


■パワートレイン 直列4気筒1756ccディーゼルターボ 


■使用燃料 軽油 


■最高出力 116ps/4000rpm 

■最大トルク 27.5kg-m/1600-2600rpm 


■ギアボックス 6速オートマティック 









◇マツダ3セダン 20S Lパッケージ








■価格 271万3800円 


■全長×全幅×全高 4460×1795×1445mm 


■最高速度 - 


■0-100km/h加速 - 


■燃費(WLTCモード) 15.8km/ℓ 


■CO2排出量(WLTCモード) 147g/km 


■車両重量 1350kg 


■パワートレイン 直列4気筒1997cc 


■使用燃料 ガソリン 


■最高出力 156ps/6000rpm 

■最大トルク 20.3kg-m/4000rpm 


■ギアボックス 6速オートマティック 

外部リンク