cat_oa-newspostseven_issue_6a5b31ec9558 oa-newspostseven_0_6a5b31ec9558_山口達也の告白「私がやったことの謝罪は一生し続けるもの」 6a5b31ec9558 6a5b31ec9558 山口達也の告白「私がやったことの謝罪は一生し続けるもの」 oa-newspostseven

山口達也の告白「私がやったことの謝罪は一生し続けるもの」

2019年8月30日 07:00 NEWSポストセブン

「今は週に何日かお寺で勉強をさせてもらっています。読経や写経、境内の掃除などの作務を通じて、自分を見つめ直しています」

 話し始めた時は表情に緊張感が残り、言葉遣いに迷いも感じられた。“自分の言葉”を話し始めている、と感じたのは、彼がしばらくしゃべった後だった。無理もない。あまりに長い“沈黙期間”だったのだから。

 昨年4月、TOKIOの元メンバー・山口達也(47才)は、テレビ番組で知り合った女子高生を自宅に呼び出し、酒に酔った状態で強引にキスを迫るなどして強制わいせつ容疑で書類送検(後に起訴猶予処分)され、5月6日にジャニーズ事務所を退所。以後、彼は世間から姿を消した。

 しかし、ここ数日、彼の周辺が再び騒がしくなっていた。

「9月4日に開かれるジャニー喜多川さん(享年87)の『お別れの会』の案内状が、ジャニーズを辞めた人にも届いているようなんです。ファンの間で山口さんの出席を願う声が高まっています。TOKIOは山口さん脱退以後、音楽活動を休止しています。8月に入って解散報道も相次いでいます。ファンの中には、ジャニーさんのお別れ会で山口さんの姿が見られれば、TOKIOの止まったままの時計が再び動き始めるのではないか、そんな希望的観測が流れているようなんです」(スポーツ紙記者)

 8月下旬の午前10時半、都内の公園、本誌は山口を直撃した。当初は「一般人なのでお話をすることはありません」と話すに留まっていたが、TOKIOの置かれている状況を説明するうち、心境に変化が訪れた。公園の階段に腰を下ろし、ゆっくりと話し始めた。


「TOKIOの寂しいニュースが増えていることはショックです。私はもうTOKIOの人間ではないんですけど、自分の現状をお話しすることで彼らのためになることがあるのなら…もう話さないと決めていたんですが、これを最後の告白とさせてもらいます」

 以下、その一問一答である。

──ファンが最も気になっているのはTOKIOのメンバーとの関係だと思います。今もメンバーと会ったりと親交はありますか?

「事務所を辞めてから会ってはいません。私はメンバーに大きな迷惑をかけた人間。彼らを頼ることは立場上できない…メンバーって特殊な関係なんです。友達とも同僚とも家族とも違う。共に戦い続ける戦友みたいなもの。彼らが私のことを常に心配してくれているのは事実だし、会って話をしたい思いはありますが…」

 山口の不祥事後、TOKIOは城島茂(48才)、国分太一(44才)、松岡昌宏(42才)、長瀬智也(40才)の4人で会見を開いた。その数日前に山口が謝罪会見で「もし待っていてくれる私の席がそこにあるなら、またTOKIOとしてやっていけたら」と発言したことに対し、松岡が涙ながらにこう非難した。

「その甘えの根源がぼくらTOKIOだとしたら、そんなTOKIOなら一日も早くなくした方がいいと思います」

 ほかのメンバーも、被害者への謝罪と山口に対する厳しい思いを吐露。目は真っ赤に腫れ上がっていた。

──メンバーのあの会見についてはどう思いましたか?

「実はあの会見の時はもう入院していて、すべてを把握しているわけじゃないんです。後でインターネットで会見の動画が見られることを知りましたが、メンバーに謝罪をさせてしまったという負い目もあって、動画は見ていません…。

 メンバーと会っていないと聞いて“30年近い友情はそんなものか”“薄情だな”と思う人もいるかもしれない。でも、メンバーと距離を置くという決断をするまで相当悩みました。私がやったことはそれほどのことなんです」


──被害者とは連絡を取っているのですか?

「今、必要なのは自分の気持ちを入れ替えること。身を清めること。しっかり更生して変わった姿を見せることが第一だと思っています。だから連絡は取っていません。

 この5月から病状も落ち着いてきたので、お寺に通っています。私は大工仕事が得意なものですから、お寺が持つ山に入って、木の伐採なんかもやっています。そうやって自分と向き合っています。私はどういう人間なのか、それを見つめ直していました。

 自分は天真爛漫っていうのかな。子供を体現する大人代表、そんなキャラだと思っていて、テレビの前で楽しく振る舞ってきました。それが自分の役割だと思っていたんです。でも、あまりに幼稚で、大きな過ちを犯してしまいました」

──許される日は来るのでしょうか?

「わかりません。まだ先ですが、自分が社会復帰を果たせた時に、恥ずかしくない姿を相手に見せられればいいのではないかと思っています。相手のかたに対して謝罪の気持ちをいまだに持っている、と伝え続けることです。謝罪をする立場になってわかったことがあります。私がやったことの謝罪は、一生し続けるものなんです」

※女性セブン2019年9月12日号

外部リンク

cat_oa-newspostseven_issue_6a5b31ec9558 oa-newspostseven_0_0c1bcbaae5b4_離婚後の恋愛事情 石坂浩二はわずか5日後に再婚を発表 0c1bcbaae5b4 0c1bcbaae5b4 離婚後の恋愛事情 石坂浩二はわずか5日後に再婚を発表 oa-newspostseven

離婚後の恋愛事情 石坂浩二はわずか5日後に再婚を発表

2020年9月18日 16:05 NEWSポストセブン

 本来、独身者の恋愛にはなんら障害はないはずだが、それが“別れたて”の場合、周囲の風当たりが強まるもの。離婚男性の「新たな恋」は、いつから許されるのか──芸能界を騒がせた実例から探った。

〈私は今年の三月に離婚致しました。(中略)私の不誠実な行いのせいで、周りの人を傷つけてしまったことを、重く受け止め、深く反省しております〉

 9月3日、人気漫画『キングダム』作者の原泰久氏は、こんな“謝罪文”をツイッターに投稿した。

 本誌・週刊ポスト8月3日発売号が原氏とタレントの「こじるり」こと小島瑠璃子との福岡連泊デートを報じて以降、初めて出したこのコメントに対し、ネット上では〈いまは独身なんだから誰と交際しようと自由でしょう〉と擁護する声もあったが、〈もうお泊まりか〉〈前妻は辛いな〉と、原氏の早すぎる交際に非難が集まった。

 日本の離婚率は実に38.3%(厚労省2019年調べ)。3組に1組が離婚するこの時代に、離婚男性の“再恋愛”はいつまで隠さなければならないのか。

 2019年に男性ファッション誌『オーシャンズ』が30~40代の離婚歴のある男性200人を対象にアンケート調査をしたところ、30%は離婚後半年以内に新恋人ができていた。1年以内となると45%にのぼる。

 だが、すぐに恋人ができても「それを周囲に明かす時期には気をつけたい」というのは、離婚カウンセラーで夫婦問題研究家の岡野あつこ氏だ。

「離婚から半年以内の恋人発覚はどうしても前妻との交際期間の“重なり”を疑われて、批判を受けやすい。仮に恋人ができても、少なくとも1年間は隠したほうがハレーションは起きない」


 実際、芸能界では離婚後のスピード恋愛や再婚がたびたび物議を醸してきた。2017年に逝去した松方弘樹もその一人。1978年8月に前妻と離婚し、翌年2月に仁科亜希子と婚約。同年11月に入籍した。芸能レポーターの石川敏男氏が語る。

「離婚前から仁科との親密ぶりが報じられていた。離婚後も交際を隠そうとせず、“妻子を捨てて仁科に走った”というマイナスイメージで一時は仕事も減りました」

 その後、松方と仁科は1998年に離婚した。

 石坂浩二はさらに早い。2000年12月、30年連れ添った浅丘ルリ子と離婚。わずか5日後に元劇団員女性と入籍したことを発表した。

「離婚会見で、年老いた母親の介護に浅丘を巻き込みたくなかったと述べた石坂ですが、2人は長く別居しており、その間は元劇団員女性が母親の面倒を見ていた。

 そしてフタをあけたらその女性と超スピード再婚ですからね。“心移り”を介護問題にすり替えるなと批判が殺到した」(石川氏)

※週刊ポスト2020年10月2日号

外部リンク

cat_oa-newspostseven_issue_6a5b31ec9558 oa-newspostseven_0_2ba7c4202deb_トランプ氏 姪の水着姿見て「こいつはすごい」と息荒らげた 2ba7c4202deb 2ba7c4202deb トランプ氏 姪の水着姿見て「こいつはすごい」と息荒らげた oa-newspostseven

トランプ氏 姪の水着姿見て「こいつはすごい」と息荒らげた

2020年9月18日 16:05 NEWSポストセブン

 全米190万部の大ベストセラーが、いよいよ日本に上陸する。ドナルド・トランプ大統領の姪のメアリー氏が上梓した『世界で最も危険な男』(邦題、小学館刊)だ。同書によれば、彼の人格のルーツはビジネスではなく、「幼少期の破滅的な家庭環境」にあるという。

 1946年、トランプ家の第4子として、米ニューヨーク州に生まれたドナルド・トランプ。父フレッドは15才の若さで不動産会社を創業し、ニューヨーク市内に数多くの住宅を建設するなど、ビジネスの天才だった。政財界の重要人物との人脈も広かった。しかし、家庭のことは妻のメアリー・アンに任せきりの亭主関白。“育児は女がやるのが当たり前。自分にとって重要なのは家庭より仕事。だが、家族のことはすべて自分の一存で決める”という考えを持つ父親だったという。

 ドナルドは父から、“女性に対する感覚”も受け継いでいたという。

「トランプ家は、女性の意見がすべて無視される、ひどい女性蔑視の家庭でした。そうした環境で育ったドナルドにとって、女性とは自分の目標を達成させる“モノ”でしかないのです」(メアリー・以下同)

 同時に、ドナルドにとって、女性は単なる性的対象でしかなかった。姪であるメアリーに対してもそうだ。ドナルドは別荘で水着姿になっていた20代後半のメアリーをまじまじと眺め、「こいつはすごい、ナイスバディーだ」と息を荒らげていたという。

 ドナルドはこれまで数々の著名人をデートに誘い、断られてきた。そうしたとき、ドナルドは決まって次のような反応を見せていたという。

「デートを断った女性を、“出会ったなかで最もブスで、最もデブで、最悪の女たち”と罵っていました。歌手のマドンナのチューインガムの噛み方が気にくわないとか、元フィギュアスケート選手のカタリナ・ヴィットの脚が太いとか、ひどい中傷です」


 メアリーは、そうしたドナルドの言動に心から呆れ、哀れんでいる。

 さらに、父親からの悪影響を受けると同時に、母親からもあまり愛情を与えられていなかったというドナルド。

「父親の女性蔑視と、母親との関係が、ドナルドの歪んだ女性観をつくっていったのでしょう。女性に対して尊敬の念がないのは、そうした生活環境の影響です。だから、女性をどう扱っていいのかがまったくわからないのです」

 次の大統領が決まる日まであと約2か月。「世界で最も危険な男」はこれからもアメリカのリーダーであり続けるのだろうか。

※女性セブン2020年9月24日・10月1日号

外部リンク

cat_oa-newspostseven_issue_6a5b31ec9558 oa-newspostseven_0_f163338f932d_田中みな実、夏目三久ら7人のマスクでお出かけおしゃれ術 f163338f932d f163338f932d 田中みな実、夏目三久ら7人のマスクでお出かけおしゃれ術 oa-newspostseven

田中みな実、夏目三久ら7人のマスクでお出かけおしゃれ術

2020年9月18日 16:05 NEWSポストセブン

 新型コロナウイルスの感染者数は少しずつ落ち着いてきたとはいえ、感染の再拡大に備えて、引き続きマスクをつけての外出が必須の状況が続いている。マスクをつけた女性ミュージシャンやタレントたちはどんなコーディネートをしているのか。彼女たちのハイセンスな装いとは?

 5月下旬、東京・青山でマスク姿の田中みな実(33才)の姿をキャッチ。髪を高めの位置で結んだラフなポニーテールに、白いTシャツと黒のロングスカートというシンプルなコーディネートだが、ロングスカートには太ももまで見える深いスリットが入り、足元はヘビ柄のブーツでスパイスを効かせている。颯爽と歩を進める度に見え隠れする美脚とスカートのシルエットが絶妙で、あふれるオーラに時折「あれ、もしかして……」と振り返る人もいたほど。

 また6月中旬には、仕事帰りに都内の高級スーパーで食材を買い込む田中の姿を発見。白の立体型マスクをした彼女はこの日も髪をポニーテールでまとめ、淡いグリーンと茶系のストライプ柄のつなぎというセンスあふれる装い。足元は黒のウエッジサンダルで夏のコーディネートを楽しんでいた。



 7月上旬の深夜、都内の某ラジオ局から収録を終えて出てきたマスク姿の美女はAKB48の峯岸みなみ(27才)。黒のロングワンピースにチャコールグレーのトップスをインナーに合わせたシンプルな服装だが、赤いエナメルのミュールで足元にワンポイントを加えているあたりは、さすが“大人の女性”の装いだ。ロングワンピースがスラリと細く伸びた手足にマッチし、サラサラストレートの黒髪ロングヘアが一層スタイルの良さを感じさせた。


 同じく黒を着こなしたのは歌手・JUJU。8月上旬、仕事を終えたばかりの彼女は、胸元がざっくりと開いたセクシーな黒のトップスに、黒いコートとパンツ、パンプスの”全身黒コーデ”。肩にはルイ・ヴィトンの小さめバッグをかけ、左手に装着した大きめ腕時計もアクセントになって、マスクをしていても一目で分かる、まさに大物アーティストのオーラ満載だった。


 フリーアナウンサーの夏目三久(36才)も黒をおしゃれにまとめた。6月上旬、プライベートで外出した夏目はマスクにメガネ、全身黒の服装で統一した控えめなコーディネートだが、肩に斜めがけしていた高級ブランド「CELINE」のリップ入れがポイントに。小物使いにセンスが光った。


 6月中旬、都内のラジオ局にマスクをして現れたのは、演歌歌手の石川さゆり(62才)だ。ビビッドな緑のギンガムチェックのゆったりとしたワイドパンツに、白いTシャツ、白いスニーカーの “ゆるシルエット”姿は、テレビで見る着物姿とはまた違った魅力がある。

 うだるような暑さに見舞われた8月下旬、都内の老舗百貨店から颯爽と姿を現したのは、人前にめったに姿を見せない「歌姫」中島みゆき(68才)。ツバが大きめの紺色のハットにメガネとマスクを装着し完全防備しているが、黒のパンツに白い上着、ブロンズ色のスニーカーを合わせたスポーティな装いはどこか気品を感じさせた。

 6月中旬の休日、都内の高級住宅街に現れたのはタレントで医師の西川史子(49才)。顔半分が隠れる大きめマスクに、スヌーピーが前面にプリントされた大きめの淡いブルーのスウェット、ひざ下までの薄いジーンズ生地のパンツ、足元はサンダルというリラックスコーデだ。全体的にゆるめで統一しているからか、西川の華奢な抜群のスタイルが一層際立ち、変わらぬ美貌を見せつけていた。

 コロナ禍でもセンスあふれるお出かけスタイルは、さすが第一線で活躍するミュージシャンやタレントたち。マスクをしてもおしゃれオーラは隠せなかった。

外部リンク

cat_oa-newspostseven_issue_6a5b31ec9558 oa-newspostseven_0_d8cbab45a87a_江本孟紀氏、原辰徳監督を絶賛「V9川上監督を超える名将」 d8cbab45a87a d8cbab45a87a 江本孟紀氏、原辰徳監督を絶賛「V9川上監督を超える名将」 oa-newspostseven

江本孟紀氏、原辰徳監督を絶賛「V9川上監督を超える名将」

2020年9月18日 16:05 NEWSポストセブン

 巨人歴代監督の通算勝利数で川上哲治氏の1066数を抜き、歴代1位となった原辰徳監督の偉業達成にG党は祝福ムード一色だが、かつて“球界の盟主”だった時代を知るオールドファンの思いは複雑だ。

「原と川上さんの『監督力』を比べたらやっぱり川上さんのほうが上でしょう」(76・元自営業)

「原監督の功績は認めるが、V9時代の強さには敵わない」(68・元会社員)

 一方で『監督 原辰徳研究』を上梓した野球評論家の江本孟紀氏(73)はこう評価する。

「V9時代に比べて劣る現在の戦力で、歴史を塗り替えたのだから、原監督は川上監督を超える名将と言っても過言ではない。昨季、丸(佳浩)は不調、菅野(智之)は規定投球回数に届かないなかで優勝できたのは、原監督の采配力です」

 では、指揮官としての川上氏を知るかつてのV9戦士は、原監督の戦いをどう見ているのか。

 川上政権でローテーション投手として69勝を上げ、V9後半は投手コーチとして川上監督をサポートした中村稔氏(81)が語る。

「川上さんの作戦は『石より堅い』と言われたほどで、それが勝利へと繋がった。原監督は巨人の伝統を知っている弟分を使いながら、柔軟な采配をしている。今季獲得したウィーラーのポジションをレフト、セカンド、ファーストと変えたり、吉川(尚輝)と重信(慎之介)、増田(大輝)の快速トリオには果敢に先の塁を狙わせる。川上さんには及ばないと思うけど、今の12球団で試合運びが一番うまいことは間違いない」

※週刊ポスト2020年10月2日号



外部リンク

cat_oa-newspostseven_issue_6a5b31ec9558 oa-newspostseven_0_5fc7221b2251_北斎・写楽・広重「ニッポンの浮世絵」トリビア 編集長が解説 5fc7221b2251 5fc7221b2251 北斎・写楽・広重「ニッポンの浮世絵」トリビア 編集長が解説 oa-newspostseven

北斎・写楽・広重「ニッポンの浮世絵」トリビア 編集長が解説

2020年9月18日 16:05 NEWSポストセブン

 江戸時代に花開き親しまれた「浮世絵」は、300年以上経った令和の現在になっても、新たな発見があるのだから、おもしろい。先日、世界的にも有名な絵師・葛飾北斎の直筆とされるスケッチ100枚余りが新たに発見されたことが大きなニュースになるなど、絵師や作品におけるミステリー性も愛好家の興味をそそる。浮世絵ブームは衰えを見せない。現在も東京都美術館で開催されている「The UKIYO-E 2020 ~日本三大浮世絵コレクション」(9月22日まで)をはじめ、全国各地の美術館で浮世絵の展示が行われている。そんな背景を受けて、ウイークリーブック『週刊 ニッポンの浮世絵100』(小学館刊)が9月17日に創刊された。高橋建編集長に話を聞いてみると、「創刊にあたって専門家視点で浮世絵の名作を見直した結果、今までスポットが当たっていなかった多くの新発見があった」という。

葛飾北斎──あの「大浪」のトリビア

 葛飾北斎の代表作『冨嶽三十六景 〈神奈川沖浪裏〉』は、どうしても大きな波の方に注目が集まりがちだが、「絵の中心になっている人たち」に目を向けてみた。

「この浮世絵は、波よりも舟に乗って身をかがめている人たちに、むしろ注目したい。北斎は、この人たちの顔を簡略化して描いていますが、こんな恐ろしい波に晒されていて怯えているようにはとても見えない。むしろ“のほほん”としていて、楽しんでいるような感じにすら見えるのです」(以下、「」内の発言はすべて高橋編集長)

 実際、描かれている舟は非常に足の早い高速艇。船員がおっとりとした姿でいられるのは、自然と共生していく日本人独特の「自然感」の表れで、「たとえ今大変なことがあっても、そのうちこれも終わるだろう」という感情があったのでは、と分析する。

「どんな場合でも自然と生きていく、良いときも悪いときも自然と生きていく──日本人独特の心象が現れているのではないか、と考えます。そして、そういった心象を支えているのが、まさに奥に描かれている富士山なのです。画面の中に非常に小さく描かれているのですが、画面の中心部分にあって霊峰ともいわれる“聖なる山”。これが遠くからこの人たちを見守っている、と見ることができる」

『神奈川沖浪裏』は、つまり、波の向こうに遠くに富士山を見ているという絵ではなくて、「富士山が遠くから人々を見守ってくれている」浮世絵であるのだという。

「北斎漫画」で描きたかったもの

 北斎が一番に描きたかったのは何だろうか?──その答えは、『北斎漫画 十二編 〈風〉』という作品の女性の姿にあるのだと、高橋編集長は力説する。

「北斎はこの絵で何を描いていたかというと、実は“女性”を描いているのではなくて“風”を描いていたのです。見えない風…普通だったら描くことができない風。風に煽られている女性の姿を描くことによって、逆説的に“風”そのものの姿、そのいたずらっ気のある魅力を描いているのではないか、と考えます」

 北斎は、世界中の画家たちに非常に影響を与えていたことは良く知られている。特に、ヨーロッパの画家たちは、それまで、目に見えるものしか描いてこなかったが、この『北斎漫画』が海外に伝わることによって、西洋の画家たちも「風」「気候」「雨」といったものを描くようになっていったという。


写楽の役者絵の謎が解けた!

 一方、生没年も正体もわからない謎の絵師と呼ばれているのが、東洲斎写楽。写楽の代表作といわれるのが、三代目大谷鬼次を描いた役者絵だ。

「歌舞伎役者が『江戸兵衛』という役を演じている場面なのですが、江戸兵衛がどういう役なのか、その歌舞伎の演目を知らなくてもこの絵を見るだけではっきりとわかるというのが、写楽の魅力。色数が少ないにもかかわらず、見ている人に、質素で地味な印象を与えない」

 というのも、何となく光を孕んで輝いているように見える背景に、ある工夫がされていた。

「これは、雲母摺(きらずり)といいまして雲母の粉をニカワで貼り付けてある。光を当てると、ほんのりとメタリックな光を放つ。こういった技法というのは、1980年代にアメリカ・ポップアートの代表的作家(画家・版画家)であるアンディ・ウォーホルも真似をしているほど、まさに現代ポップアートの元になっていると、考えることもできる」

 さらに詳細に『江戸兵衛』の全図を見てみると、「顔を大きく描く」という技法がみてとれる。これは「大首絵」といって美人画の代表絵師・喜多川歌麿が始めたもの。それを役者絵に応用したのが、写楽だという。

「『江戸兵衛』に描かれている両手は、いったい何をしている手なのか?というのは、ずっと謎だったのですが、歌舞伎演目の筋を眺めていくと、どうやらこの手は、通りかかった男が持っている金を奪うために“通せんぼ”をしている手の仕草を描いたもの。ただし、それにしては異様に小さく手が描かれている。顔に比べるとあまりにも小さいのですが、小さく描くことによって、逆にこの手のポーズが、見るものに印象的に伝わるのではないかと、写楽は考えたのだと思います」


歌川広重は「東海道五拾三次」を歩いていなかった!?

 名所絵で有名な歌川広重の代表作『東海道五拾三次之内』にも新たな発見があった。広重の特徴である叙情的な風景描写が良く描かれている作品だ。

「そのうちの一枚、雪の降る夜、深い雪に覆われた銀世界を描いた『蒲原 夜之雪』の場所は、いったいどこにあるのだろうと思って調べてみたところ、現在の静岡県清水市だということがわかった。静岡県の清水市に、こんなに雪が降るのだろうかと、絵を見ていて不思議に思ったのですけれど、当時の清水市には、雪自体めったに降らなかったことがわかった。にもかかわらず、なぜこんな光景を広重が描いたのだろうかということを研究してみた結果、当時、広重は『東海道五拾三次』という名所絵を描いておりましたが、実際にはほとんど、それらの場所を歩いていない、ということがわかった。広重は、当時の観光ガイドブックを参考にして、想像の中でそれぞれの宿場を描いていったというのが真実のようでした」

 どうしてわざわざ「蒲原」に雪を降らしたかというのは、現在の研究でも謎のままだが、これはあくまでも「想像の風景画」。事実よりもリアルな風景画を描くというのが、広重の才能の凄さだったのかもしれない。


セザンヌ、バスキア…西洋美術への影響も

 前述のように、北斎や写楽の浮世絵が西洋絵画に非常に影響を与えたことは良く知られているが、具体的にどのような影響を与えたのか。

「北斎の『冨嶽三十六景』の一場面に『甲州三嶌越』がありますが、これに対してポスト印象派の巨匠、ポール・セザンヌの『サント・ヴィクトワール山』は、画面の真ん中に風景の邪魔をするような木を描く。これまで西洋絵画にはなかった技法なのです。木をわざわざど真ん中に描いて風景を見にくくしている。これはセザンヌが北斎の強い影響を受けて、こういった絵を描いたのではないかということがわかってきた」

 一方、現代美術の巨匠、ジャン=ミシェル・バスキアと写楽の絵の描き方というのを比べてみるのも興味深い。

 写楽の『江戸兵衛』とバスキアの『無題(黒い骸骨)』比べてみると、双方、顔の部分だけを描いただけなのになんとなく動きを感じられる構図になっていることがわかる。

「江戸兵衛は、“画面の中心線からちょっと顔の位置をずらしてこちらの方向を見ている”という構図にすることによって、見ている人の方に向かって動いているような、動きが感じられる。同じようにバスキアの骸骨も、若干中心線から外れることによって、こちらをジッと見つめるように感じられる。バスキアも、写楽の役者絵を知った上で、こういう現代美術を描いたのではないか、と考えられます」

 これらの浮世絵トリビアは、9月17日創刊の『週刊 ニッポンの浮世絵100』でも明かされているが、このウイークリーブックは、最高水準の印刷技術で浮世絵の名作を再現している。高橋編集長はこう話す。

「ウイークリーの浮世絵ブックですが、専属のプリンティングディレクターを立て、専門的に色彩設定を施し、実物の浮世絵に近い形で再現することに、とことんこだわりました。これだけの手間をかけた編集は、1冊数万円する豪華な浮世絵本と印刷手順や作業の仕方は、まったく変わりません」

 芸術の秋、浮世絵の新たな魅力を発見してみては。



 

外部リンク

cat_oa-newspostseven_issue_6a5b31ec9558 oa-newspostseven_0_bb3b748238d5_小手伸也のコッペパン差し入れ 現場ごとに種類変える気遣い bb3b748238d5 bb3b748238d5 小手伸也のコッペパン差し入れ 現場ごとに種類変える気遣い oa-newspostseven

小手伸也のコッペパン差し入れ 現場ごとに種類変える気遣い

2020年9月18日 16:05 NEWSポストセブン

 ドラマ『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)で弁護士・蟹江貢役を好演する小手伸也さん。映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』にも出演し、まさに売れっ子街道を爆進中だ。そんな小手さんは、撮影現場にどんな差し入れを持って行っているのか?

「このお店のコッペパンはぼくの差し入れの定番。ボリュームがあり、味のバリエーションも豊富。忙しいスタッフさんが片手で気軽に小腹を満たせる点も気に入っているんですよ」

 そう語る小手さんが足繁く通うのは、コッペパンと揚げパンの専門店『パンの田島』。関東を中心に全国で14店舗展開する人気店だ。オーダーが入ってから焼きたてのパンにオリジナルの具材をたっぷりと挟む。おやつ感覚の甘い系から食事系の総菜、懐かしの揚げパンなどそのラインアップは30種類以上。

「女性スタッフさんが多い現場には甘い系を中心に。撮影の序盤でみんなが勢いづいているときはコンビーフなどの総菜系を増やす。そしてできるだけキャストが揃っていて昼食休憩がある日を選んで──と差し入れる物やタイミングってなかなか難しいんです(笑い)」

 小手さんチョイスが“完売”した日には思わずガッツポーズをしてしまうとか。

■パンの田島 自由が丘店

【住所】東京都目黒区自由が丘2-11-11

【営業時間】8:00~19:00

【定休日】無休

◆撮影/宮本信義

※女性セブン2020年9月24日・10月1日号

外部リンク

cat_oa-newspostseven_issue_6a5b31ec9558 oa-newspostseven_0_8870140fd06e_替え玉受験ほか、トランプ告発本で明かされた嘘だらけの人生 8870140fd06e 8870140fd06e 替え玉受験ほか、トランプ告発本で明かされた嘘だらけの人生 oa-newspostseven

替え玉受験ほか、トランプ告発本で明かされた嘘だらけの人生

2020年9月18日 16:05 NEWSポストセブン

 出版差し止め訴訟も起きた「大統領の姪」執筆の告発本がついに日本上陸。全米190万部のベストセラーは、いったいどんな本なのか?

「祖父は社会病質者(ソシオパス)だった。その子どもたち、5人のきょうだいのなかに無傷ですんだ者は一人もいないが、叔父のドナルドと私の父フレディはほかの3人よりも多くの苦しみを受けた。ドナルド・トランプの精神病理と行動機能障害の意味を完全に解き明かすためには、どうしても家族の歴史をさかのぼって詳細に見ていく必要がある」

 全米ベストセラーの邦訳『世界で最も危険な男「トランプ家の暗部」を姪が告発』(小学館)の一節だ。同書の著者は、米国大統領の姪メアリー・トランプ氏。臨床心理学の博士号を持つ著者が、強権的な祖父フレッドの支配下で父フレディが不遇な生涯を送り、叔父ドナルドが危険人物に育っていった経緯を赤裸々に描いている。

「男はタフでなければいけない」──それが、フレッドが君臨するトランプ家の大原則だ。そのためなら「嘘をついてもかまわない。自分が間違っていると認めたり謝ったりするのは弱虫のすることだ」と考えるフレッドが後継者として選んだのは、長男のフレディではなく、次男のドナルドだった。

「『無敵の男』を目指すドナルドの姿勢をフレッドは気に入っていた。ドナルドの規則違反や逸脱行動は、そのどれもが、父に認められるためのオーディションになった」


 著者に言わせれば、ドナルド・トランプという人物は祖父フレッドの「作品」なのだ。

 同書では、そんなドナルドの過去の行状がいくつも暴かれている。「替え玉受験」もその1つだ。3年次にフォーダム大学からペンシルバニア大学へ編入を望んだドナルドは入試に合格できないのではないかと心配し、「頭がよくていい点を取ることで有名だったジョー・シャピロに協力を求め、自分の代わりにSAT(大学進学適性試験)を受けてもらうことにした」「いつも大金を持っていたドナルドは、シャピロに十分な報酬を支払った」という。

 日常的な場面でドナルドがつく些細な嘘にも、底知れない不気味さがある。メアリーを現夫人のメラニアに初めて会わせたとき、大学を中退した姪のことを、ドナルドはこう紹介した。

「しばらくどん底の生活が続いていたらしい。それでこいつ、ドラッグに手を出したんだ」

 もちろんそれは全くのデタラメなのだが、当時、ドナルドは自分の本を書かせるライターとしてメアリーを雇っていた(後日その話はご破算になった)。そのため“自分は姪の救世主だ”という話を「巧みにつくりあげた」のである。

 トランプタワー建設時のエピソードも印象深い。ドナルドは、その土地にあった老舗デパートを取り壊す際、建物正面を飾っていたアール・デコ様式の美しい石灰岩のレリーフを破壊した。「歴史的に貴重なこれらの工芸品をメトロポリタン美術館に寄贈すると約束していたにもかかわらず、レリーフをきれいに取りはずすのに費用がかかり、建設も遅れるとわかったとたん、壊すよう命じた」のだ。

 しかも批判に対しては「肩をすくめて一笑に付し、専門家の査定より自分のほうがよくわかっていると言わんばかりに、『あんな彫刻に芸術的価値はない』と言い張った」という。


 トランプ大統領が根拠なく「自分のほうがよく知っている」と虚勢を張る姿は、ツイッターなどでもお馴染みだ。メアリーによれば、彼は国政に関する知識基盤が脆弱であるがゆえに、その不安をごまかすように「自分はなんでも知っている」と主張する。新型コロナ対策にもそんな面があっただけに、「これこそ、私たちがいま直面している問題なのである」という彼女の言葉に頷く米国人は多いだろう。

 2018年、ニューヨーク・タイムズがトランプ一族の資産に関する調査報道を行ない、ピュリッツァー賞を受賞した。賞の選考委員会は「自力で財産を築いたとする同氏(ドナルド)の主張の虚偽を暴き、税金逃れをくり返したビジネス帝国の姿を明らかにした」と説明している。この調査に協力し、一族の資産に関する文書を提供したのがメアリー・トランプ氏だった。

 そんな醜聞にまみれながらも、ドナルドは2期目を目指して大統領選挙に臨む。だからこそメアリーは本書の執筆を決意した。彼女は高濱賛氏による本誌のインタビューにこう語った。

「ドナルドが大統領執務室にさらに4年間も居残ったら、それはアメリカ民主主義の終焉を意味するだけではありません。それと同時に、世界の同盟国も荒廃させてしまいます」

 日本人にとっても、11月の米国大統領選挙は他人事ではない。

文■岡田仁志

※週刊ポスト2020年10月2日号



外部リンク

cat_oa-newspostseven_issue_6a5b31ec9558 oa-newspostseven_0_a6c4031d5d94_スガノミクスの罠 財界にべったり、経営難の零細企業は冷遇 a6c4031d5d94 a6c4031d5d94 スガノミクスの罠 財界にべったり、経営難の零細企業は冷遇 oa-newspostseven

スガノミクスの罠 財界にべったり、経営難の零細企業は冷遇

2020年9月18日 16:05 NEWSポストセブン

 庶民の味方の“値下げおじさん”──。菅義偉・新首相が語った政策から浮かんでくるのはそんなイメージだ。

「日本の携帯料金は世界でも圧倒的に高い水準だ。私は4割は下げられると提案している」。それを聞いた国民は、“庶民派の菅さんならやってくれそうだ”と期待した。ところが、雲行きが怪しくなってきたのは、総裁選最中の消費税をめぐるこの発言だった。

「将来的なことを考えたら、国民の皆さんにお願いして消費税は引き上げざるを得ない」。翌日に慌てて「今後10年間くらいは上げる必要はない」と修正したものの、もしかすると菅首相は“増税おじさん”なのではないか――という不安を国民に抱かせた。経済アナリストの森永卓郎氏が指摘する。

「菅氏は庶民派のフリをしているが、政策は財界、大企業べったり。安倍政権の法人税減税や外国人労働者の受け入れ拡大など、経団連の要望を汲んだ政策を実質的に取り仕切ってきた人物です」

 言われてみれば、菅氏の消費増税論は、消費税率が10%に引き上げられた直後の2019年11月、経団連が「消費税率10%超への引き上げも有力な選択肢の一つ」として、国民的議論の喚起を提言(*注)した内容と一致する。

【*注/経団連「経済成長・財政・社会保障の一体改革による安心の確保に向けて」】

「私は菅政権で2つのことが起きると考えています。日本が重税国家になることと、中小零細企業がどんどん潰れて日本経済の転落が加速することです。国民は菅さんの庶民派の仮面に騙されず、スガノミクスの正体を見極める必要がある」(森永氏)

 これからどんな“苦しみ”が国民を待ち受けているのか。

「働き方改革II」で賃下げ


「地方の銀行は多すぎる」――菅首相が「携帯料金値下げ」と並んで具体的に掲げたのが地銀再編だ。

 だが、政府はコロナ禍で経営悪化に苦しむ中小零細企業や自営業者の資金繰りを支援するため実質無利子・無担保の融資を行なっており、その窓口が地方の銀行になっている。

「いま地銀を淘汰すれば、銀行側は自分が生き残るために不良債権減らしの貸し剥がしに走らなければならない。そうなると緊急融資で生き延びている中小零細企業の大量倒産を招く」(森永氏)

 なぜ、菅首相はこの時期に地銀“取り潰し”を訴えはじめたのか。

 それも経団連の方針に沿った政策だ。中西宏明・経団連会長は9月7日の記者会見で、次期政権への要望として「財政健全化」を挙げ、税金で中小零細企業を支援する政策にこう注文をつけた。

「ゾンビ企業を助けるようなことになっては、日本経済の根幹が揺らいでしまう」

 菅首相は「コロナ対策に全力をあげる」と言いながら、裏では財界と同じで“経営難の中小零細企業は潰したほうがいい”という考えなのだ。

※週刊ポスト2020年10月2日号

外部リンク

cat_oa-newspostseven_issue_6a5b31ec9558 oa-newspostseven_0_2f184afa3731_朝乃山が撃沈 白鵬、鶴竜に引導を渡せない相撲協会の悩み 2f184afa3731 2f184afa3731 朝乃山が撃沈 白鵬、鶴竜に引導を渡せない相撲協会の悩み oa-newspostseven

朝乃山が撃沈 白鵬、鶴竜に引導を渡せない相撲協会の悩み

2020年9月18日 11:05 NEWSポストセブン

 両横綱の白鵬と鶴竜が初日から休場した秋場所。複数の横綱が全休するのは37年ぶりの事態だ。

「八角理事長(元横綱・北勝海)ら協会幹部は休場続きの2人に引導を渡したいが、引退されると横綱不在となるため強く出られない」(協会関係者)

 そこで期待を集めたのが大関・朝乃山だった。先場所は12勝3敗で、幕尻優勝した照ノ富士(前頭1)に次ぐ成績。

「今場所優勝なら2場所連続優勝に準ずるとして、横綱に昇進させる考えがあったはず。ただ、先場所の12勝は途中休場の白鵬、鶴竜、大関・貴景勝と対戦がないのだから“大甘基準”です」(若手親方)

 協会のご都合主義は昔から。37年前の2横綱不在場所の時もそうだ。

「1983年5月場所は北の湖、千代の富士が全休し、北の湖は引退が近いとみられていた。同場所で準優勝したのが大関・隆の里。翌場所も連続休場の北の湖との対戦はなかったが、千代の富士に勝って優勝するとあっさり横綱に昇進させた。横綱が引退危機だと昇進基準が甘くなるのは協会の常套手段です」(ベテラン記者)


 だが、朝乃山は初日からまさかの3連敗。

「師匠の高砂親方(元大関・朝潮)が12月に定年を迎える前に朝乃山を待望の日本人横綱に、と考える親方衆は多いが、さすがにこの内容では難しい」(前出・協会関係者)

 かくして、2人合わせて過去1年で皆勤が3回しかないモンゴル人横綱たちが延命するのである。

※週刊ポスト2020年10月2日号

外部リンク