cat_oa-fashionsnap_issue_a3cab8d0a85a oa-fashionsnap_0_a3cab8d0a85a_コシノジュンコら気鋭クリエイターが福島県とタッグ、コラボ商品第2弾を発表 a3cab8d0a85a

コシノジュンコら気鋭クリエイターが福島県とタッグ、コラボ商品第2弾を発表

2018年3月21日 20:19 Fashionsnap.com

 福島県のモノづくり企業とコシノジュンコらクリエイターがコラボレーションした新作「FUKUSHIMA PRIDE 2018 collection」が3月21日、ギンザ シックス6階の「銀座 蔦屋書店」で発表された。

 福島県は2017年より、伝統工芸品・地場産品が抱える「消費者のライフスタイルや価値観の変化による需要減少」「人材・後継者不足」といった課題解決を目的にクリエイターとのコラボ商品を開発するプロジェクトに取り組んでいる。2年目となる今回は県内14事業者が参加。コシノジュンコが商品デザインを手掛けた「FUKUSHIMA PRIDE by JUNKO KOSHINO」では10の事業者とコラボレーションし、コシノジュンコが基幹コンセプトに掲げる「対極の美」に基づいた白と黒のコントラストが特徴的な商品が披露された。漆塗りのバッグや会津木綿を使用したトートバッグ、上川崎和紙を用いたランチョンマット、照明器具、食器、クッションカバーなど、ホテルや旅館の空間を彩る商品を提案している。コシノジュンコは「復興はすぐに解決できる問題ではないですが、支援されてなんとか生活するよりも仕事ができることの方が生きがいへと繋がると思います。仕事をすること、仕事をする機会を作ることが解決への一歩だと考えています」とプロジェクトへの思いを語った。

 このほか、会津桐や白河だるま、張り子、木工品といった4つの事業者と、平社直樹や川本尚樹、ヘンキ・レオン、水野憲司らクリエイターがコラボーレションした商品を展開。JAPAN DESIGN WEEK総合プロデューサーなどを務める川又俊明がプロデュースを担当した。

 新作を見た福島県知事 内堀雅雄は「全く新しいものを見る思いと根底にある伝統技術への懐かしさが混じり合って、とても不思議な感覚です。日本の方だけではなく、海外の方にも喜ばれると思います」と感想を述べた。プロジェクト担当者は前回の商品発売時には漆塗りのイヤリングや会津木綿を使用した商品が特に好評だったと話しており、今後は新作の一般販売に向けて百貨店などへ営業活動を行っていくという。銀座 蔦屋書店では25日までの期間、2017年に発表された商品を販売するほか新作を一部先行発売。24日からはパリで新作を披露する。

 

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cat_oa-fashionsnap_issue_a3cab8d0a85a oa-fashionsnap_0_f4792745fc88_アディダスが100%リサイクル可能なランニングシューズを発表、2021年春夏に一般発売へ f4792745fc88

アディダスが100%リサイクル可能なランニングシューズを発表、2021年春夏に一般発売へ

2019年4月21日 19:37 FASHIONSNAP.COM

 「アディダス(adidas)」は、100%リサイクル可能なランニングシューズ「フューチャークラフト.ループ(FUTURECRAFT.LOOP)」を発表した。一般発売は2021年春夏を予定。

 従来のシューズは混合した複合材料やコンポーネントの接着剤を使用しているため、リサイクルが困難とされている。アディダスが今回発表したフューチャークラフト.ループには単一素材および接着剤を使用せず、最初から再生できるように設計。各部位は100%再利用可能な熱可塑性ポリウレタンで作られており、スピードファクトリーの技術を用いて糸を紡ぎ、編み込み、成型し、BOOST™フォームに貼り付けるという製造プロセスで接着剤なしでの製造を実現させた。研究開発にはアジアやヨーロッパ、北米の主要な素材開発・製造・リサイクルのパートナーと共に取り組み、10年近くを費やしたという。

 最初の寿命を迎えたシューズはアディダスに返却すると、製品は洗浄後に分解され、新しいシューズの部品用の素材として溶かされる。生まれ変わったシューズは、アディダスのスポーツパフォーマンス基準を問題なくクリアするように設計。一般発売に向け、第一世代モデルは世界主要都市からの200人のクリエイターが参加する世界的なベータ版プログラムの一環として提供される。

 同ブランドは2015年に海洋環境保護に取り組むパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ(Parley for the Oceans)と協業し、海洋プラスチック廃棄物や違法な深海刺し網から回収された糸とフィラメントで作られたアッパーを持つ世界初のランニングシューズを発表。また、2019年末までに浜辺や離島、沿岸地域から回収したプラスチック廃棄物をリサイクルして作られるPARLEY OCEAN PLASTIC™素材を使用した製品を1,100万足製造する計画を進めているほか、2024年までに全ての製品に100%リサイクルされたポリエステルを採用することを公約するなど、プラスチック廃棄物に対する取り組みを強化している。



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cat_oa-fashionsnap_issue_a3cab8d0a85a oa-fashionsnap_0_c838651b8ada_「インファナニマス」が初のポップアップ開催、2019年秋冬の受注販売も c838651b8ada

「インファナニマス」が初のポップアップ開催、2019年秋冬の受注販売も

2019年4月21日 19:00 FASHIONSNAP.COM

 「インファナニマス(INFANONYMOUS)」が、初のポップアップイベントを高円寺のヴィンテージ&セレクトショップ「The words」で開催する。期間は4月27日から4月29日まで。

 2014年秋冬シーズンにデビューした「インファナニマス」は、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションBA婦人服デザイン科を卒業した福嶋達郎が手掛けるブランド。ポップアップイベントでは、2019年春夏アイテムとアーカイブアイテムの販売に加え、裾が円盤状になったパンツや、オリンピックを連想する5色の穴があいたニットなど2019年秋冬コレクションの一部アイテムの受注販売を行う。



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cat_oa-fashionsnap_issue_a3cab8d0a85a oa-fashionsnap_0_5869f92a3bc0_アディダス「YUNG-1」ビリーズ 5周年モデルが発売、初の音楽イベントも 5869f92a3bc0

アディダス「YUNG-1」ビリーズ 5周年モデルが発売、初の音楽イベントも

2019年4月21日 17:00 FASHIONSNAP.COM

 スニーカーショップ「ビリーズエンター(BILLY'S ENT)」が、オープン5周年を記念して「アディダス(adidas)」との別注モデル「adidas × BILLY'S "YUNG-1"」を発売する。また、4月24日にはローンチイベントとしてビリーズエンター初の音楽イベント「YUNG-1 ON FIVE」を表参道の「WALL & WALL」で開催する。

【関連記事】スニーカートップセラーに聞く-2018年のベスト&最多着用は?これからのシューズ事情も-BILLY'S ENT 佐藤敬太-
 「Tokyoから世界へ、洗練された本質だけを発信し続ける」をコンセプトに掲げる「ビリーズエンター」は、全国で9店舗展開するスニーカーショップ。 4月24日に1号店の渋谷店オープンから5周年を迎える。5周年記念モデルは、1990年代後期のアディダスのランニングシューズ ファルコンドルフ(Falcon Dorf)を再解釈した「YUNG-1」をベースに採用。ビリーズが得意とするアシンメトリーなデザインが特徴で、「五感を刺激し"TRIP"する」をコンセプトにブラックのボディに東京の街をイメージした5色のネオンカラーをシュータンなどに施した。価格は税別1万6,000円で、4月27日にビリーズ各店舗、5月4日にアディダスの直営店とアディダスのオンラインショップで取り扱う。

 また、ビリーズエンター初の音楽イベント「YUNG-1 ON FIVE」には、SIRUPやShin Sakiura、鎮座DOPENESSのDJ名義Stylish、YOSA&TAARらが出演。特設サイトでは、事前応募を受け付けており、当選した200人が入場できる。


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cat_oa-fashionsnap_issue_a3cab8d0a85a oa-fashionsnap_0_cc3b638db2a2_東海林広太ら60組のクリエイターが手掛けたマグネットが並ぶグループ展が表参道ROCKETで開催 cc3b638db2a2

東海林広太ら60組のクリエイターが手掛けたマグネットが並ぶグループ展が表参道ROCKETで開催

2019年4月21日 15:00 FASHIONSNAP.COM

 表参道ROCKETで、マグネットがテーマのグループ展「60組のクリエイターによるアートなマグネット展『HAPPY MAGNET TO YOU!!』」が開催される。会期は4月26日から5月8日まで。

 同展では、国内外で活動するアーティストやフォトグラファー、イラストレーター、アートディレクター、刺繍作家などクリエイターが手掛けたマグネット作品を展示販売。フォトグラファーで映像作家の茂木モニカや「ハイアーマガジン(HIGH(er)magazine)」編集長のharu.、フォトグラファーの東海林広太、イラストレーターのAki Ishibashiら60組が参加する。初日の夜には、来場者に無料でドリンクを提供するオープニングパーティーが開催される。



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cat_oa-fashionsnap_issue_a3cab8d0a85a oa-fashionsnap_0_d4ddabf4f920_不二家「レモンスカッシュ」と「ネクター」の香水が登場、缶のデザインをパッケージで再現 d4ddabf4f920

不二家「レモンスカッシュ」と「ネクター」の香水が登場、缶のデザインをパッケージで再現

2019年4月21日 13:00 FASHIONSNAP.COM

 不二家の定番ドリンク「レモンスカッシュ」 と「ネクター」の香りを再現したオードトワレが4月25日にウエニ貿易から発売される。それぞれの容量は30mLで、価格は各税別2,000円。全国のバラエティショップやドラッグストアなどで取り扱われる。

 「レモンスカッシュの香り オードトワレ」は爽快感のあるスッキリとした柑橘の香り、「ネクターの香り オードトワレ」では白桃ピューレのような甘くて濃厚な白桃の香りに仕上げ、不二家監修の下で各ドリンクの香りを忠実に再現した。パッケージもドリンク缶をイメージし、それぞれペコちゃんのイラストが入った3種類のデザインを展開。裏面では果実の収穫からフレグランスが完成するまでの工程が描かれた。

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cat_oa-fashionsnap_issue_a3cab8d0a85a oa-fashionsnap_0_4c45abd5ecb9_【インタビュー】"やり残したことは川久保玲との仕事" アナへのプレゼン、東コレ改革、伊藤忠から送られた商社ウーマンの11年 4c45abd5ecb9

【インタビュー】"やり残したことは川久保玲との仕事" アナへのプレゼン、東コレ改革、伊藤忠から送られた商社ウーマンの11年

2019年4月21日 11:05 FASHIONSNAP.COM

 東京ファッションウィークを率いてきた重要人物の1人、国際ディレクターの信田阿芸子氏が、11年間の仕事に区切りをつけて同職を退任した。メルセデス・ベンツやアマゾン ジャパンをはじめとするスポンサーの獲得や、参加ブランドの誘致やサポート、海外ゲストの招聘、運営管理についてまで、ファッションウィークの全てに関わってきた信田氏に、"東コレ"と歩んだ11年間の舞台裏を振り返ってもらった。

信田阿芸子
 1970年生まれ。大阪外国語大学イタリア語学科(現・大阪大学)を卒業。伊藤忠商事に入社し、2007年に伊藤忠ファッションシステムに出向。一般社団法人日本ファッション ・ ウィーク推進機構国際ディレクターとして、世界各都市で日本ブランドのプロモーションイベントなどを実施し、日本のデザイナー、ブランド、ファッションウィークの海外発信および若手クリエイターの海外進出支援を精力的に行う。世界のファッションビジネスで影響力のある500人として「BoF 500」に選出。2019年3月に国際ディレクターを退任して同4月1日から伊藤忠商事本社に戻り、欧州・アフリカ市場向け渉外・外交担当に就任。




ファッションウィークを大改革

ー11年間にわたって国際ディレクターとして東京ファッションウィークに関わってきました。今の率直な感想は?

 2008年から伊藤忠ファッションシステムからの出向というかたちで国際ディレクターの職を任されてから、あっという間の11年でした。通常商社の出向は3〜5年なので、まさか10年以上も同じところにいるなんて思いもしなかったというのが正直な感想です。

ー信田さんがファッションに関わるようになった経緯は?

 新卒で伊藤忠商事に入り、当時課長だった岡藤正広(現・代表取締役会長CEO)のいる輸入繊維課に所属しました。その後2007年に伊藤忠ファッションシステムに移ってから、色々と新しい事業を立ち上げたのがきっかけですね。

ー伊藤忠ファッションシステムでは具体的にどんなことを?

 欧米ブランドの国内市場展開がメインの仕事でした。あと当時は検定ブームで、ファッションにも検定があればと考えて。それで検定なら経済産業省のお墨付きがあった方がいいので話を持っていったんです。でも検定の話は全然聞いてもらえず(笑)。ただ後日もう一度呼び出されて、当時は主に国からの資金で運営していた「一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)」が大変な状態だから、助けに行くようにと言われたんです。それで岡藤が調整し、JFWOへの出向が決まりました。

※一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)=日本の繊維・ファッション産業のさらなる国際競争力の強化、発展を図ることを目的に、川上から川下にわたる、繊維・ファッション製造業者、ファッションデザイナー、流通業者が大同連携して2005年に設立。東京を「世界でオンリーワンの繊維・ファッション基地」の一つとして確立すると共に、アジアの中心的なファッション発信拠点としてゆくことを目指している。

ー大変な状態とは?

 当時は広告代理店が仕切っていて、メンバーにはファッションビジネスを経験したことがある人が一人もいなかったんですよ。「スタイリストって何?」のようなレベルで、英語ができる人もいない。当時は経産省から資金が出ていて、最高で年間10億円近い予算があったんですが、それがほとんどショーの特設テントに消えてしまっていた。だから一から全てを見直す必要がありました。

ーJFWOを立て直す、という使命だったんですね。

 とても意味のあることなんだろうとは思いました。ただ、「波風立てるやつが来たぞ」みたいなアウェーの雰囲気で、歓迎されている感じではなかったですね(笑)。

着用しているトップスは「サスクワッチファブリックス(Sasquatchfabrix.)」、インナーは「ミスター・ジェントルマン(MISTERGENTLEMAN)」
ー当時から国際ディレクターという肩書きだったのでしょうか。

 そうですね、11年間。現場では実質的に仕切り役だったかもしれません。

ー何から着手したんですか?

 今のように関連イベントなどが無く粛々とショーだけやっている形だったので、世界のファッションウィークのようにコンテンツ力を高めることに注力しました。例えば映画業界の人とタッグを組んで、目黒のクラスカで映画の上映を絡めたイベントなどもやりましたね。

ー当時のJFWOの運営で、特に問題意識を持った点は?

 まず国内のファッション業界の人たちがそっぽを向いていたんです。それは由々しきことだと思いました。ファッションの中心にいる人たちに参加してもらわないと熱量は生まれないじゃないですか。それで、日本のファッションのキーパーソンでもある吉井雄一さん(パリヤ代表、ミスター・ジェントルマンのデザイナー)に、思い切ってアタックしにいったんです。ダメもとでしたが、思っていた以上にパッションのある方でOKを頂けて。色々と大変だったんですが、なんとか実現にこぎつけたのがファッションイベントの「バーサス トーキョー(VERSUS TOKYO)」です。



VERSUS TOKYOで発表された MISTERGENTLEMAN 2015年春夏コレクション


ー旬のファッションと音楽を1日に集めるという、一般参加型の大掛かりなイベントでしたね。

 それで資金の確保がとても大変でした。新たにスポンサーをつけないと実施できなかったので。半年に1回のペースで実施しているファッションウィークは本当に時間がなく、スポンサーと交渉しながら同時進行で企画を進めていかなければいけない。バーサス トーキョーも、スポンサーが決まらなければ、直前でダメになる可能性がありました。でも、ギリギリのタイミングでZOZOさんがスポンサーに決まったんです

ーバーサス トーキョーは3回実施しましたが、継続しなかった理由は?

 東京のファッションウィークでBtoC向けの最初の事例として意義があって、その枠組みでイタリアの「ピッティ ウオモ」にも出展することができたので、ある意味で目的は達成しました。ですが実際は、継続するための予算確保が難しかったという理由もありました。1回のミニマム予算が2,000万円くらいで、普通に考えても少ないんですよね。吉井さんにも、払うよりもむしろ出してもらっているくらいで、ボランティアがあってなんとか運営できるレベルでした。

ー実際に反響はありましたか?

 人気ブランドや著名のブランドも興味を示してくれるようになったのは、これがきっかけでしたね。今までそっぽを向いてた人たちが「うちも出たい」と言ってくれて参加するようになったので。吉井さんや、手伝ってもらえた方々には今でもとても感謝しています。私にとっても良い経験になって、ファッションウィークの前進にも繋がったんです。

VERSUS TOKYO:「ファセッタズム(FACETASM)」2015年春夏コレクション


 

アナ・ウィンターとサカイの橋渡し役に

ーキャリアの中で印象に残っていることを3つ教えてください。

 バーサス トーキョーがまず1つ目。2つ目は、モスクワファッションウィークに日本のブランドを連れていったショーですね。「ブラックミーンズ(blackmeans)」などが参加したんですが、現地の方はモスクワファッションウィークの歴史に残るものだと言ってくれて、メディア露出も多かった。3つ目はファッションウィーク中ではないですが、米VOUGE編集長のアナ・ウィンター(Anna Wintour)氏に日本ブランドをプレゼンテーションしたことですかね。

ーアナ・ウィンター氏は、2011年の3.11後に行われた「VOGUE FASHION'S NIGHT OUT(FNO)」で来日しましたね。

 その来日期間中です。特別にセッティングして、「ソマルタ(SOMARTA)」「モトナリ オノ(motonari ono)」「ザ ドレス アンド コー ヒデアキ サカグチ(The Dress & Co. HIDEAKI SAKAGUCHI)」の3ブランドを紹介したんですが、とても褒めてくれて。でもなぜ印象に残ってるかというと、本当に大変だったからなんですよ(笑)。影響力がすごいですが怖い方だという噂も聞いていたので、下準備は徹底しましたね。「TOKYO DESIGNERS WEEK」の会場内でプレゼンすることになったので、車を降りて歩いてもらわないといけない。途中で帰ってしまうようなことが絶対にないように、何があってもデザイナーのところまで連れて行こうと必死でした。

ーブランドの選択が少し意外ですね。

 事前にリサーチして、「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」のようなすでに著名なところは必要ないということだったので、ジャーナリストからの評価が高く、且つ彼女が面白がってくれるブランドを選びました。

ーどんな形で紹介したんですか?

 デザイナー達に同席してもらい、主に私が説明するという形でした。そもそも日本のファッションは今こういう状態だというところから説明し、それぞれのブランドの服を見せながらお話して。そしてその後、車に乗せて「サカイ(sacai)」のお店に連れて行きました。

ー阿部千登勢さんに会いに?

 そうです。サカイは店舗をクローズして特別仕様にデコレーションして、アナ氏を迎えたんです。2人はその時が初対面だったんですよ。

ーアナ氏の反応は?

 とても喜んでいました。阿部さんも喜んでくれて、頑張って良かったなと心底思いましたね。その帰りに、今回は4ブランドしか紹介できなかったけれど、その背後には何百という優秀なデザイナーがいるんですと伝えたら「もっと見たかった」と言ってくれました。記事にもしてくれて、それから本国のコンデナストチームに「ちゃんと日本を取材するように」と伝えてくれたようです。コンデナストとは今すごく良い関係ですが、それはこのプレゼンがあったからだと思っています。

ー海外からの著名な人をアテンドしたり、海外メディアに広げるという役割もあったんですね。

 それが簡単ではないことばかりで。ハードロックバンドの「キッス(KISS)」が東京のファッションウィークに出たときも同じような状態でしたね。

CHRISTIAN DADAの2014年春夏コレクションのショーに出演したKISS
ー2013年に「クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)」のショーにサプライズ出演したときですね。驚きました。

 私が仕込みに関わったんですが調整に色々とあって、本当に森川君(クリスチャン ダダのデザイナー森川マサノリ)には迷惑をかけてしまったと思います。最後にキッスがクリスチャン ダダの服を着て登場したんですが、実はあれも賭けだったんですよ。マネージャークラスは全然OKしなくて、最後の最後まで諦めずにお願いしたら、なんと着てくれたんです。本当に運で繋がっていますよね(笑)。



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スポンサーとの関係

ー仕事は多岐に渡っていましたが、その中で信田さんのメインの役割は?

 スポンサーというか資金の確保です。まずはIMGとの交渉からスタートさせました。5年で自立して運営するという約束だったんですが、当初のやり方では難しい。経産省からの予算が終わったら、東京のファッションウィークが消滅する可能性があったんです。それだけは絶対に防ぎたかったので、民間スポンサーを確保することが一番大きなミッションでした。

ーメルセデス・ベンツ、そしてアマゾン ジャパンと冠スポンサーが変わりましたが、いずれも運営側とスポンサー側がうまく噛み合っていないのではないかという見方もありましたが。

 関係性の課題はずっとありました。民間のスポンサーが入って最初のファッションウィークなんて、問題が3分に1回起こるほどで、ずっと何かの対応で電話しているような状態でした。ショーを見てる時間なんて全くなくて(笑)。

ーどういう問題が起きていたんですか?

 スポンサーが求めてることを、現場がちゃんと対応できてなかったり。スポンサーのリクエストや思惑通りに実現できるか、初期はその齟齬がありました。初めてのことが多く、うまくオペレーションができていなかったんです。

「Amazon Fashion Week TOKYO」のメインヴィジュアル
ー冠スポンサーがアマゾン ジャパンになってからはいかがですか?

 ある程度システム化できていたので、オペレーション面では特に問題はなかったですね。ただ担当者が変わったりとそういった面で苦労はありましたが。

ーアマゾン ジャパンのスポンサー契約が終了するという噂もありますが?

 現状、契約内容については何も言えないんです。

ー日本のファッションウィークなので、日本企業がスポンサーになった方が良いのではないでしょうか。

 そのジレンマはありましたね。でも理解して頂ける企業が中々なくて。その点では、ベンツ、アマゾン ジャパンと、外資の企業は理解を示してくれたんですよね。

ースポンサーのメリットが見えにくいからでは?

 それはあるかもしれません。その点、BtoCのバーサス トーキョーは分かりやすかったんですよね。今ではBtoCが増えてきていますが、ファッションウィークはBtoBが基本なので、企業がどのようにこのコンテンツを扱うか難しさはあるんだと感じます。


ー東京のファッションウィークを運営する基本予算は?

 ベースは年間約3億円、1シーズンで約1.5億円ですね。アマゾンファッションが主催している「Amazon Fashion "AT TOKYO"」(以下、AT TOKYO)は、また別費用ですが。

ーAT TOKYO枠で行った「サカイ(sacai)」と「アンダーカバー(UNDERCOVER)」の合同ショー「10.20 sacai / UNDERCOVER」は、設営からして豪華でしたね。

 特設テントを建てるだけで数千万はかかるので、そうですね。あの時のAT TOKYOは、ファッションウィークの年間予算くらいに匹敵していたかもしれません。

ー直近だと3月のファッションウィーク中にはAT TOKYOは行われず、違う形で4月にイベントとして開催することになりましたが。

 担当者が変わって、AT TOKYOの位置付けも変わっているようですね。でもメリットを感じているとは聞いています。ECの方でファッション関連の取引が増えたりと、AT TOKYOの成果はあるようなので。

 

東コレに出ることに意味はあるのか?

ーファッションウィークを通じて伸びるブランドと、そうでないブランドの違いは?

 デザインもなんですが、まず重要なのは品質でしょうか。基本的なことですが。JFWOとしても支援やインキュベーションに力を入れていますが、一方で伸びる努力をしない人は即刻やめた方がいいとは思っています。

着用シューズは「ボディソング(bodysong.)」、パンツは「ベッドフォード(BED j.w. FORD)」
ー参加ブランドの選定自体はゆるいですよね?

 基本的には参加費を払えば誰でも出られます。個人的には間口を狭めた方がいいとも思っていたんですが、ただファッションウィークのプラットフォームという性質上、そうすることは中々難しい。ではどうするべきかというと、良いブランドをいかに集中的に囲ってフィーチャーできるかなんですよ。それを体現したのがバーサス トーキョーだったんです。今シーズンは、パルコが支援して「マラミュート(malamute)」「コトハヨコザワ(kotohayokozawa)」「シュシュ/トング(SHUSHU/TONG)」の若手3ブランドをフィーチャーしたり、そういう動きは増えています。

左)malamute、中央)kotohayokozawa、右)SHUSHU/TONG
ーファッションウィークは結局、誰の何のためにやっているんですか?

 ファッション産業のために、ファッションウィークは存在しなくてはいけないと思っています。「ファッションウィークがなかったら、極東の遠い日本のことなんて誰も見ない」と、ある海外ジャーナリストに言われて心に響いたんですよね。確かにそうだと。ファッションウィークが存在し続けなければ、そもそものきっかけが失われてしまう。それだけは避けたいという思いから、続けることが何より大切だと考えるようになりました。

ーでは、ブランドは何を目的にするべきだと思いますか?

 それはブランドによってバラバラでいいんじゃないでしょうか。全く異なる人やブランドが集まるわけですから、一つにまとめることは難しいと思います。

 

パリとどう違う?東コレの課題

ー在籍中にできなかったことはありますか?

 たくさんありますが、1つはマスメディアとファッション業界の距離を縮めること。これは日本特有のもので、ニューヨークもヨーロッパも、TVや大手新聞社との距離が近いんですよ。努力はしてきたつもりなんですが、道半ばで終わってしまったところは正直あります。広告費換算をすると2億円くらいだったものが、今は1シーズンで200億円を超える規模にまで成長しているので、そこを上手くプレゼンできればTVの露出も増やしていけるのではと考えています。

ー"東コレ"とか、大手メディアや一般からも馴染みのあるタイトルにしてみては?

 冠スポンサーの関係上、名称については致しかたないんです。そのためメディアの方々には「Amazon Fashion Week TOKYO」という表記でお願いしています。パリやイタリアのように、民間企業のスポンサーではなく参加メゾンの資金で運営がまかなえれば名称も違ってきますが。






ー東京もパリを見習うべき?

 そうできればいいなとは思います。資本力のあるブランドが沢山参加して、その資金で成り立つのは理想ですね。

ー"新人の登竜門"という位置付けのウィークなので、東京のブランドは成長すると発表の場をパリなど海外に移しますよね?

 それは良いと思います。ただパリに出ていっても、何かの形で東京でも参加してくれたらとは思いますね。でも現状、新人ブランドをサポートする為には、スポンサーがマストで必要なんです。

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東コレをキラーコンテンツにするためには?

ー東京ファッションウィークの時期についてはどのように考えていますか?ソウルファッションウィークと被っていたり、一部のブランドは受注後にショーを行うというスケジュールになるなど「遅い」という声が聞かれます。

 韓国については、政府も交えたスケジュール調整の話は今後していく予定ではあります。ただ「遅い」という声に関しては、例えば10月から7月に開催時期を移すとなると、スポンサーを説得しなければいけません。ただ1シーズン20ブランドが集まれば、スポンサーを説得できるとは思っています。でも過去にブランドに調査をしたら、時期の前倒しに賛同する人が少なかった。今は展示会を早めるブランドが増えていますし、今後はもしかしたら動かせるかもしれませんが。

ー例えば、1シーズン見送って準備すれば調整できるのでは?

 運営はできたとしても、実質ニューヨークよりも早い時期に開催することになるので、海外のバイヤーやジャーナリストが見に来るかはわかりません。日本のショーを見たいと熱烈なオファーもあったりするんですが、現状は招待できるだけの予算も少ない。1シーズン5〜6人しか招待できていないんですよね。

ー渋谷ヒカリエをメイン会場としていますが、それを他の予算に回すなどは?デザイナーからしたら会場費の負担は減りますが、ヒカリエ以外のユニークな場所でやりたいというブランドも多いようです。

 渋谷ヒカリエにもサポートして頂いていますが、スポンサーが同意したら変えることもありえますね。ヒカリエをメイン会場にして6年経ちましたし、そろそろ変化があっていいかもとは思います。今後はそういった変革を期待しています。

ー質の高い20ブランドだけに絞って実施したら良いのでは?

 ミニマムだと20ブランドが参加すればファッションウィークとしては成り立つので、それもアリだと思います。ただある程度、公的なポジションにあるファッションウィークという立場もあって、間口を狭めるのは難しいところではあります。それも時代とともに変わっていくかもしれませんね。

 

やり残したことは「川久保玲さんと一緒に仕事をすること」

ーJFWOでの仕事について、感想としては楽しかったですか?

 苦労はありましたが、ずっと楽しかったですよ。営業の時は儲かるのが正しいことですから選り好みはできないんですが、自分が一番美しいと思うファッションは触れられていたので。

ー辞めたいと思ったことは?

 それはあまりなかったですね(笑)。ファッションはどんどん既成概念を壊していいもの。なので、どんどん若い人たちが違う感覚でやったほうがいい。JFWOは若い人たちに任せて、私は伊藤忠の方で少しでも変えることに注力できればと考えています。

ー伊藤忠に戻った後もファッションに関わることはありそうですか?

 欧州アフリカの外交担当として、扱う商材にはファッションも含まれてくると思います。今後は全省庁とのお付き合いになりますし、大使館関係者との関係も広がりそうなので、その中でデザイナーのインキュベーションについて話していくこともできればとは考えていますね。

ーファッションウィークに関しては、どういった人が運営すべきだと思いますか?

 まずはパッションがあること。あとはやはり、日本のファッションを海外に売る時に圧倒的に足りてないのはビジネスのナレッジですから、その育成は考えた方がいいと思います。海外の人と組むとか、そういうことも含めて考えていく必要があるなと。

ー日本のファッション産業で注目しているところはありますか? 

 最後の3年間は、生地産地のサポートもやってたんですよね。ここは伸びしろがあると思っていて、もちろん個々のデザイナーをサポートするのも引き続き大事なんですが、産地の方がインパクトがあると思っています。

ー産地を巡って繋げる仕事をしているセコリ荘のような役割でしょうか。

 そうですね。ただ、もっとダイナミックにやってもいいんじゃないかと思います。産地のブランディングが進んでいないので、そこをガラッと変えたいですね。例えば「エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna)」も元はファクトリーから生まれたブランドですが、こういった事例が日本から出てくるようになるといいなと思います。

ー生地背景を持っている「オーラリー(AURALEE)」はそれに近いでしょうか。

 岩井君(オーラリーのデザイナー岩井良太)のような人は、もっと出てくるようになるといいなと思いますね。以前は産地を打ち出したブランドはダサいというイメージがありましたが、今はその強みを売りにした方が海外からも引きが良いことが分かってきたので、今後も活躍してくれると思っています。


ー信田さんがやり残したことで、退任後にやってみたいことは?

 そうですね......川久保玲さんと一緒に仕事をすることでしょうか。JFWO側が無知の状態の時に無理なお願いで押しかけてしまった経緯があったり、関係を築けていなくて。バーサストーキョーの時に、コム デ ギャルソン社のブランドとして丸龍君(「フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)」デザイナー丸龍文人)に公式参加してもらったりと、少しづつ距離は縮まっていたとは思います。なので、いつかちゃんと何かを一緒にできればと思っています。ラブコールみたいですが、それで少しでもファッション業界のために何か残せたらと今でも考えています。

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cat_oa-fashionsnap_issue_a3cab8d0a85a oa-fashionsnap_0_76038d4433a2_世界自然遺産の知床国立公園内にザ・ノース・フェイスとヘリーハンセンの複合店がオープン、カフェを併設 76038d4433a2

世界自然遺産の知床国立公園内にザ・ノース・フェイスとヘリーハンセンの複合店がオープン、カフェを併設

2019年4月21日 11:00 FASHIONSNAP.COM

 ゴールドウインが、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と「ヘリーハンセン(HELLEY HANSEN)」の複合ショップ「ザ・ノース・フェイス /ヘリーハンセン知床店(THE NORTH FACE/HELLY HANSEN知床店)」を、世界自然遺産である北海道・知床国立公園内のビジターセンター「知床自然センター」内に出店する。オープン日は5月17日。

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 新店舗の敷地面積は約251平方メートルで、北海道内のゴールドウイン直営店としては7店目となる。店頭では、キャンプやトレッキング、マリンスポーツなどの知床地域の自然を楽しむための機能とデザインを併せ持つウェアやグッズを展開するほか、知床ブランディング事業のシンボルキャラクター「知床トコさん」とザ・ノース・フェイス キッズのコラボTシャツ(4,000円)、ヘリーハンセンの知床店限定Tシャツ(4,200円/いずれも税別)などをラインナップする。なお、同社は知床国立公園内の開拓跡地の保全と原生林の再生を目指す運動「しれとこ100平方メートル運動」に賛同していることから、コラボTシャツの売上の一部を寄付するという。

 このほか、店内には「バリスタートコーヒー(BARISTART COFFEE)」と協業したカフェを併設。厳選したコーヒー豆を使用したカフェラテや知床で採れる材料を使用した軽食が提供される。



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cat_oa-fashionsnap_issue_a3cab8d0a85a oa-fashionsnap_0_9d34a0f78260_イラストレーター長場雄が個展開催、エースホテルのメモ帳に描いた作品を"そのまま大きくした"キャンバス作品を展示 9d34a0f78260

イラストレーター長場雄が個展開催、エースホテルのメモ帳に描いた作品を"そのまま大きくした"キャンバス作品を展示

2019年4月21日 09:00 FASHIONSNAP.COM

 イラストレーターやアーティストとして活動する長場雄が、個展「Express More with Less」をGALLERY TARGETで開催する。会期は5月1日から17日まで。

>>個展の開催のきっかけとなったのは2015年の展覧会。展示の詳細はこちら
 長場は、エースホテル(ACE HOTEL)のメモ帳に描いた有名人のポートレートや映画のワンシーンなどのドローイング作品を、2015年に開催した展覧会「A Piece for a day」で発表。今回の展覧会は、同展の作品をキャンバスに描き変えて展示したいというギャラリー側からの依頼で企画された。これまで制作してきた作品の支持体を紙からキャンバスに変更し再構築することで、イラストレーションの持つ可能性を追求する。

 展覧会のタイトル「Express More with Less」は、長場のドローイング最大の特徴である"少ない情報でより豊かな表現をする"という意味を持つ。鑑賞者と作品の距離を縮めるため、モチーフには多くの人が関心を持ちやすい人物を採用した。会場では作品展示のほか、活版印刷によるプリントや新作グッズを販売。展示初日に長場の在廊が予定されている。



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cat_oa-fashionsnap_issue_a3cab8d0a85a oa-fashionsnap_0_98b5652f6491_NIGO®がプロデュースする生タピオカ専門店「オツモパール」がヒューマンメイド直営店にオープン 98b5652f6491

NIGO®がプロデュースする生タピオカ専門店「オツモパール」がヒューマンメイド直営店にオープン

2019年4月20日 23:12 FASHIONSNAP.COM

 「ヒューマンメイド(HUMAN MADE®)」が京都に出店する新店舗「HUMAN MADE® 1928」内に、NIGO®がプロデュースする生タピオカ専門店「オツモパール」がオープンする。オープン日は新店舗と同日の5月3日。

 NIGO®がラフォーレ原宿にあるタピオカ専門店「ノナラパール」のアートディレクションを手掛けており、飲食店をプロデュースするのは、「カリーアップ®(CURRY UP®)」に続きオツモパールが2店舗目となる。オツモパールでは台湾から直輸入した保存料無添加の生タピオカをテイクアウトのみで提供する。

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