ジェフ・ベゾス氏。
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・今、地球上で最もリッチな人物はアマゾンの創業者兼CEO、ジェフ・ベゾス氏。
・ベゾス氏は現代において初めて1000億ドル(約11兆円)を超える資産を築き上げた。
・ベゾス氏はアメリカ各地の不動産、ガルフストリームのプライベートジェット、そしてロケット会社ブルーオリジンなどに資産を費やしている。
アマゾンはアップルに続いて、1兆ドル企業となった。
9月4日(現地時間)、アマゾンの時価総額は1兆ドルを突破、アメリカの企業としてはアップルに続いて2社目の1兆ドル企業となった。
そして同社の創業者兼CEO、ジェフ・ベゾス氏は今、地球上で最もリッチな人物。現代において初めて1000億ドル(約11兆円)を超える資産を築き上げた。
フォーブスによるとベゾス氏の推定純資産は1560億ドル (約17兆4000億円)、大部分はアマゾンの株式によるもの。
不動産から宇宙旅行まで、ベゾス氏のお金の使い方を見てみよう。
ジェフ・ベゾス氏は1994年7月5日、同氏の富の源であるアマゾンを創業した。
ジェフ・ベゾス氏。
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ベゾス氏の両親は、息子がインターネットで本を売るためにウォール・ストリートでの仕事を辞めたことにショックを受けたという。
Jon Erlichman
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両親は最終的にベゾス氏の意思を尊重し、生まれたばかりのアマゾンに約25万ドルを出資。今、その価値は約300億ドル。
Reuters
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1997年5月15日に株式公開。以来、株価は9万7000%以上となった。
Yahoo Finance
出典 : Yahoo Finance
アマゾンの台頭によって、いくつかの初期のインターネット企業は消え去った。株式公開後の初の株主向け文書でベゾス氏はAOL、Prodigy、ヤフーといった企業との戦略的提携に言及した。それらの企業はその後、完全に消えたか、競合に買収された。
YouTube/AdventuresInHD
出典 : Business Insider
アマゾンは過去20年にわたって着実に成長した。今では消費財、エレクトロニクス、デジタルメディアなど幅広い商品を販売している。
Amazon
出典 : Amazon
最近の大きな成長分野はAWS(アマゾン ウェブ サービス)。AWSの2017年度の売上高は175億ドル。
AWSのイベント
Business Insider
出典 : Business Insider
また数々の買収を通して成長してきた。2009年にはオンライン靴小売のザッポスを12億ドルで買収。その後、8年にわたり同社最大の買収だった。
ザッポスCEO、トニー・シェイ氏。
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記録は2017年、ホールフーズの買収で破られた。買収額は137億ドル。
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出典 : Visual Capitalist
ホールフーズの買収はアマゾンの食料品小売への参入を劇的に加速させた。OneClickRetailの最新のレポートは、アメリカのオンライン食料品小売マーケットにおけるアマゾンのシェアを18%と推定した。
Business Insider/Hayley Peterson
出典 : Business Insider
アマゾンはベゾス氏の資産の大きな源。同氏は最大の株主として同社株式の16%を所有している。
REUTERS/Abhishek N. Chinnappa
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個人で、そして自身のベンチャーキャピタル「Bezos Expeditions」を通して、他にもいくつかの企業に投資している。
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出典 : Visual Capitalist
1998年、グーグルに個人として投資した。この初期の100万ドルの投資によって、アマゾンからの巨大な資産がなくても、ベゾス氏はビリオネアになっただろう。
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Bezos Expeditionsはいくつかのスタートアップに投資している。血液検査を手がけるバイオテック企業「グレイル(Grail)」、人気のソフトウェア開発者向けウェブサイト「スタック・オーバーフロー(Stack Overflow)」、そしてBusiness Insider。
Business Insiderのニュースルーム。
Daniel Goodman
※Business Insiderは2015年、アクセル・シュプリンガーが買収。ジェフ・ベゾス氏はもう出資していない。
出典 : Visual Capitalist
2013年のワシントン・ポストの買収も注目すべき出来事。買収額は2億5000万ドル。
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出典 : Business Insider
ベゾス氏の買収後、ワシントン・ポストはデジタル分野を強化し、読者層を拡大した。
REUTERS/Stelios Varias
出典 : Business Insider
ベゾス氏の資産は極めて巨額、我々の計算によるとベゾス氏が8万8000ドル使うことは平均的なアメリカ人が1ドル使うことに相当する。
REUTERS/Rex Curry
出典 : Business Insider
ベゾス氏はアメリカ最大の地主の1人、彼と彼の家族はアメリカ国内に5軒の家を所有している。
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出典 : Business Insider
ワシントン州メディナには5.3エーカー(約2万平方メートル)の土地に2軒の家を持つ。アマゾンのシアトル本社からも遠くない。
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出典 : Business Insider
Business Insiderのハリソン・ジェイコブスは先日、ベゾス氏の家がどんな感じかを知るためにメディナを訪れた。
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出典 : Business Insider
ジェイコブスはベゾス氏の家の外を撮影。だが高い生け垣とゲートにブロックされて、中を見ることはできなかった。
Harrison Jacobs/Business Insider
出典 : Business Insider
カリフォルニア州ビバリーヒルズにはスペイン風の邸宅も所有。
Dream Homes Magazine
出典 : Business Insider
またテキサス州ヴァンホーンに牧場を所有しており、彼のロケット企業ブルーオリジンの拠点となっている。
Google Earth
出典 : Business Insider
2016年、ワシントンD.C.にあるタウンハウスを購入。
Google Earth
出典 : Business Insider
そして、ベゾス氏の両親はマンハッタンのセントラルパーク・ウエストにあるセンチュリービルの3つのマンションを所有している。
David Shankbone/Wikipedia Commons
出典 : Business Insider
地上の移動に関しては、ベゾス氏はずっと倹約家だ。書籍『ジェフ・ベゾス 果てなき野望 』(原題『The Everything Store』)によると、2013年時点ではホンダ アコードに乗っていた。
ホンダ アコード。
Honda
出典 : "The Everything Store" via Business Insider
だが6500万ドルのプライベートジェット、ガルフストリームG650ERも所有している。最近の飛行記録によると、G650ERはワシントンD.C.に何度か着陸しており、ここがアマゾンの第2本社(HQ2)になるのではという憶測を呼んでいる。
ガルフストリーム G650ER。
REUTERS/Aly Song
出典 : Business Insider
ベゾス氏は時々、エキゾチックな料理を楽しむ。eコマース・スタートアップ「Woot」の創業者は、アマゾンが同社を買収した後のベゾス氏との朝食について語っている。ベゾス氏はその時、タコをオーダーした。
Andrew Toth / Stringer / Getty Images
出典 : Business Insider
Wootの創業者は、ベゾス氏がWootの買収をタコに喩えて説明したことを語っている。「あなたは私が朝食に食べようとしているタコ」とベゾス氏。「メニューを見たとき、タコは私にとって理解できないもので、持っていないものだった。だから私は朝食にタコを食べなければならない」
Cegoh/Pixabay
出典 : Business Insider
ベゾス氏はウォーレン・バフェット氏やビル・ゲイツ氏など彼と同じようなビリオネアほど慈善事業に関心を持っていない。バフェット氏とゲイツ氏は財産の大部分を慈善事業に寄付することを約束している。
ゲイツ氏とバフェット氏。
Nati Harnik/AP
出典 : Business Insider
だがベゾス氏は、ホームレスにシェルターと職業訓練を提供するシアトルの「Mary's Place」、子どもの時にアメリカに連れて来られた不法移民をサポートする「TheDream.US」を支援している。
Mary's Placeのシェルター。
By Ed Murray, via Wikimedia Commons
出典 : Business Insider
CNBCによると、ベゾス氏はシアトルにあるフレッド・ハッチンソン癌研究センター、ワシントン大学基金、プリンストン大学にも巨額の寄付を行っている。
ベゾス氏の母校、プリンストン大学。
Facebook/Princeton University
出典 : CNBC
ベゾス氏はまた、テキサス西部の地下に巨大な機械式の「1万年時計」を作ろうとしているLong Now Foundationのような珍しいベンチャーも支援している。
1万年時計のための洞窟。
10000 year clock
出典 : Business Insider
ベゾス氏のツイートによると、この時計は「長期的な思考の象徴」となることを意図している。
Spencer Platt/Getty Images
出典 : Business Insider
ベゾス氏は子どもの頃にアポロの月着陸を見て以来、NASAと宇宙旅行に魅了され、刺激を受けてきた。2013年、ベゾス氏は大西洋の海底に沈むアポロ12号のロケットエンジンの発見を目指すプロジェクトに資金を出し、指揮をとった。
Apollo 12 launches in stormy weather.
出典 : The Seattle Times
ベゾス氏の最も野心的な冒険は彼のロケット企業、ブルーオリジンだろう。
Win McNamee / Getty Images
ブルーオリジンは、再利用可能なロケット「ニュー・シェパード」で数回のテスト飛行を成功させている。現在はより大型の再利用可能なロケット「ニュー・グレン」を開発中。イーロン・マスク氏のスペースXに対抗するつもりだ。
Blue Origin
出典 : Business Insider
長期的には、大規模な宇宙旅行を実現しようとしている。ゴールは太陽系を植民地化すること。
Isaiah J. Downing/Reuters
出典 : Business Insider
ベゾス氏はアクセル・シュプリンガーのCEO、マティアス・デップナー(Matthias Döpfner)氏にブルーオリジンを「今、最も重要な仕事」と考えていると語った。
Blue Origin
出典 : Business Insider
ベゾス氏は資産のすべてを宇宙探検に費やす計画で、「宝くじを当てたようなアマゾンからの稼ぎをこの事業に使うつもり」と語った。
HO/Mike Brown/Space Florida
出典 : Business Insider
[原文:Jeff Bezos is the richest person alive — here's how he makes and spends his billions]
(翻訳:一柳優心、編集:増田隆幸)