イーロン・マスク、重大な決断の前に自分に問う6つの質問

イーロン・マスク氏はアイデアを出すとき、問題を解決するとき、事業を始めるか否かを決めるときに必ず6つの質問をする。

・イーロン・マスク氏は大きな決断の前には、必ず自分に6つの質問をする。
・このやり方を、自己流の科学的な方法として活用している。
発明家でエンジニアであるマスク氏は、4つの10億ドル規模の会社の立ち上げに成功している。ペイパル、ソーラーシティ、スペースX、テスラだ。その際、そして複雑な問題に取り組む際、マスク氏はいつも同じアプローチをとるとローリング・ストーンで語った。

「科学的な方法だ」とマスク氏。「分かりにくいことを理解するために極めて有効な方法だ」

マスク氏が語った方法とは以下のようなものだ。

・「(自分に)質問する」
・「可能な限りの証拠を集める」
・「証拠に基づいて原理を打ち立て、その原理が正しいかどうかを検証する」
・「決断のために、説得力のある結論を導き出す。そのために、原理が正しいか、適切か、結論は必然的なものか、確率はどのくらいかを検証する」
・「結論に反論する。結論を論破するために、誰かの反論を探す」
・「結論を論破できる人が1人も見つからなかった場合、結論は正しい可能性が高い。だが必ずしも正しいとは限らない」
マスク氏は、アイデアを出すとき、問題を解決するとき、事業を始めるか否かを決めるときに必ず、この6つの質問を使う。同氏はこうした証拠に基づいた決断方法を重視し、事実と考えを区別できない人を批判している。

多くの人は「これは正しい、なぜなら私がこれが正しいと言ったから」という方法を取っているとマスク氏。

「極めて非科学的だ」

アマゾンのCEOジェフ・ベゾス氏も、決断の際には常に同じ方法を使っている。2016年の株主宛ての文書で、ベゾス氏はタイプ1とタイプ2の決断を区別していると述べた。

タイプ1の決断とは、「帰結的、不可逆的のなもの。つまり、一方通行のドアのようなもの。このタイプの決断は入念でなければならない」とベゾス氏。

タイプ2の決断とは、「変更可能、元に戻すことが可能なもの。つまり、行き来自由なドアのようなもの。このタイプの決断は権限のある人、あるいは少人数のグループが素早く行うべき」。

[原文:Elon Musk asks himself 6 questions before every major decision at Tesla and SpaceX]

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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Palmが復活をかけるカードサイズのスマートフォン、スマホ中毒への切り札になるか



・Palm(パーム)は2000年代はじめ、PDAのパイオニア的存在となったメーカー。今、新しいスマートフォンで復活しようとしている。
・新しいスマートフォンはクレジットカードほどのサイズ、すでに持っている通常サイズのスマートフォンと連携できるようだ。
・アイデアとしては、小さな端末を持ち歩き、いつも使っているスマートフォンを家に置いておくことで、スマートフォンの使用時間を減らそうというもの。
・11月に350ドルで販売される。
・NBAゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリーがプロモーションに起用された。
2000年代はじめ、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)のパイオニア的存在となったPalm(パーム)は、通常のサイズのメイン機のサブ機となるトラベルサイズのスマートフォンで復活を果たそうとしている。

Palmが最後に携帯電話を発表してから8年が経った。最後のモデルは、我々がかつて愛用したブラックベリー・スタイルの物理キーボードを搭載したモデルだった。

だがPalmは新たな「ウルトラ・モバイル」フォンでブランドを再生した。Palmは「ウルトラ・モバイル」フォンを使えば、「目の前のことに集中し、人生の最も重要な瞬間を楽しむ」ことができるようになるとアピールしている。

端末はまだ発売されていない。だが、11月に350ドル(約3万9000円)で購入できるようになるとThe Vergeは伝えた。アイデアとしては、小さなPalmの端末を持ち歩き、いつも使っているスマートフォンを家に置いておくことでスマホ中毒に対抗しようというもののようだ。

そしてなんと、新しい端末のプロモーションにはNBAのスター、ステファン・カリー(Stephen Curry)が起用された。


新しいPalmのスマートフォンは、クレジットカード(約5×10センチ)サイズのAndroid端末で、基本的にはすでに所有しているスマートフォンのサブ機になると思われる。

メインのスマートフォン(Android、iOSの両方に対応)と同期し、同じ携帯番号を使い、電話、メール、その他の通知を受信できる。ただし、これらはベライゾンのネットワークのみで可能となる。

注目すべきは、Palmはコンパニオン端末としてアピールしているものの、この端末自体もフル機能を搭載したスマートフォンのように思えること。

フロントとリアの両方に高品質なカメラを搭載、かなり一般的なバージョンのAndroidが動くようなので、Google Playストアからアプリをインストールしたり、Google Assistantを使うこともできるようだ。

これは通話とメールの機能以外を取り除くことでスマホ中毒の問題に対処しようとする最近のミニマリスト・スマートフォンとは対照的なアプローチだ。

バッテリーの持ち時間は仕様を見る限り、素晴らしいものとは思えない ── Palmは約8時間持つとしている。だが、通話や通知をフィルタリングする「ライフモード(Life Mode)」を使えば、1日中使えるとしている。

Palmのウェブサイトには、ケイト・スペードのブレスレット、自転車用マウント、スポーツ用ケース、メインのスマートフォンにつなぐストラップなど、持ち運びコンセプトを強化する専用アクセサリーが数多く掲載されている。

最近、大きな復活を遂げているのは、Palmだけではない。ブラックベリー(BlackBerry)は2017年にKeyOneを、2018年にはKey2を発表、どちらも物理キーボードを搭載している。

中国のテック大手「TCL」は現在、Palm、BlackBerryの両方を所有、好調な決算を反映している。


人の弱みに付け込むモンスターを生み出した —— 元フェイスブック社長らが語る後悔とは
フェイスブック(Facebook)の初代社長ショーン・パーカー氏は、Facebookが人間の「脆弱性」に付け込んでいるとして非常に批判的だ。「それ...
https://www.businessinsider.jp/post-107154

生産性を低下させるスマートフォンでの10の習慣
スマートフォンは、いつでもすぐに繋がり、無限の情報へのアクセスを可能にし、思い通りの暮らしを支えてくれる。しかし、ソーシャル・メディアに時間を使...
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中国史上最大のヒットゲーム「王者栄耀」——1億女子たちを“中毒”にした3つの鍵
中国は10月1日から国慶節の長期休暇に入り、駅や列車は故郷へ帰る人々でごった返している。中国は広いので短くても数時間、長い人は数十時間を車内で過ごさ...
https://www.businessinsider.jp/post-105531
[原文:A legendary gadget brand is making a comeback with a plan to fight app addiction by making a smaller smartphone to go with your regular one]

(翻訳:一柳優心、編集:増田隆幸)

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世界で最も腐敗している国 ワースト29

ジンバブエのムガベ大統領の辞任を求めるデモ(ハラレ、2017年11月18日)。
REUTERS/Philimon Bulawayo

世界経済フォーラムは、その年次報告書『世界競争力報告(Global Competitiveness Report)』の中で、腐敗指数を公表した。

世界各国の腐敗や汚職を監視するNGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」の腐敗認識指数と関連した方法を使って、 世界経済フォーラムは140の国について、その腐敗度を100点満点で評価、ランク付けした。

スコアが高いほど腐敗度は低く、スコアが低いほど腐敗度は高い。Business Insiderでは、スコアが30以下の国をリストにまとめた。

腐敗度の高い国は、司法制度や統治制度が弱く、貧困が蔓延したアフリカ、中米、中東に多い。だが、中にはその経済力で世界トップ20に入る国もランクインしている。

以下、世界で最も腐敗した国を見ていこう。


パレードで行進するイランの特殊部隊。
Morteza Nikoubazl/Reuters


29位(同率) ウクライナ —— 30.0

ウクライナ東部のホルリフカに近い検問所で一服するウクライナ兵(2014年9月18日)。
REUTERS/David Mdzinarishvili


29位(同率) ガンビア —— 30.0

スタジアムで目撃されたガンビア兵(バンジュール)。
Thomson Reuters


22位(同率) ロシア —— 29.0

Matthew Stockman / Getty


22位(同率) パラグアイ —— 29.0

Reuters/Stringer


22位(同率) メキシコ —— 29.0

Diego Grandi/Shutterstock


22位(同率) ラオス —— 29.0

ソンクラーンを祝うため、伝統衣装を着てパレードをする女の子たち(ルアンパバーン、2008年4月15日)。
Chumsak Kanoknan/Getty Images


22位(同率) キルギスタン —— 29.0

Reuters


22位(同率) ドミニカ共和国 —— 29.0

Thearon W. Henderson/Getty Images


22位(同率) ホンジュラス —— 29.0

フアン・オルランド・エルナンデス大統領の辞任を求める抗議デモ(テグシガルパ、2015年7月3日)。
REUTERS/Jorge Cabrera


17位(同率) グアテマラ —— 28.0

Reuters/Stringer


17位(同率) バングラデシュ —— 28.0

Andrew Biraj/Reuters


17位(同率) モーリタニア —— 28.0

REUTERS/Joe Penny


17位(同率) レバノン —— 28.0

トリポリ郊外に掲げられたレバノンの国旗。
Jerry Lampen/ Reuters


17位(同率) ケニア —— 28.0

デモ参加者と衝突するケニア警察。
Goran Tomasevic/Reuters


15位(同率) ギニア —— 27.0

ごみを漁る子どもたち(マラボ、2012年1月28日)。
Reuters


15位(同率) ナイジェリア —— 27.0

Getty Images


13位(同率) ウガンダ —— 26.0

Flickr/Tore


13位(同率) ニカラグア —— 26.0

Reuters/Oswaldo Rivas


11位(同率) カメルーン —— 25.0

ナイジェリアの国境に近いKerawaで、水汲みをする女性を警護する民間自警団(2016年3月16日)。
REUTERS/Joe Penney


11位(同率) モザンビーク —— 25.0

首都マプトに掲げられたモザンビークの国旗(2005年11月21日)。
Thomson Reuters


8位(同率) ハイチ —— 22.0

アメリカのトランプ大統領の車列に向かって、抗議の声を上げる人々(フロリダ州パームビーチ)。
Thomson Reuters


8位(同率) ブルンジ —— 22.0

独立55周年を祝う式典で、手を振るンクルンジザ大統領(ブジュンブラ、2017年7月1日)。
Evrard Ngendakumana/Reuters


8位(同率) ジンバブエ —— 22.0

ムガベ大統領の辞任を求めるデモ(ハラレ、2017年11月18日)。
REUTERS/Philimon Bulawayo


5位(同率) コンゴ民主共和国 —— 21.0

1列に並んで歩くコンゴ民主共和国の兵士たち(2018年2月20日)。
Reuters


5位(同率) カンボジア —— 21.0

カンボジア国旗を持つ男性(プノンペン、2018年4月13日)。
REUTERS/Samrang Pring


5位(同率) タジキスタン —— 21.0

Brendan Smialowski/Pool/Reuters


4位 チャド —— 20.0

ピックアップ・トラックに乗るチャド軍の兵士(ナイジェリア、2015年2月26日)。
Emmanuel Braun/Reuters


3位 アンゴラ —— 19.0

Reuters/Claudia Daut


2位 ベネズエラ —— 18.0

国旗で顔を覆った抗議デモの参加者(カラカス、2004年3月1日)。
REUTERS/Jorge Silva


1位 イエメン —— 16.0

サウジアラビアによる空爆に対する抗議デモに参加するフーシ派の支持者(サナア、2015年6月14日)。
Reuters



世界で最も危険な50都市ランキング
2017年、ラテンアメリカはメキシコのCitizens' Council for Public Securityが毎年発表する世界で最も危険な都市...
https://www.businessinsider.jp/post-163382

日本の結果は? 世界で最も腐敗が少ない国ベスト20
トランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International)は21日(現地時間)、世界各国をその公正さでランク...
https://www.businessinsider.jp/post-162821

今、最も投資に適した国ベスト20
その国に投資する価値があるかどうかは、一定の基準を満たしているかどうかで見極めることができる。世界銀行グループの報告書は、その国の天然資源、マーケ...
https://www.businessinsider.jp/post-163245
[原文:The 31 most corrupt countries in the world]

(翻訳、編集:山口佳美)

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【アメリカ小売業の崩壊】シアーズがなぜ破産に追い込まれたのかが分かる厳選5本

創業100年以上の歴史を誇り、かつては小売最大手としてその名を馳せたアメリカのシアーズ(Sears)。10月15日(現地時間)に連邦破産法11条の適用を申請し、一部店舗の年内閉店と、CEOの辞任を発表した。

シアーズはなぜ破産に追い込まれたのか。

Business Insider Japanが掲載した記事の中から、 その理由と背景が分かる記事をまとめて紹介しよう。


Business Insider/Jessica Tyler

アメリカでは"小売業の崩壊"が広がっている。数千もの小売店の閉店が相次ぎ、ショッピングモールはまるで墓場のようだ。もちろん、シアーズも例外ではない。

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Nicholas Eckhart

"小売業の崩壊"の元凶は、アマゾンやオンライン・ショッピングだと言われることがある。しかし専門家は、eコマースはアメリカの小売業を崖っぷちに追いやっている要因のごく一部に過ぎず、それ以上に間違いなく影響を及ぼしている2つの要因があると言う。

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Skye Gould/Business Insider

シアーズを語る上で、同社のCEOエディ・ランパート氏の存在は無視できない。ランパート氏は、2004年には「次のウォーレン・バフェット」とも言われたゴールドマン・サックス出身の投資家だ。元幹部らに話を聞いてみると、どうやら恐ろしい"口撃"力の持ち主らしい。

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Hayley Peterson/Business Insider

シアーズの苦戦が伝えられる中、Business Insiderが実際に店舗を訪れてみると、そもそも売り場には商品が全く足りていなかった。これでは売り上げが伸びるはずもない。同社の財政の健全性に対するサプライヤーの懸念は以前からあったが、2016年の半ばから急速に高まっていたという。

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David Silverman/Getty Images

バフェット氏は10年以上前に、自身の小売業への投資を例に、シアーズとそのCEOランパート氏の破たんを予想していた。"オマハの賢人"はやはりすごかった!

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LGBT支援したら採用につながったJR東日本——先進企業はチャット人事や事実婚制度で支援

日本でLGBTであることを公表する意向のある人は4割の一方、職場で公表している人はわずか4.3%——。

同性婚などLGBTに関する法整備が遅れている日本で、セクシュアル・マイノリティの人たちが働きやすい制度と風土をどうつくるか。先進的な企業の取り組みを追った。

顧客の反応、昇進への影響…公表できない理由

意識の遅れが目立つ政治家や出版界を傍目に、民間企業では新たな取り組みが始まっている。
Getty Images/Tomohiro Ohsumi

LGBTQ社員をサポートする取り組みが充実している企業を表彰するカンファレンス「work with Pride」が10月11日、東京都千代田区で開催された。同日は、性的指向や性自認をカミングアウトしたセクシュアル・マイノリティを祝う「国際カミング・アウトデー」だ。

「work with Pride」では、差別禁止規定などの行動宣言や人事制度など5つの「PRIDE指標」で各企業の取り組みを評価し、特に優れていたりユニークな取り組みを行ったりしている10社を「ベストプラクティス」として表彰する。

だが2017年にLGBT総合研究所が発表した調査結果によると、日本でLGBTであることを職場でカミングアウトしている人はわずか4.3%だ。一方でカミングアウトする意向がある人は41.5%にのぼる。(「職場や学校など環境に関する意識行動実態」より)

この調査から浮き彫りになるのは、その意思があっても環境が許さないという現実だろう。

イベントでも、録画VTRやトークセッションで当事者たちの苦悩が語られた。

「女性だけがお茶汲みをするような職場にいるので、カミングアウトするのが怖い」
「『結婚するの?』『お見合いしたの?』と聞かれて嘘をついてごまかした時に良心が傷んだ」
「学生時代は当事者だと明かしてLGBTの支援活動をしていたが、社会人になると顧客の反応や昇進への影響を懸念して隠すようになった」
「(人事制度や福利厚生を利用するために)同性パートナーを登録しなければならないが、上司に知られるのが不安でできずにいた」
プライバシー守るチャット人事

今年で3度目となる「PRIDE指標」の表彰制度には全国から153の団体・企業が参加した。
(c)toboji & (c) work with Pride 2018

こうした課題をテクノロジーで解決しようとしているのが、「ベストプラクティス」に選ばれた外資コンサル大手のアクセンチュアだ。これまでも社員研修やアライ(支援者)のネットワークづくり、「結婚祝い金」や「健康診断・赴任に伴う引っ越し費用」など、社員とその配偶者に適用している人事福利厚生制度を同性パートナーにも適用してきた。

だが、前出のように同性パートナーにも配偶関係と同等の福利厚生を整備しても、会社に知られるリスクを考えてその申請をためらっている人も少なくない。

そこでアクセンチュアが導入したのが、AIを使ったチャットボットだ。

同性パートナー登録や制度を利用する際、通常は上司や人事担当者に理由を説明し書類を提出しなければならない。それを代わりに、チャットで行える仕組みだ。チャットに入力した情報は中国・大連にあるオペレーションセンターでオペレーターが処理するため、申請のために社内でカミングアウトせざるを得ないという状況を避けられる。

「制度を整えても、利用しづらければ意味がありません。テクノロジーの力で手続きの際の心理的ハードルを下げて、働きやすい組織風土づくりを続けます」(担当者)

JR東日本は事実婚制度をスライド

「同性パートナーシップ制度、なぜ取り入れられる?どう取り入れる?」と題したトークセッション。
(c)toboji & (c) work with Pride 2018

日系企業でも改革が進む。2年連続で「ゴールド」を受賞したJR東日本は2018年4月から、同性パートナーにも結婚休暇、扶養手当、社宅などの人事・福利厚生制度を広く利用できるようにした。

きっかけは、2018年の中途採用の選考だ。ある入社希望者が面接時にLGBTであることをカミングアウトし、志望動機として「work with Pride」でゴールドを受賞したのを見たのがきっかけだったと説明したのだ。ちなみにJR東日本はエントリーシートに性別を書く必要もないという。

「もともと社員にLGBTの方々がいるのは把握していました。いいタイミングだと思い、そこからさらに数カ月で制度を整備したんです。既存の『事実婚』の制度を活用したので素早い対応ができました」(担当者)

同社は「採用に苦戦している」とも言い、こうしたダイバーシティへの取り組みで学生や転職希望者にアピールしていきたいと話す。宿直時の入浴設備など、施設面の整備はまだ追いついていないのが今後の課題だ。

就活にも影響の一方、理解進まない不動産業界

PRIDE指標への応募企業で最も多い業界は「情報通信」。次は「製造」「金融/保険」だった。
撮影:今村拓馬

「work with Pride」の開催は2018年で3回目。応募企業・団体数は1年目に比べて約2倍になった。

売り手市場が続く就活も影響している。

「働きやすさを重視している学生が増えました。ダイバーシティはもはやビジネスの余力でやるものではないという意識が学生にも企業にも根付いてきたと感じます」(work with Pride広報担当者)

また、観光業ではLGBTフレンドリーは必須だ。3回目の今年はホテルや航空会社などで沖縄の企業が目立ったという。

一方で課題も多い。依然、参加企業の約8割は大企業で、当事者にとって大きな問題である不動産業の参加率も低いままだ。同性カップルの入居希望に対する不動産オーナーへのアンケート調査で、「入居許可をためらう」「入居してほしくない」と回答したのは、男性同士のカップルに対しては46.2%、女性同士のカップルには44.5%だった(SUUMO『不動産オーナーのLGBTに対する意識調査2018」)。業界全体での意識改革が急務だろう。

公表から5カ月、勝間和代さんが気づいたこと

スピーチする勝間和代さん。「すべての属性がマジョリティの人なんてほとんどいないはず」と訴えた。
(c)toboji & (c) work with Pride 2018

5月に同性パートナーとの交際を公表した経済評論家の勝間和代さんは、work with Prideイベントに登壇し、呼びかけた。

「『心理的安全性』という言葉があります。誰もが自分のマイノリティ性を開示した上で最高のパフォーマンスを発揮できるような環境をつくることができれば、その企業は本当に強くなると思います」

勝間さんは10代から自身がLGBTだと気づいていたが、30代前半まではそのことを打ち明けるたびに、「あまりいい思いをしなかったので、言わない方がいいと思い自分だけで抱え込むようになりました」。

LGBTの友人も周囲にいなかったという。だが自身のカミングアウト後、「実は私も」という昔からの友人や仕事先の知人からの連絡を複数もらった。可視化が連帯につながるのだ。

「自身がマジョリティではないということを公表した瞬間に、職場や社会で攻撃を受けてしまうと誰もカミングアウトできなくなる。そうすると今度は自分の周りにいるマイノリティも見えなくなるので、『マジョリティの偽装』をするようになるという悪循環が生まれます。偽装しなくてもいい社会、職場を作りあげていきましょう 」


LGBTの学習経験あるスポーツ指導者は3割——選手も打ち明けづらい日本スポーツ界変えるには
選手からの告発により、指導者によるハラスメントが次々と明らかになっているスポーツ界。最新の調査によると、LGBTについて調べたり情報を集めた経験があ...
https://www.businessinsider.jp/post-174728
(文・竹下郁子)

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アドビの「天才」たちが遊びで作った、未来のAI機能がスゴイ:Adobe MAX 2018

今年のSneaksのテーマは「'90年代」。会場の巨大スクリーンいっぱいに、'90s風のさまざまなイラストが描かれていた。

米ロサンゼルスで10月15日〜17日まで開催中のクリエイターの祭典「Adobe MAX 2018」。会期2日目の夜には、アドビリサーチの研究者やエンジニアが社内でこっそり開発中の選りすぐりの機能を先行公開する人気イベント「Sneaks」(スニークス)が開催された。

基調講演の雰囲気とはまったく変わって、全世界から集まったクリエイターら参加者たちが、アドビ社内の「天才」たちがお試しでつくった機能を見て、ビールなどドリンク片手にアレコレ言い合って盛り上がるという趣旨のイベントだ。

ゲストにはアメリカで有名な女優でコメディアンのティファニー・ハディッシュさんが登場。底抜けに明るいキャラで登壇者にツッコミを入れまくっていた。

完全なお遊びというわけではないところが、Sneaksの面白いところ。たとえば、昨年のAdobe MAX 2017のSneaksでデビューした「Project Puppetron」という、人の顔写真をリアルタイムでキャラクター化するエフェクトは、2018年に「Character Animator CC」の「キャラクタライザー」という機能として、正式デビューすることになった。

昨年のSneaksで登場したキャラクタライザーを使っているところ。ハディッシュの顔写真を取り込んで、石膏像風や絵画風などさまざまな顔に加工するデモを見せた。

今年の傾向として目立ったのは、Adobe Senseiなど機械学習やディープラーニングの画像認識を使ったもの。人間がやると非常に大変だったり面倒な作業をAIがうまく肩代わりして、単純作業からクリエイターを解放するというストーリーを感じるものが多かった。

今年のSneaksの中から、気になった6つの作品を解説する。

化粧箱のデザインから「コレジャナイ」をなくす?「FANTASTIC FOLD」



今回唯一の、女性の参加。アドビリサーチの研究者だそうだ。

FANTASTIC FOLDは、パッケージデザインなど、紙を折りたたんで設計する物の表面の印刷を設計するツールとして制作。イラストレーターなどで設計してみたけれど、組み立ててみたら絵柄がうまく合わない、といったことがないように、3Dのプレビューを見ながらデザインを設計できる。

アドビの3Dコンポージングツール「Dimensions」に出力することもでき、リアルな3DCGで仕上がりを確認することも可能。

つくったイラストレーターのデータはDimensionsに出力してリアルなCGで仕上がりを確認できる。

会場から感嘆の声が上がったのは「折り鶴」に透明骨格標本のような図柄をプリントしたデモ。折った状態で見るとシンプルでも、展開図は極めて複雑。これをつくるのは、コンピューターの力を借りなければ至難の技だ。

出典: YouTube

このプロジェクトの応用例として、折り鶴に透明標本風の印刷をしてみたところ。完成形を見ると「派手な折り鶴ですね」というだけだが……。

展開するとこうなる。複雑な折りが必要な物体へのデザインの難しさがよく分かる。

まるで魔法!「似たフォント」を勝手に生成「FONT PHORIA」



出典: YouTube

イラストレーターCCのプラグインとして動くAI系のSneak。あるフォントをカスタマイズして書体をつくりたい場合に、1つの文字だけデザインし、ほかの文字は「似たようなデザイン」を適用することでスピーディーなデザイン作業を可能にする。

AIによる画像認識の応用が非常にユニークで、「似たような書体を生成する」機能は、イラストレーター以外でも使えるようだ。

デモでは、iPadを使い、カメラで撮影した写真の書体を分析して、「HORN」という文字の頭に1文字足して「THORN」に変えてしまうというデモを見せた。書体を認識するだけではなく、似た書体の特徴量を抽出して、書体生成までしてしまうというのは、可能性を感じる技術だ。

また、デモの後半には、カメラのリアルタイム映像から文字を認識し、その場でまったく別の書体にリアルタイムに書き換えるという様子も見せた。まさに「魔法のような」Sneak。アドビ製品で使えるようになると、便利な上に面白い使い方ができそうだ。

最後に見せたデモ。「TIFFANY YOU ROCK」というナプキンに書いた手書き文字を認識して……。

iPadを使って別の書体に書き換えてしまった。この文字のデザイン自体も、FONT PHORIAで生成したオリジナル書体だ。

ディープラーニングで被写体を認識する「PROJECT FASTMASK」

一時停止させた状態で、人物の周囲に2、3の点を置くと人物を認識。人物の周囲をマスクの線で覆ってくれる。

出典: YouTube

Adobe SenseiのAIを使った動画のマスク作成プラグイン。被写体を認識して背景を別のものに変えるような作業は一般的だが、静止画ならまだしも動画でこれをやろうとすると非常に面倒だ。

FASTMASKでは、ディープラーニングを使ったマスク生成システムで、被写体の周辺に数個の点(ポイント)を置くだけで、被写体(この場合は人物)を認識。以降、被写体にマスクを追従させてくれる。

この機能を使うと、背景と人物の間に、実際には存在しないCGのオブジェクトを置く、といった加工が簡単にできる。

子猫に適用したデモ。猫の周囲がマスクとして認識されている。驚くのは、体の左側半分が隠れているのに、「猫」だけを認識できているところだ。

子猫に適用したシーンでは、物陰に猫の体の一部が隠れても、物体と猫とを個別に認識していて、いかにもディープラーニングを使っているっぽい動作だった。被写体の対応範囲をどこまで広げられるかで実用性が変わってきそうだ。

猫だけを認識できているので、花吹雪を散らすエフェクトをかけると、猫の後ろ側にエフェクトが周りこむような、立体的で自然な加工ができる。

被写体を認識してトリミングを追従させる「Project SMOOTH OPERATOR」



出典: YouTube

アドビのAI、Adobe Senseiを使って、動画の被写体を画像認識して、カメラをパンするように追いかけてくれるSneak。360度系の動画撮影では、被写体追尾で「カメラアングルは後から決める」ような撮り方が一般的になりつつある。一般的なカメラでも、たとえば4K映像なら一部をトリミングしても十分綺麗に使えるわけで、こうした動く被写体のトリミングは実用性が高そうだ。

ベクターデータのイラストに「骨」を与える「Project GOOD BONES」

イラストレーターで作成したイラスト。見た目にはよくかけた絵にしか見えないが、実は複数のベクターデータのパーツからできている。こういうものを動かしたり、ポーズを変えるのは相当に手間がかかる作業だ。

出典: YouTube

イラストレーターCCのプラグインとして開発。ベクターグラフィックで絵を描くと、実際には複数のオブジェクトが重なって表現されているため、ポーズや形の変更がかなり難しい。

こんな風に、ただ動かすとパーツがズレてしまう。

GOOD BONESでは、絵に対してボーン(骨格)をマウス数クリックで設定することで、頭、腕といった部位ごとのオブジェクトをまとめて動かせる。

うまく使うと、イラストのポーズを変えて複数パターンのイラスト案をつくるといったようなことも簡単にできる(GOOD BONESなしで同じパターンを作れと言われたら、うんざりするデザイナーは多そうだ)。

GOOD BONESでボーン(骨)を設定して、複数のポージングパターンをつくったところ。普通のイラストレーターでつくると、6パターン分をそれぞれ描く必要があり、相当な作業時間がかかる。GOOD BONESを使えば、6パターンつくるのに数分しかかからない。

楽器がひけなくても演奏できる「Project KAZOO」



出典: YouTube

入力した音の音階を読み取って、まったく違う音に変えてしまうSneak。歌声やリコーダーの音などを録音して、バイオリンやアルトサックスの合成音(シンセサイザー)に変えてしまうデモを披露した。

作者本人が歌が苦手だということで、デモアプリにはAutoTune機能を実装。歌に自信がなくても、ドレミファの音程を外さずに録音できるようにしていた。楽器がひけなくても歌声で演奏ができる。

楽しそうだからやってみたい、とハディッシュさんも乱入。自分の声を録音して「演奏」に変えてみるサプライズも。

オリジナルBGM作成が簡単にできるという意味で、Adobe MAX 2018で正式発表されたPremiere Rush CCのようなアマチュアクリエイター向けアプリと相性がよさそうだ。


アドビの本気、待望のフル機能「iPad版Photoshop」ほかiOS対応アプリ登場:Adobe MAX 2018
クリエイターの祭典「Adobe MAX 2018」が10月15日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開幕する。今年のAdobe MAXは、15日...
https://www.businessinsider.jp/post-177316
(文、写真・伊藤有)

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中国とバチカンが“和解”——カトリック信者の有望市場狙うローマ法王の思惑

キリスト教カトリックの総本山バチカン(ローマ法王庁)が、長年対立してきた中国と司教任命権問題で暫定合意した。

対中関係改善については、「バチカンは地下教会の信者を中国共産党に売り渡そうとしている」と、カトリック内部からも批判が噴出している。フランシスコ法王が改善に舵を切ったのは、中国が有望市場であること、さらに法王が進める改革に反対する保守勢力との権力闘争を有利に進めようとの思惑もあるようだ。

知られざる「三つの思惑」を説明する。

合意利用し宗教弾圧と批判

ローマ法王フランシスコ。「外交好き法王」として知られている。
REUTERS/Alessandro Bianchi

9月22日の合意は、バチカンの承認がないまま中国が任命した8人の司教(うち1人は死亡)の正当性を法王が認めたもので、中国側の主張に全面的に譲歩する内容。これを受け10月3日バチカンで開かれた「世界司教会議」には、中国から2人の司教が初参加し、法王は「彼らの出席が、法王と司教全体が一つであることを示した」と歓迎した。

法王はその後、「最終的な司教任命権は自らが持つ」と述べ、譲歩イメージを薄めようとしている。しかし、教会保守派で香港教区の元司教である陳日君枢機卿は、「中国は合意を利用して、政府非公認の『地下教会』をさらに弾圧しようとしている」と強く批判、習近平政権が宗教弾圧を強めているだけに、保守派を中心に改善反対論が根強い。

それを押し切って法王が改善を進める理由は何か。

中国は信者の有望市場

人口14憶弱の中国には、カトリックとプロテスタント教徒が計4400万人いる。さらに非公認の「地下教会」信者を合わせると1億人を超えるとされ、カトリック教会にとっては“有望市場”。
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第一は、中国はカトリック信者の有望市場ということだ。バチカンが2017年4月発表した世界のカトリック人口は、12憶8500万人と5年間で約7%増加した。信者の約49%が南北米大陸に集中しており、ヨーロッパ22・2%、アフリカ17・3%。一方、経済成長著しいアジアは11%と少ない。インドやインドネシアは人口は多いが、ヒンズー、イスラム教徒が圧倒しており、カトリックが入り込むスキはない。

これに対し人口14憶人弱の中国には、カトリックとプロテスタント教徒が計4400万人いる。さらに非公認の「地下教会」信者を合わせると1億人を超えるとされる“有望市場”。

中国は建国2年後の1951年に駐南京バチカン公使を追放し、以来、関係は断絶した。しかし、改革・開放路線を歩み始めた1983年、ヨハネ・パウロ2世が当時の最高実力者、当時の鄧小平党総書記に親書を送って以来、改善を模索し続けてきた。

現在のフランシスコ法王が就任した2013年3月は、習近平党総書記が国家主席に就任した時期と重なり、対話の機運が高まった。作業グループが設置され、北京とバチカンを定期的に相互訪問し協議を重ねてきた。2014年にはフランシスコ法王の韓国訪問の際、中国が法王の中国上空通過を初めて許可した。

米・キューバ国交回復も仲介

外交に積極的なフランシスコ法王は、ロシア正教の最高位キリル総主教と会談し、歴史的な対立関係を修復した(2016年2月12日)。
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フランシスコ法王は2013年3月の就任以降、2018年3月までに22回の外遊で計33カ国を訪問している。前法王ベネディクト16世が在位中の約8年で訪問した20数カ国を上回る「外交好き法王」だ。

特に2015年にはアメリカとキューバの国交回復を仲介、翌2016年にはロシア正教の最高位キリル総主教と会談し、歴史的な対立関係を修復した。大国で関係が絶たれているのは中国だけとなった。法王は6月に前田万葉大司教ら14人を新たな枢機卿に任命。2019年に日本を訪問する希望を表明するなど、アジア重視の姿勢も見せる。

法王は訪中にも強い意欲を示す。国交はないが、イエズス会日本管区のレンゾ・デ・ルカ管区長は共同通信のインタビュー(9月27日)に対し、「外交関係がなくても、文化的なイベントの招待などであれば訪問は可能」と述べ、「中国が法王を招くことが得策だと判断すれば、何らかのきっかけを作ることもあるだろう」とみる。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長も、韓国の文在寅大統領に「(法王フランシスコが)平壌を訪れれば熱烈に歓迎する」との意向を表明。文大統領は10月後半のバチカン訪問の際、その意向を法王に伝えると述べている。

同性愛、離婚に柔軟、分権化も推進

フランシスコ法王によって任命されたセバスティアン枢機卿が、「同性愛は身体的欠陥」と発言したことを受け、抗議の意味でキスをするレズビアンたち(2014年)。カトリック信者は、同性愛に対し厳しい姿勢をとる人が多い。
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三番目の思惑は法王が進める一連の改革。バチカン法王庁は2012年、内部告発文書の流出や前法王ベネディクト16世の執事逮捕などのスキャンダルに揺れた。聖職者による児童の性的虐待の発覚も後を絶たない。フランシスコ法王は就任直後から、国務長官(首相に相当)を代え、マネーロンダリング(資金洗浄)疑惑がある「バチカン銀行」への調査委員会を設置。法王庁の予算や資産管理を統括する「財務省」も新設した。

それ以上に保守派の抵抗が根強いのは、タブーとされてきた同性愛や避妊、離婚に法王が柔軟な姿勢をみせていることに対してだ。さらに、フランシスコ法王は教会運営の分権化を目指し、法王に権力が一極集中する「バチカン中心主義」を改めようとしている。枢機卿も欧州だけでなく、中東やアジア、アフリカ、中南米からも幅広く登用、教会の多様性実現を目指す改革だ。法王からすれば、中国が選んだ司教の容認もその延長線上にある。

しかし、既得権益を守ろうとする保守派の抵抗は根強い。

法王の訪中受け入れが焦点

台湾の国慶日の式典に出席する蔡英文総統。中国は蔡政権に打撃を与える「断交ドミノ」を、より効果的に進めるタイミングを計算している(2018年10月10日)。
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中国にとってもバチカンとの関係改善は、地下教会を潰して、国家が公認する教会に信者を統合することにつながる。さらに台湾孤立化を進める上でも大きなプラスだ。中国はさまざまな国に台湾との断交を迫ってきており、バチカンにも台湾を見放すよう求めている。

一方、台湾にとって、ヨーロッパで唯一の国交国バチカンの存在は大きい。

台湾は中国とバチカンの暫定合意の際には「合意は、台湾との外交関係に影響しないと説明している」と強調。バチカンも合意は「政治的なものではない」と明言しており、直ちに中国と国交樹立する可能性は低そうだ。しかし蔡英文総統は、カトリック教徒でもある陳建仁副総統をバチカンに急きょ派遣した。陳副総統は10月14日、法王フランシスコとの会談で台湾訪問を要請した。何としても関係をつなぎ留めたいのだ。

台湾では2020年1月に次期総統選が予定されている。習近平政権は蔡政権に打撃を与える「断交ドミノ」を、より効果的に進めるタイミングを計算している。2019年の法王の日本訪問で、訪中ないし訪台を受け入れるかどうか、国交問題のリトマス試験紙にもなる。


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株投資で年70%の高リターン——「決算を読める」筆者が決めているルール

『決算が読めるようになるノート』を書いていて一番多い質問は、実は「シバタの資産運用・株式投資方法を教えてほしい」というものです。

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私は本業としては投資家になるつもりはないので、個人の資産運用や株式投資に関しては割と保守的に、そして長期的に取り組んでいます。

以前書いたこの記事がとても好評でした。基本的な資産運用の考え方はここに書いたことと変わっていません。

25歳の時に知っておきたかった「一般庶民」向けの資産運用

資産運用と言っても、私の場合は自分の中でルールを決めると日々考えることはほぼなく、自分で決めたルールに沿ってひたすら投資額を積み上げていくだけなので、あまりやることがありません。しかし株式投資だけは少し違っているかなとも思います。

実際、私はノートで得た収益の一部を株式投資に回していますが、決算を詳細まで読んでいるからなのか、自分が想像していた以上に大きなリターンが生まれています。

そこで、もし皆さんからのニーズが強ければ「決算を読むだけではなく、どのような考え方で個別銘柄へ株式投資をしているのか」ということを少し公開していければと思い始めました。

過去1年間の株式投資の投資リターンを公開!
はじめに、過去1年間の私の株式投資のリターンを公開してみたいと思います。



絶対額は公開しませんが、過去1年間で約70%のリターンが出ています。

実際には投資してから一年経っていない銘柄もいくつかあるので、IRRに換算するとより大きな数字になります。

*IRR(Internal Rate of Return)とは、「内部収益率」とも呼びますが、誤解を恐れずに単純化すると「年換算した利子」だと思ってください。IRRが20%という場合、1万円を投資すると毎年20%ずつ複利で増えていくという意味です。



同じ期間のS&P500(アメリカ版の日経225=日経平均株価だと思ってください)のETF(Exchange Traded Funds=上場投資信託)のリターンは18%なので、インデックス投資に比べて非常に大きなリターンを出すことができました。

*インデックス投資:日経平均やS&P500、ダウ平均のような株価指数(インデックス)と同じ値動き、市場の平均値を目指す投資方法。インデックス投資の反対は、個別銘柄などに重点を置くアクティブ投資です。
私は投資助言をする資格を持っていないので、この記事だけではなく今後も投資助言業に該当することはしません。

しかし自分の経験を活かして、前述の通り「決算を読むだけではなく、どのような考え方で個別銘柄へ株式投資をしているのか?、一体どこを見て、どのような考え方で投資をしているのか?」という考え方を伝えることは、決算と同様、会社分析という視点からもニーズがあるかもしれないと思っています。そこで今日は私が株式投資をする際に「やらないこと」と「やること」をお伝えします。

私が株式投資で「やらない」こと
はじめに、私が株式の個別銘柄投資で「やらないと決めていること」を書いていきたいと思います。

一つ目は、「短期的な売買はしない」ということです。

本業があるので、毎日チャートに張り付いて株式を売買するようなことをする時間がありません。従ってデイトレーダーの方や短期的に収益を得たい方は参考にならないと思います。

二つ目は、「自分がわからない業界の銘柄には投資をしない」ということです。

私の場合、ソフトウェア・インターネット業界のことはよくわかりますが、それ以外のことはほとんど分からないため、投資している銘柄はすべて、ソフトウェア・インターネット業界のものになります。従って、ソフトウェア・インターネット以外の業界の銘柄に投資をしたい方には参考にならないと思います。

三つ目は、「バリュー投資はしない」ということです。

投資思想として大きく分けると、「バリュー投資」と「グロース投資」に分けられますが、私はあくまで「グロース投資」=今後高い成長率で成長する会社に投資をします。しかし、配当目当てでのグロース投資はしないことにしています。

*バリュー投資:企業の株価が、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)から判断して、適正価格より割安な銘柄を購入し、企業価値が適正に判断されるようになったら売却する方法。
*グロース投資: 企業の成長性が、市場の成長を上回ると期待できる銘柄に投資する手法。現状のPERやPBRが割高でも、将来の成長が上回ると考える株式を購入する方法。
私の株式投資方法
私の個別銘柄投資の考え方をいくつか書いておきます。

一つ目は、皆さんご存知のように、「よく決算書を読む」というのが最初のステップになります。決算書を読まない限り投資はしません。

二つ目は、「基本的に長期保有を前提とした投資をする」ということです。

三つ目は、「自分なりの投資セオリーを明確に持って、自分の中でのルールに従って投資をする」ということです。具体的な投資セオリーは日々少しずつ変わりますので、今後ニーズがあれば少しずつ紹介していきたいと思います。

今回はこのぐらいにします。皆さんがどういった内容のことを知りたいのか、完全に把握できてるわけではないので、まずは皆さんからのご意見やご質問をお受けしたいと思います。

「資産運用・株式投資」に関する質問を大募集!
「資産運用」「株式投資」に関して、知りたいことを質問形式で以下からお気軽にご連絡ください。

例:

・具体的な会社・銘柄に関する仮説に関する質問
・具体的な業界のトレンドに関する質問
・個別銘柄への投資セオリーに関する質問
・資産運用の考え方に関する質問

助言はできませんが、私なりの考え方や決算の読み方を、今後ノートやメルマガのQ&Aコーナーで回答します。(質問者の匿名性は担保しますのでご安心ください。)

以下のURLをクリックするとFacebookメッセンジャーが立ち上がりますので、そちらから質問をお送りください。いただいた質問全てにお答えするお約束はできませんが、いただいた質問には必ず目を通させていただきます。

https://m.me/irnote



決算が読めるようになるノートより転載(2018年10月12日の記事)

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クールジャパン機構立て直しなるか。吉本興業と組みミャンマーに「住みます芸人」

ミャンマーに住んでいる芸人のアーキーさん。

吉本興業が、若手芸人5人をミャンマーに送り込む。

これまでも進めてきた、無名の芸人にアジア各国や日本の各地に住んでもらい、人気になったら大阪や東京進出の足がかりになる、「住みます芸人」という仕組みを使ってだ。谷底に突き落として成長を促す、ライオンの子育てのような芸人育成システムだが、ミャンマー派遣については、会社としてもはっきりした狙いがありそうだ。

これまでにアジア6カ国に芸人派遣

ミャンマーに派遣される5人の芸人

「住みますアジア芸人」は吉本興業が2015年から進めており、これまでに台湾、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピンに芸人を派遣している。日本から通うのではなく、芸人たちが完全に移住することで、現地への浸透を図っている。

ミャンマーに住むことになった芸人は、遠藤逸人さん(29)、阿部直也さん(29)、おきるさん(33)の3人が結成したトリオ「タイガース」、緑川まりさん(35)とアーキーさん(32)の5人だ。緑川まりさんは、女性芸人として初めて現地に派遣されることになった。

ミャンマーは近年、民主化が進み、高成長を遂げていることから、投資先として注目を集めている。一方で、放送・通信を含むインフラ整備の遅れなどから、企業がビジネス展開をするうえでは、さまざまな課題も残る。

2つの官民ファンドが加わるプロジェクト

芸人派遣と官民ファンド
制作:小島寛明

今回のミャンマーへの芸人派遣は、2つの官民ファンドと複数の日本企業が参加する、大きなプロジェクトの一部と見ることができる。

官民ファンドのひとつは「クールジャパン機構」(海外需要開拓支援機構)。同機構や吉本興業、電通などが出資する官民合弁会社「MCIPホールディングス」が日本のエンターテインメントのアジアでの展開を進める。吉本興業に所属する芸人らをアジアに売り込むのも、MCIP社の役割のひとつだ。

10月12日、クールジャパン機構の北川直樹社長は京都市内での記者会見であいさつ。「世耕大臣(経産相)からも、なんとか日本のエンターテインメントを海外に発信してほしいと言われている。人気が出るようにもっていくのが最大のミッションだ」と、政府の後押しを受けている点を強調した。

記者会見で芸人派遣への期待感を語る、クールジャパン機構の北川直樹社長。

クールジャパン機構はこれまで、29件に総額約620億円を投資してきたが、2018年3月期決算では39億円の純損失を計上した。北川社長は、7月に新社長に就任し、同機構の立て直しを担う。

さらに、2018年4月に設立されたDream Vision(ドリーム・ビジョン)も関わっている。ドリーム・ビジョンには、クールジャパン機構と海外通信・放送・郵便事業支援機構(JICT)の2つの官民ファンドが出資。地上波のMyanmar National Terevision(MNTV、ミャンマー・ナショナル・テレビジョン)を運営している。

これまで吉本興業からアジア各国に派遣された芸人たちは、YouTuberとして活動したり、イベントを開いたりと地道な活動から始めることが多かった。一方ミャンマーでは、ドリーム・ビジョンがあることから、派遣された芸人たちが、他のアジア諸国と比べて、顔を売る基盤がすでにある強みがある。いきなりテレビに出演できる可能性もある。

MCIPの清水英明社長も「ほかの国と比べると、ミャンマーにはすでに受け皿があるのは、非常にありがたい」と説明する。

クールジャパン機構としては、日本のドラマやお笑いなどのコンテンツをミャンマーに広め、日本の製品やサービスをアピールしたい考えだ。将来的には、ミャンマーからの訪日客の増加にもつなげたいという。

アジアでは「言葉に頼らないネタ」を
住みます芸人のひとりアーキーさんは、すでにミャンマーのヤンゴンで生活している。「ミャンマーに骨を埋めるつもりでやる」と話す。

アーキーさんは20歳のときに吉本の芸人養成所NSCに入り、芸人としての一歩を踏み出した。しかし、なかなか芽が出ず、2014年7月、父親が教育事業を展開しているミャンマーに移り住んだ。

アーキーさんの持ちネタは、「ロンジー脱げちゃった」。

ロンジーは布を腰に巻く、ミャンマーの伝統的な衣装だ。リズムに乗って、ロンジーの巻き方を説明するが、最後には布が床に落ち、下着が見えてしまう。

持ちネタ「ロンジー脱げちゃった」を披露するアーキーさん。

吉本興業の関係者たちは「アジアでは、あまり言葉に頼らないネタがいい」と口をそろえる。

アーキーさんはヤンゴンで暮らして4年になり、日常会話は身についた。それでも、日本語の漫才のような複雑なネタを現地の言葉でつくるのは、かなりハードルが高い。このため、変顔、音楽、リズムや動きといった、言葉に頼らないネタで勝負することが必須だ。

アーキーさんによれば、ミャンマーでは、志村けんさんの映像にミャンマー語の字幕がつけられ、SNSでどんどんシェアされているそうだ。

これまでに各国に派遣された吉本の芸人たちの中には、映画に出演したり、テレビでレギュラー番組に出演したりといった成功例も出はじめている。

クールジャパン機構の北川社長も「1人でも人気者が出たら、ものすごいことだ」と期待する。


【独占】人気爆発「チコちゃんに叱られる」声担当、キム兄が初めて語る「チコちゃんの自由さ」
「チコちゃんに叱られる!」(NHK)が絶好調だ。7月14日(土)に放送された再放送は視聴率13.9%と番組史上最高を記録。7月9日-15日の視聴率...
https://www.businessinsider.jp/post-172030
(文・写真、小島寛明)

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転職にも起業にも効く!逆境からの仕事の創り方【BIキャリアカレッジVol.3開催】

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ゲストは、「メイド・イン・ジャパン」にこだわった工場直結ブランド「ファクトリエ」社長の山田敏夫さんと、複業研究家でHARES CEOの西村創一朗さん。実は山田さんは起業するにあたり、安定した年収を捨て倉庫アルバイトから始めたという経験の持ち主です。

お2人とのディスカッションを通して「チャレンジが怖い理由とは何か?」「自分が心から納得いく仕事の見つけ方とは?」を一緒に考えましょう。

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・日時:11月13日(火)7:30-9:00
・場所:Book Lab Tokyo(東京都渋谷区道玄坂2丁目10-7 新大宗ビル1号館)
・主催:Business Insider Japan編集部
■当日のプログラム

1部では、山田敏夫さんの転職から起業に至る話を聞き、誰もやったことのない仕事をどう作り出すか、逆境をどう乗り越えていったのかをうかがいます。

2部では、参加者からの質問をもとに、1部で登壇したお2人とのQ&Aセッションを行います。 最後には、登壇者も交えたネットワーキングの時間も設けています。やりたいことが見つからない、踏み出したいけれど失敗が怖い……と悩んでいる方。ぜひご参加をお待ちしています。

■登壇者のプロフィール

山田敏夫(ファクトリエ代表/ライフスタイルアクセント株式会社代表取締役)



1982年熊本県生まれ。大学在学中、フランスへ留学しグッチパリ店で勤務。卒業後、ソフトバンク・ヒューマンキャピタルへ入社。2010年に東京ガールズコレクションの公式通販サイトを運営するファッションウォーカー(現株式会社ファッション・コ・ラボ)へ転職し、社長直轄の事業開発部にて、最先端のファッションビジネスを経験。2012年、ライフスタイルアクセントを設立。2014年中小企業基盤整備機構と日経BP社との連携事業「新ジャパンメイド企画」審査員に就任。2015年経済産業省「平成26年度製造基盤技術実態等調査事業(我が国繊維産地企業の商品開発・販路開拓の在り方に関する調査事業)」を受託。年間訪れるモノづくりの現場は100を超える。

西村創一朗(複業研究家、HARES・CEO、ランサーズ複業社員、NPO法人ファザーリングジャパン理事)



1988年神奈川県生まれ。大学卒業後、2011年に新卒でリクルートキャリアに入社後、法人営業・新規事業開発・人事採用を歴任。本業の傍ら2015年に株式会社HARESを創業し、仕事、子育て、社外活動などパラレルキャリアの実践者として活動を続けた後、2017年1月に独立。独立後は複業研究家として、働き方改革の専門家として個人・企業向けにコンサルティングを行う。講演・セミナー実績多数。2017年9月〜2018年3月「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」(経済産業省)委員を務める。プライベートでは3児の父、NPO法人ファザーリングジャパンにて最年少理事を務める。

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