cat_oa-ascii_issue_d9a391593406 oa-ascii_0_d9a391593406_キーボードを同時打鍵も含めてカスタマイズする「かえうち」をためしてみた d9a391593406

キーボードを同時打鍵も含めてカスタマイズする「かえうち」をためしてみた

2017年12月27日 09:00 アスキー

 日本のほぼすべてのキーボードに刻まれる「JISかな」の使われなさに比べて、「親指シフト」のユーザーはしつこく生きている。彼らを救うハードウェアが登場した。USBキーボードの変換アダプター「かえうち」である――今回は、週刊アスキー電子版(Vol.1157、2017年12月19日発行)の連載コラム『神は雲の中にあられる』からの転載(一部加筆)です。

親指シフト入力がiPadでもPCでもMacでもAndroidできる

 キーボード配列変換アダプタの「かえうち」を、短期間だがお借りして試用することができた。PC、Mac、スマートフォンなどとUSBキーボードの間に入れて使うもので、私の場合は、これで「親指シフト」(NICOLA配列)が使えるというので興味深々だったのだ。
 ご存じのように、親指シフトは、富士通が自社のワープロ「OASYS」シリーズに搭載した独自の日本語入力方式で、左右の親指で押す2つの専用キーとほかのカナキーを同時に打鍵する。勝間和代さんなど少なくない支持者がいまもいるが、残念ながらメーカーとしてはサポート終了といえる状況だ(たまに搭載ノートが発売されていたのだが)。
 親指シフトのユーザーは、全国に一体どのくらい生息しているのか? 角川アスキー総研が2015年に行った調査では、「ローマ字」93.1%、「JISかな」5.1%、「親指シフト」1.3%がだった。少し前のデータになるが、2007年に楽天リサーチ社が行った調査では、“ローマ字”86.3%、“JISかな”7.6%、“親指シフト”は0.7%となっている。単純にこの結果だけを見ればだが、100人いたら1人くらいは親指シフトユーザーである可能性がある。
 「かえうち」は、2017年春にクラウドファンディング「kibidango」で目標額の7.8倍の購入予約をあつめて作られたものだそうだ。出荷開始は8月、9月には一般販売も開始されたのだが、私が注文をしてみたら到着は2018年2月になってしまうという。そこで、提供元の「うぇぶしま」さんにお願いしら、「短期間なら特別に」ということなので一瞬お借りしてこれを書いている。

 ところで、親指シフトを使う方法としては、いままでもソフトウェアによるアプローチがされてきた。ほかでもない「親指ぴゅん」というPC-9801やJ-3100用のMS-DOS用に私が書いたソフトが元祖だと思う。いまの私は、「やまぶき」や「DOVORAKJ」(Windows用)、「Oyamozc」(Android用)などのお世話になっているのだが。
 それに対して、「かえうち」はハードウェアによるアプローチである。なにしろキーボードそのもののふりをするので、USBキーボードを繋ぐものなら端末やOSを選ばないし、ソフトウェア的に不安定になることはほぼ考えられない。会社のPCでフリーソフトのインストールを制限されている人が、晴れて親指シフトを業務で使えるようになったという話もある。
 「かえうち」で唯一欠点があるとすると、機能があまりに豊富であるために面食らってしまう人がいるかもしれないということかもしれない。丁寧にもマニュアルの“はじめに”には、「カスタマイズに用意された機能は多岐に渡り、設定方法は複雑です。すべての機能を理解してから設定するのは現実的ではありません」などと書かれている。実際には、NICOLAをはじめ複数の設定例があらかじめ用意されているので手順どおりにやりさえすればよいのだが、若干の心構えが必要なのは事実である。
 具体的な設定の方法は、公式サイトを読んでいただくのが誤解がないのだが、「かえうちカスタマイズ」というソフト(Webアプリ)で設定して、「かえうちライター」(PC/macOS用)ソフトで「かえうち」にその内容を書き込むようになっている(「かえうちカスタマイズ」のインストール版もあり設定と書き込みの両方が行える)。

きわめて快適に日本語入力ができる

 さて、わずか数日間だがWindows 10とAndroidタブレットで使ってみた印象はきわめて良好である。私は使わなくていいかなと思ったが、Windows 10では「かえうちパートナー」というソフトを入れてやることで、いままでどおりIMEのオン/オフだけでかえうちの設定をとくに工夫する必要はなくなる。
 逆に、Androidも十分に実用的なのだが、キーの設定には若干の工夫が必要であるように感じた。私が試した環境は、日本語入力ソフトとして「日本語フルキーボード for Tablet」(Repy)を使用(Shift-スペースでIMEオン/オフ)。「かえうち」の設定は、IMEオン/オフに相当する「マクロA・かな」/「マクロA・英数」に、Shift-スペースと「英数」/「かな」を設定。これを、かなキー/Ctrlキーに割り当てた(CapsLockにCtrlを割り当て)。これで、かなキーでIMEオン、Ctrlキーでオフとなる(何を言っているのか分からないと思うがAndroidではCapsLockキーに音声検索が割り当てられているのでそこを回避している)。
 ところで、この原稿を書くまで気が付かなかったのだが、もう1つ親指シフトができるキーボード用のアダプタがあることを知った。「OyaConv」(オヤコンブ)というこれもUSBキーボードとPCなどさまざまなデバイスの間に入れて使えるものだ。名前のとおり親指シフト専用で、高橋祥之氏が、受注生産で2017年6月より提供されているという。こちらは、逆に単刀直入親指シフト用なのでサイトをご覧になってみることをお勧めする。
 そしてもう1つ、この原稿を書くまで私自身すっかり忘れていたのだが、1986年10~12月号の『月刊アスキー』で富士通のパソコン「FM16β」用の親指シフトキーボードをNECのPC-9801につなぐという記事をやった。筆者はエー・ピー・ラボの日笠健さん=私は発注しただけなので忘れていたのだ。彼が、16βのキーボードは使うものの98用のインターフェイス基板を起こして実際はそこでハードウェア的に実現してくれたのだった。

 私が入社した当時の月刊アスキー編集部は、全員にOASYS100Fが与えられていた(私は比較的あとから入ったが親指シフトユーザーだったのでMyOASYS2を持ち込んだ)。編集部とは直接関係ないが、アスキーは、その後「親指君」などというOASYS互換機といえる製品も発売する。一方、MSXのオフィス版である「OAX」(AX)において使われるという話もあったらしい(真相については別途取材が必要だが)。
 親指シフトのメーカーの壁を越えた発展規格として、1989年に「NICOLA」(日本語入力コンソーシアム)が結成。参加各社は、写植業者で定着していた親指シフトをJIS化してDTP時代到来に備えようとうったえていた。それが、日本の文化に少なからずプラスになるという活動だった。印刷というもの自体がそうなのだが、実は、“生産性”というものがメディア文化の基礎である。
 親指シフトに関しては、実にたくさんの方々が、いろんな“企て”をしてきたと思う。キングジムの「ポメラDM200」に親指シフトのモードがあるなどはいちばん分かりやすい例だろう。実際にソフトやハードを作っている人は、意外に「便利なので」くらいだったりするのだが。私の場合は、どうしてもコンピューターや知的生産やユーザー環境のことを考えてしまって、いまからでも、親指シフトがふつうに使えるようにしてほしい思っている(30年以上におよぶフィールドテストで一定の評価が得られたともう言ってよいのではないか?)。
 ところで、クラウドファンディングが、まさに親指シフトのような一定数は確実にいるユーザーをハッピーにするデバイスの登場を応援するようになったのは楽しいことだ。デジタルは、人に寄り添うべきでそれが案外できてしまうのもデジタルである。「かえうち」を使わせてもらって、そんなことを強く感じた。ちなみに販売価格は、価格は9,000円とリーズナブルだと思う。公式サイトはhttps://kaeuchi.jp/だ。

遠藤諭(えんどうさとし)

 株式会社角川アスキー総合研究所 取締役主席研究員。月刊アスキー編集長などを経て、2013年より現職。角川アスキー総研では、スマートフォンとネットの時代の人々のライフスタイルに関して、調査・コンサルティングを行っている。また、2016年よりASCII.JP内で「プログラミング+」を担当。著書に『ソーシャルネイティブの時代』、『ジャネラルパーパス・テクノロジー』(野口悠紀雄氏との共著、アスキー新書)、『NHK ITホワイトボックス 世界一やさしいネット力養成講座』(講談社)など。Twitter:@hortense667
Mastodon:https://mstdn.jp/@hortense667

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cat_oa-ascii_issue_d9a391593406 oa-ascii_0_f7ef5c5d945b_Switchにも使えるUSB Type-C対応の15.6型モバイル液晶が2万円切り f7ef5c5d945b

Switchにも使えるUSB Type-C対応の15.6型モバイル液晶が2万円切り

2020年1月23日 10:00 アスキー

 フルHD解像度に対応する軽量な15.6型サイズのモバイル液晶「Type-Cモバイルディスプレイ15.6」がサンコーから発売。サンコーレアモノショップ秋葉原総本店にて、1万9800円で店頭販売中だ。

 ノートPCなどに接続し、手軽にサブディスプレーとして使用できるモバイル液晶の新製品。給電とデータ通信の両方がまかなえるUSB Type-C接続であれば、ケーブル1本で接続可能。USB給電しながらHDMI出力を使用すれば、PS4やNintendo Switchを接続することもできる。  厚みはわずか9mm、重さも約700gと軽量なため、手軽に移動や持ち運びが可能。製品にはマグネット式のスタンドカバーも同梱、外出先で自立させて使用することができる。

 IPS方式の液晶パネルを採用し、応答速度は25~35ms、最大輝度250cd/㎡、コントラスト比1000:1、視野角は上下/左右170度。1Wx2のステレオスピーカーも内蔵している。なお、消費電力は最大7.5Wほど。  本体サイズは幅368×奥行き9×高さ225mm。製品にはUSB Type-CケーブルとHDMIケーブルも同梱されている。 【関連サイト】 サンコー 製品情報(Type-Cモバイルディスプレイ15.6) 【取材協力】 サンコーレアモノショップ

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cat_oa-ascii_issue_d9a391593406 oa-ascii_0_86a2359a45c2_カードサイズのSIMフリーケータイ「NichePhone-S」が3980円! 86a2359a45c2

カードサイズのSIMフリーケータイ「NichePhone-S」が3980円!

2020年1月23日 10:00 アスキー

 カードサイズのシンプルなSIMフリーケータイ「NichePhone-S(MOB-N17-01)」がアキバ店頭で特価販売中。取り扱っているのはイオシス アキバ中央通ヨコ店などのイオシス各店で、店頭価格は3980円だ。

 ほぼクレジットカードと同等のサイズ感を特徴とする、2017年11月発売のSIMフリーケータイ。厚みは6.5mm、重さはわずか38gと超軽量なため、シンプルな通話専用端末を持ち歩きたい人にピッタリだ。  0.96型のモノクロ有機ELディスプレーを搭載、音声通話やSMS、Wi-Fiテザリングなどの機能を備える。LTEには非対応で、ドコモまたはソフトバンク向けの-CDMA バンド1(2.1GHz)をサポートしている。

 販売されているのは未使用品で、ショップによれば「在庫は合計200台ほど」とのこと。 【関連サイト】 フューチャーモデル 製品情報(NichePhone-S) 【取材協力】 イオシス アキバ中央通ヨコ店

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cat_oa-ascii_issue_d9a391593406 oa-ascii_0_1396045a270d_東京オートサロン2020で感じた豊田章男社長の本音 1396045a270d

東京オートサロン2020で感じた豊田章男社長の本音

2020年1月23日 10:00 アスキー

ラスベガスから幕張へ クルマ好き社長が見る未来のクルマ社会

 「東京オートサロン2020」で最も印象的だったのは、トヨタの社長・豊田章男氏であった。オートサロンはカスタムカーの祭典であり、今年も個性的なカスタムカーや新型車が数多く出展されており、それらも非常に興味がそそられた。しかし、圧倒的なまでの存在感を放ったのが豊田章男社長であったのだ。  まず、驚いたのが、初日となる1月10日の朝一番9時半に行なわれたトヨタ・ガズー・レーシングのプレスカンファレンスに章男社長が登場したことだ。トヨタの発表なんだから登場してもおかしくない、と思うかもしれない。しかしほんの数日前、章男社長は、アメリカのラスベガスで開催されたエレクトロニクスショーのCES(1月7~10日まで開催)で、東富士に作る「Toyota Woven City」(トヨタ・ウーブン・シティ)を発表していたのだ。筆者の仲間のライターは、まだラスベガスでCESの取材をしているというのに。

 ラスベガスでプレスカンファレンスをしてすぐに帰国したのだろう。日本とラスベガスの時差は17時間もある。個人的には、欧州よりもアメリカからの帰国の方が時差ボケはつらい。そんな厳しい日程の中でありながら、章男社長は「I'm back!」と元気いっぱいにプレスカンファレンスに登場し、新型「ヤリス」のハイパフォーマンス版である「GRヤリス」を紹介したのだ。これには驚かされた。  しかも、それだけではない。最初のプレスカンファレンスの1時間半後に行われたWRC参戦の体制発表にも章男社長は登場し、伝説のラリードライバー、トミ・マキネン氏などと共に、WRCに対する抱負を語ったのだ。さらに、その後「ルーキー・レーシング」の体制発表にも参加。これは章男社長が国内のスーパー耐久シリーズに参戦するチームで、自身もドライバーとしてステアリングを握る。チームメイトの一人は、章男社長の息子である豊田大輔氏がいるように、トヨタではなく個人的なチームというのが特徴だ。

 朝イチのプレスカンファレンスから、WRC体制発表、ルーキー・レーシングと3連続の登壇に驚いていたが、さらに1時間後に章男氏はトークショーにも登場した。なんと、都合4回ものステージをこなしたことになる。その様子には、どこにもラスベガスからの強行日程を感じさせるものはなく、精力的であり、イキイキと非常に楽しそうであったのだ。

 そして最終日には、屋外イベント会場において章男社長はWRCの参戦マシン「ヤリスWRC」のハンドルを握って、自らデモランを行なった。まさに八面六臂の大活躍。昨年の東京モーターショーで豊田章男氏による「ガソリン臭い、燃費の悪い、音のうるさい車が大好き」という発言は、ポーズでもなんでもなく、本音であったのだろう。

 とはいえ、社会の流れはそんな章男社長の嗜好とは、まったく逆だ。章男社長が口癖のように「100年に一度の大変革期」と発言しているように、燃費規制はどんどん厳しくなるし、自動運転化の流れも止められない。クルマは所有するものではなく、利用するものに変化する可能性すらある。東京モーターショーで章男社長が語った「未来のクルマの運転は、今の乗馬のような趣味になる」というビジョンは、“クルマ離れの現実”と“クルマ好きの願い”のギリギリの妥協点だったに違いない。  「東京オートサロン2020」は、章男社長のクルマに対する熱量の大きさを感じさせ、その大きさゆえの葛藤も感じさせるものであったのだ。

筆者紹介:鈴木ケンイチ

   1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレース(マツダ・ロードスター・パーティレース)に参戦。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを“分かりやすく”“深く”説明することをモットーにする。  最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)。

 

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わずか約85g! 超軽量で超柔軟なネックスピーカー

2020年1月23日 10:00 アスキー

 重さわずか約85gと軽量な、首掛け式のBluetoothスピーカー「KABS-022B」がライソンから発売。あきばお~弐號店やあきばお~零などのあきばお~各店にて、税抜4000円で販売されている。

 耳に負担をかけることなく、すぐ耳元で音を鳴らすことができる首掛け式のBluetoothスピーカー。装着感にこだわったモデルで、超軽量デザインのため長時間疲れ知らずで装着できる。柔軟に折れ曲がる仕様のため、首に掛けやすい点もトピックだ。  密閉型の2chスピーカーを搭載、最大出力は3W×2でインピーダンスは8Ω。500mAhのバッテリーを内蔵し、約1.5時間の充電で約10時間の連続再生に対応する。

 接続インターフェースはBluetooth 5.0(Class2)で、通信距離は最大10m。プロファイルはA2DP、AVRCP、HFPをサポート。なお、製品にはBluetooth非対応のテレビなどをBluetooth化できる送信機も付属している。 【取材協力】 あきばお~弐號店

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cat_oa-ascii_issue_d9a391593406 oa-ascii_0_cda0bcd1705a_羽田空港の自動運転バスの実証実験をANAが実施 cda0bcd1705a

羽田空港の自動運転バスの実証実験をANAが実施

2020年1月23日 10:00 アスキー

空港内を移動するバスも自動運転で無人化を目指す

 1月22~31日にかけて、羽田空港において「大型自動運転バスの実用化」に向けた実証実験が実施される。その初日となる22日にメディア向けの発表・取材会が行なわれた。  実証実験を行なうのはANAで、将来の労働力不足対策のための空港内バスの自動化が目標だ。ANAはその実現のため、すでに2017年度、2018年度と2回の実証実験をしており、今回は3度目となる。初年度はバスの自動化の検証であり、2年目は空港という環境下での自動化の検証。そして3度目の今年度は、より実用化を見据え、自動運転レベル3の実証実験という内容となった。

 協力するのはSBドライブ、先進モビリティ、そしてビーワイディージャパンの3社。運行管理のためシステムなどをSBドライブが提供し、自動運転技術を先進モビリティ、そしてビーワイディージャパンがEVバスを提供する。  取材陣を待ち構えていたバスは、空とANAの機体をモチーフにしたデザインが施され、車両の前後に大きく「自動運転 実証実験中」の文字が躍る。中国ブランドのBYDのバスは「K9RA」というモデルで、324kWhのリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、最大航続距離はエアコンを使用した状態で最高250㎞。モーターは後輪のインホイールモーター。EVバスとして、世界各国で採用される信頼度の高いモデルだという。

 自動運転のために追加されたセンサーは、車両の前に3つ(前面の屋根、ボディーの左右の角)、リヤ(屋根)に1つの、計4個のLiDAR(レーザーレーダー)、屋根の中央部のGPS、そして前面のナンバーの上にミリ波レーダーというもの。LiDARを使って周囲の地図を作りながら自分の位置を推定するSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)と、GPSによる自車位置確認、そして自車内のセンサーで位置を推定する慣性航法という3つの手法を併用することで、信頼性の高い自動運転を実現するというのだ。

現状ではドライバーと添乗員が必要く

 ちなみに、今回の実証実験ではドライバーだけでなく、添乗員も同乗するという。ドライバーはあくまでも自動運転レベル3でのシステムがギブアップしたときの補助のみ。乗客が全員乗車したことの確認や、ドアの開け閉め、運行開始などは添乗員の仕事となる。バスが走る空港内は、乗客がバスの外を勝手に歩くことは許されない。その監視も添乗員の仕事というわけだ。

 バスに乗客となる取材陣が乗り込むと、添乗員役の説明員はスマートフォンを操作する。するとピコピコという警告音と共にバスのドアが閉まった。そして、説明員はバス室内のカメラに向かって「遠隔監視の××さん。発車指示は届いていますか?」と声をかけた。すると、ほぼタイムラグなしに「はい、届いております」との返事。運行中のバスを空港内の別室にいるスタッフが監視しており、添乗員のスマートフォン操作によりバスの発車指示の合図を受け取っていたようだ。遠隔監視者は、車両の自動運転システムやバッテリーの状態をはじめ、車内外のカメラ映像から問題の有無を把握し、問題がなければバスの発車を操作する。  もちろん問題が発生すれば、遠隔監視者側でバスを停止させることが可能だ。この運行管理システムがSBドライブの「Dispatcher(ディスパッチャー)」で、将来的には一人の管理者により、複数の自動運転車の運行をコントロールするのを目指すという。また、今回の車両はEVということで、バッテリーの状態など、内燃機のバスよりもモニターできる項目は多いようだ。

 自動運転が始まれば、もちろんドライバーの手はハンドルから離れたまま。Uターンも器用にこなす。EVらしく、ノイズと振動は非常に少ない。乗客であるメディア陣が車内を移動すると「危ないので、走行中の移動はご遠慮ください」とのアナウンスが流れる。これはAIによる自動のアナウンスだ。

 車内にある管理用パソコンのモニターを見ていると、SLAM、GPS、慣性航法の3つを頻繁に切り替えていることがわかる。走行は最高速度20㎞/hほどで、非常にスムーズで危なげない。ただし、空港内には非常に大きな特殊車両も数多く走っており、それらが中央ラインをハミ出て向かってくることも。そのときは、さすがに人間のドライバーが操作(オーバーライド)して危険を回避していた。

 実証実験のためのルートはターミナル棟の脇を巡る10分ほどのもの。自動運転レベル3ということもあり、あっけないほど何事もなく試乗は終了した。ANAとしては、この実証実験を足掛かりとして、2020年内には羽田空港内での試験運用を目指すという。

レベル3は始まったばかり 将来的には完全無人も期待できる

 空港内は、飛行機に乗せる荷物を運ぶトレーラーや乗客を運ぶバス、飛行機を牽引する大型車など、多種多様な車両が数多く走り回っている。その中を自動でバスを走らせるのは、確かに難しいことだろう。また、レベル3ということでドライバーがおり、しかも添乗員まで乗せるとなれば、逆に一人で運行している現在の空港内バスよりも必要な人員は多くなる。

 しかし、それでもレベル3を経て、レベル4という進化を続けた先には、一人の監視者によって添乗員なしの複数のバスを運行する可能性も見えてくる。今回の実証実験は、そうした最終的な目的に向かう、大切な道程のひとつに違いない。着実に歩み続けるANAの挑戦に期待したい。

■関連サイト SBドライブ

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名刺管理のSansanがクラウドサインと提携 契約情報の表示機能を搭載

2020年1月23日 09:00 アスキー

 2020年1月21日、企業向け名刺管理サービス「Sansan」を提供するSansanと電子契約サービス「クラウドサイン」を提供する弁護士ドットコムは「契約管理オプション powered by クラウドサイン」を5月から提供すると発表した。Sansanのオプションとして提供され、Sansan上で名刺を交換した相手の企業との契約書を同じ画面上で確認できるようになる。さまざまな確認作業の待ち時間や法務部門の工数を削減するニーズに応えて、現在開発が進められている。

名刺を基点として働き方を進化させる

 Sansanは2007年のリリース当初は営業支援ツールだったが、年々プロダクトコンセプトを進化させ、現在は「名刺管理から働き方を変える」という考え方を掲げ、ビジネスプラットフォーム化を目指している。 「Sansan上にビジネスで必要なあらゆる情報が確認でき、その結果、本質的な業務に向き合い、名刺を基点として営業にとどまらず働き方を次世代に進化させます」とSansan 共同創業者Sansan事業部長 富岡圭氏。  2019年10月にはリフィニティブと反社チェック機能の共同開発を発表し、法務部門でも活用できるようになった。「クラウドサイン」との連携もそのプラットフォーム化戦略の一環となる。

 一方、弁護士ドットコムの「クラウドサイン」はウェブ完結型のクラウド契約サービスで、2015年10月19日にリリースされている。現在は6万社以上に導入されており、電子契約市場シェアは8割を超えてNo1となっている。 「国内の弁護士は4万1000人います。そのうち、5.9%が法律事務所の勤務ではなく、企業内の弁護士として活動しています。その弁護士がコーポレートガバナンスを強化する中で、課題となるところをテクノロジーを解決したいと思い、Sansanと提携しました」と弁護士ドットコム 取締役クラウドサイン事業部長 橘大地氏。  法務部門の課題とは、たとえば属人的な業務で契約の背景が不明だったり、上司の評価がアナログ的なものだったり、高い業務負荷によるヒューマンエラーの懸念といったものが挙げられる。  契約書をデータ化したり、フローを自動化できれば、これらの課題を解決できる。また、会社のガバナンスを定量的に評価することもできるようになる。例えば、発注者なのに相手方の損害賠償の上限規定がある契約が6%ある場合、そのリスクを今年の法務の目標として3%にすると設定して動くことができる。 「クラウドサインはCONNECTED EVERYTHINGとして、契約書の持つ力を活用したいと考え、今回の提携をしております」(橘氏)

Sansanへの登録後に契約情報が通知

 今回発表された「契約管理オプション powered by クラウドサイン」は、Sansanのオプションとなる。名刺交換をしてスキャンするとSansanに登録されるが、同時にクラウドサインとデータを突合させ、契約情報が通知される。その企業との契約締結の有無や契約時期、契約名などがその場で確認できるのが特徴だ。

「契約情報は重要な相手企業との接点です。名刺と電子化された契約書データがつながると、新たな価値を提供できるのではないか、と新機能の開発に着手しました」とSansan 新規事業開発 尾中倫宗氏。  たとえば、これまでは隣の部署が営業をかけているのは知っていても、実際に契約をしているのかがわからないという課題がある。違う部門から違う商材を提案したい場合、その企業とどういう関係になるのかがわかるとスムーズにアプローチできる。  「契約管理オプション powered by クラウドサイン」を利用すると、名刺を登録したら「○○社と合意締結した契約書があります」と通知が出る。通知を開くと、相手企業の詳細画面にある「クラウドサイン」タブで、過去に締結した契約書を一覧で確認できる。  従来、営業側が契約状況を確認したい場合、法務部へ問い合わせて、確認してもらい、フィードバックしてもらうというフローになっていた。Sansanのヒアリングによると、ある企業ではこの作業だけで1日2~3時間取られており、業務負荷が大きかったという。そんな手間を省いて、即確認できるようになるので、営業のスピードアップが実現する。もちろん、法務部の業務負担も減るというメリットも大きい。

 契約書には社内関係者という情報も紐付けることができる。自社の誰が、どの企業とどんな契約を結んでいたのかがわかるので、法務部ではなく直接その同僚に契約に関することを聞くことができるようになる。Sansanが掲げている「同僚コラボレーション」も促進できると考えているという。  「契約管理オプション powered by クラウドサイン」を契約するにはSansanとクラウドサインの両方を利用している必要がある。料金は5万円(税別)~となる。1月21日から問い合わせを受け付け、提供は5月を予定している。 ■関連サイト Sansan クラウドサイン

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cat_oa-ascii_issue_d9a391593406 oa-ascii_0_c4b8dd8e78b3_【本日発売】なか卯「黄金つくねと炭火焼き鶏重」 c4b8dd8e78b3

【本日発売】なか卯「黄金つくねと炭火焼き鶏重」

2020年1月23日 07:00 アスキー

「黄金つくねと炭火焼き鶏重」 ・店舗:なか卯 ・価格:並690円、大盛760円 ・発売日:1月23日  昨年“親子丼発売25周年”を迎えたなか卯は、鶏肉へのこだわりやその調理は得意とするところ。そんななか卯の自慢の“鶏重”。  ふんわり食感の大きな鶏つくねは、レンコンの食感と生姜をきかせて仕上げたそう。黄身と鶏つくねを絡めると、コク深い味わいを楽しめるとか。炭火で焼き上げた鶏のもも肉は香ばしく、ジューシーで食べ応え十分とうたいます。ピリッと辛味のゆず胡椒を添えています。 ・関連記事:なか卯「黄金つくねと炭火焼き鶏重」   ■関連サイト 公式サイト

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cat_oa-ascii_issue_d9a391593406 oa-ascii_0_cd3c1b5261ec_ゼンリンDC、仮想サーバー1800台の「VMware Cloud on AWS」移行は順調 cd3c1b5261ec

ゼンリンDC、仮想サーバー1800台の「VMware Cloud on AWS」移行は順調

2020年1月23日 07:00 アスキー

 「いつもNAVI」ブランドの個人向けサービス、位置情報プラットフォームや受託開発などの法人向けサービスと、詳細な地図コンテンツや位置情報をベースとしたデジタルビジネスを展開するゼンリンデータコム(ゼンリンDC)。同社ではITインフラの“フルクラウド化”方針を打ち出し、これまでオンプレミスで運用してきた仮想サーバー約1800台をすべてクラウド移行する取り組みに着手している。そこで活用しているサービスが「VMware Cloud on AWS(以下、VMC on AWS)」だ。  2019年6月に幕張メッセで開催された「AWS Summit Tokyo 2019」の事例講演では、社内向け開発環境(約400台の仮想サーバー)のクラウド移行が完了したことを報告していた。その後、小さな課題はありつつもプロジェクトは順調に進んでおり、商用サービス環境も含めたクラウド完全移行を当初の予定より6カ月前倒しすることになったという。米国ラスベガスで開催された「AWS re:Invent 2019」会場で、同プロジェクトに携わる技術本部 技術統括部 副部長の渡邊大祐さん、技術本部長の奥 正喜さん、エキスパートエンジニアの水尾千寿さんに話を聞いた。(取材日:2019年12月2日)

「フルクラウド化」方針を決定、まずは開発環境のクラウド移行を完了

 まずはAWS Summit Tokyo 2019での講演内容を振り返っておきたい。この講演では渡邊さんが登壇し、プロジェクトの進捗や課題、ノウハウなどを紹介した。下記リンク先で講演動画も公開されているので、詳細はご参照いただきたい。 ■関連リンク 「フルクラウド化に向けたAWSと VMware Cloud on AWS によるハイブリッドクラウドの実践」(講演ビデオ、40分) AWS Summit Tokyo講演資料  講演内容をふまえつつクラウド移行プロジェクトの要点をまとめると、次のとおりだ。 ゼンリンデータコムでは数年前から、新規サービス開発において“クラウドファースト”の方針をとっている。ただしそれ以前のサービスの多くが、仮想サーバーとしてオンプレミスに残っていた。 2018年時点での仮想サーバー台数(インスタンス数)は、オンプレミスが約1800台、クラウドが約2400台。 2020年以降に向けた中長期のインフラ方針として「クラウドへの完全移行(フルクラウド化)」を実施し、オンプレミス環境(自社データセンター)をクローズすることを決定。 クラウド移行の方法として、既存の仮想サーバーをそのまま移行できるVMC on AWSを選択。 まずは開発環境、約400台の仮想サーバーを、IPアドレスを変えずにVMC on AWSに移行(2019年5月末に移行完了)。 今後、商用サービス環境のクラウド移行も段階的に進め、2020年度中には完全クラウド移行し、自社データセンターをクローズする計画。

 システムをクラウドに完全移行し、データセンターをクローズするという方針は「経営レベルの判断だった」と、技術担当役員である奥さんは説明する。  「やはり、自社でデータセンターを抱えていく運用コストの問題がいちばん大きかったですね。あと、オンプレミスで構築してしまうと数年間はハードウェアが固定され、技術進化が止まってしまう。特に古いサービスは“塩漬け”になってしまっており、今さらコストと時間をかけてファームウェアを更新することもできない。すると今度はセキュリティが甘くなってしまう――。そうした状況があり、クラウドに完全移行するという判断になりました」(奥さん)  渡邊さんも、旧来のオンプレミス環境と新しいクラウド環境の両方を並行運用するのは非効率だったと語る。「いつクラウドに寄せきれるのか、その見極めを図っていた」(渡邊さん)ところ、登場したのがVMC on AWSだった。既存の仮想サーバーがそのままクラウド移行でき、運用管理のノウハウもこれまで培ってきたものが生かせる。また移行途中のオンプレミス/クラウド併存環境においても、単一の管理コンソールから両環境をコントロールできる。

 こうして、まずは5月末に開発環境のクラウド移行を完了させた。移行後、社内の開発者からの反応はどうだったのか。渡邊さんにそう尋ねたところ「寂しいことに、あまり反応はありませんでしたね……」と苦笑いする。  「もっとも、何か問題があればいろいろと反応もあるはずなので、反応がないのは以前とまったく変わらず使えている、つまり成功だったのだとポジティブに捉えています(笑)。移行に際しては“大掃除”も行い、もう使われていなかった5%ほどの仮想サーバーを破棄できました。そして何よりも、『VMC on AWSに移行しても問題ない』と判断できたのが大きな成果でした」(渡邊さん)

商用サービス環境の移行に着手、スケジュールを6カ月短縮する決定

 開発環境に続き、現在は商用サービス環境の移行に着手している。その第一弾として、複数のサービスが利用する共通APIなどのバックエンドサービス群(共通基盤)のクラウド移行を予定している。これは2020年3月末までに完了させる計画だ。  細心の注意を払わねばならない商用サービス環境のクラウド移行には、ブルー/グリーンデプロイメントを採用し、旧環境(オンプレミス)と新環境(クラウド)を並行稼働させながら、DNSの設定変更でサービスのアクセス先を徐々に新環境へ切り替えていく。新旧環境に異なるIPアドレスを割り当てるため、仮想サーバーの移行ではコールドマイグレーションを選択している(IPアドレスを変えない開発環境の移行では、VMware Cloud Motionを利用した)。  「現在(取材時点)はオンプレミスの仮想サーバーをクラウド側にコピーし、同じ環境を作っているところです。現時点では仮想サーバー500台ほどが立ち上がった状態で、12月中に構築を終え、1月にシステムテストやパフォーマンステストを行う計画です。テストで問題がなければさらにそのコピーを立ち上げて行き、最終的な台数は2倍程度に増える見込みです」(渡邊さん)

 後述するようにいくつかの課題はあるものの、インフラ部分では今のところ「全体スケジュールを遅らせるような課題は存在していません」と渡邊さんは語る。共通基盤の移行が完了すれば、次はサービスのフロントサーバー群を順次、6月末までをめどに移行していく。  移行プロジェクトはおおむね順調に進んでおり、この先の見通しもついているため、ゼンリンデータコムでは2019年秋の段階で「データセンターの解約(クローズ)を6カ月間前倒しする」方針に改めたという。当初予定では「2021年3月末まで」としていたスケジュールを「2020年9月末まで」に短縮し、データセンターコストなどの節減を図るものだ。

ネットワーク関連の部分ではいくつかの課題も発生

 もちろん、移行作業が進むにつれていくつかの課題も明らかになっている。6月の講演では、開発環境の移行における仮想マシンバージョンの課題(バージョンが古いものはvMotionで移行できない)、AWSネイティブ環境(VPC)との通信連携方法、ロードバランサー機能が標準では未提供といった課題を取り上げていた。  VMC on AWS自体、また新しいサービス(東京リージョンは2018年11月ローンチ)であり、特にゼンリンデータコムのような大規模移行案件の実績は少ないだろう。渡邊さんは、ヴイエムウェアとの折衝や確認を繰り返しながら移行プロジェクトを進めてきたと語る。  あらためて、取材時点で残る課題のひとつとして渡邊さんが挙げたのが、オンプレミスから移行したVMC on AWS環境と、もともとAWS上で構築していたサービスVPC環境とのネットワーク接続だ。この課題は6月の講演でも触れられていた。  VMC on AWSの仕様上、VMC環境から通信できるAWSネイティブ環境は、VMC専用のネットワークインタフェース(ENI:VMware Cloud Elastic Network Interface)を備えた特定のVPC(特定のサブネット)のみとなっている。したがって、AWSネイティブ環境にある既存のサービスVPCに接続するためには、このVMC専用VPCにプロキシやロードバランサーを立てて中継するか、「AWS Transit Gateway」サービスを利用してVPNで接続するか、という選択となる。

 6月時点では上記2つの方法を検討していたが、今回の取材直前になって“第3の方法”が見つかったという。もともとオンプレミス環境とサービスVPC環境は「AWS Direct Connect」経由で接続されているので、VMC on AWSからいったんオンプレミス環境に接続し、そこで折り返してDirect Connect経由でサービスVPCに接続する方法だ。最終的にはこれを選択したと、渡邊さんは語った。  「他の方法と比較したところ、ネットワーク的に最も安定していたのでこれを選択しました。弊社ではもともとDirect Connectを使っており、今後も使うだろうという前提もあります。ただしこれは次善の策であり、ベストな方法ではありませんので、ヴイエムウェアには改善要望を出しています」(渡邊さん)  新たな課題としてもうひとつ、VMC on AWS環境のアップグレード作業に伴うインフラ停止もあるという。VMC on AWSはヴイエムウェアが提供するマネージドサービスであり、仮想化ソフトウェアのメンテナンス作業はヴイエムウェア側で行う。  「仮想化ホストのアップグレードは、ヴイエムウェアのエンジニアが仮想サーバーをvMotionで他のホストに“逃がしながら”実施してくれるため、サービスが停止することはありません。しかし(仮想ネットワーク基盤である)NSXコンポーネントのアップグレードでは、ネットワークを一時停止しなければならない問題があります。ネットワークは冗長化されているのですが、アクティブ-バックアップを切り替える処理の間、どうしてもネットワークの停止が避けられません」(渡邊さん)  ヴイエムウェア側からは当初、この切り替えで「およそ20秒間」のネットワーク停止が発生すると説明を受けたという。しかし、24時間無停止で稼働することが前提の商用サービス環境であり、停止時間はなるべく切り詰めたい。両社で検討を重ねた結果、この停止時間を「10秒未満」まで短縮できる道筋が見えてきたという。今後、実際に切り替え時間を計測して許容できるかどうか検討していくと語った。  「まだ新しいサービスということもあり、VMC on AWSは仕様として定まっていない部分も多くあります。実際にやりながら『ここはどうなっている?』と問い合わせ、一緒に検討していく感じですね。またヴイエムウェア側も、そうしたユーザーの声を求めていると感じます」(渡邊さん)

VPC on AWS+AWSネイティブのハイブリッド化、将来的なビジョンは

 前述したとおり、ゼンリンデータコムでは商用サービス環境のVMC on AWS移行を段階的に進め、順調に進めば今年9月末までにこのクラウド移行を完了し、オンプレミスのデータセンターをクローズする計画だ。  将来的なAWSネイティブ環境とVMC on AWS環境の使い分けについて、6月の講演では「サービスが求めるシステム特性を踏まえてクラウドを賢く使い分ける」方針だと説明していた。VMC on AWSでクラウド移行したものを、さらにAWSネイティブにモダナイズしていくことは、現状ではあまり考えていないという。  「以前からモダナイズできるものはそうしてきたので、VMC on AWSで移行したアプリケーションのモダナイズはあまり考えていません。モダナイズの必要がないものをそのまま残すために、VMCという選択肢があると考えています。VMCに関して今後ありうるとすれば、仮想サーバーの集約密度をさらに高めてコスト削減を図ること。また、昨年(2018年)あたりからヴイエムウェアが注力しているコンテナやKubernetesが、VMCでもマネージドサービスとして使えるようになったらいいなと考えています」(渡邊さん)  ひとまず現時点ではクラウド移行の作業に専念し、その先はヴイエムウェアの提示するビジョンも見ながら、新しい方向を検討していきたいと語った。  AWS以外のパブリッククラウドの活用、つまりマルチクラウドについてはどう考えているのか。技術本部長の奥さんは、現在のところあまり必要性を感じていないが、特に量子コンピューターのクラウドサービスについては、マルチクラウド活用の可能性も「少しありうる」と答えた。  「ゼンリンデータコムでは地図や地形データに基づくサービスを展開していますから、たとえば『巡回セールスマン問題』や空間処理など、量子コンピューターでなければ解けないものも出てくると思います。どこ(どのクラウド)がリーズナブルに使えて、性能も出せるのか、そこは今いろいろと検討しているところです。量子コンピューター領域のクラウドサービスについては、やや特殊な状況かもしれません」(奥さん) ■関連サイト ゼンリンデータコム Amazon Web Services

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