秋葉原の福袋といえば、デジタル系に次いで人気なのがホビー系。今年は駿河屋とラジオ会館の福袋、そしてリバティーの鬱袋を買ってきた。
用意できる福袋の数がデジタル系に比べて少ないため、早い段階で完売することが多いホビー系福袋。さらに近年はネット販売のみで店頭販売をしないお店が増えてきたようなので、入手できないことも想定していたのだが、無事買えてホッとした。
毎年まったく同じグッズが数十個まとめて入っていたり、雑誌の付録やノベルティーグッズなど明らかに商品ではないものが混入していたりと、当たり外れが非常に大きいのがホビー系福袋の特徴だ。はたして2019年の福袋はナニが入っているのだろうか?
駿河屋 ノンジャンルジャンクフィギュア詰め合わせセット 1598円(税抜1480円)
プライズフィギュア、トレーディングフィギュア、ワンコインフィギュアなどを詰め合わせたセット。作品限定の詰め合わせならともかく、ノンジャンルというのが気になる。しかもその後にジャンクと書いてある。いったいどんなスゴイものが入っているのか確かめたくなり迷わず購入した。
秋葉原ラジオ会館 店頭特設売り場 福袋 3000円
秋葉原ラジオ会館の1階で福袋を販売していたので、3000円のものを買ってみた。なにが入っているかわからないがラジオ会館といえばホビーショップが数多く入店しているので、ホビー系福袋であることは間違いないだろう。
リバティー 極鬱袋 2000円
近年めっきり販売店舗数が減った鬱袋。今年はリバティーで極鬱袋というのを購入できた。今年唯一買えた鬱袋、しかも“極”鬱袋ということで、中身に期待がかかる。
強烈に印象に残る鬱袋を期待していたのだが、予想に反してガッカリ感がなく、鬱袋というより福袋に近い中身だった。むしろそれはそれでうれしい誤算であり大いに歓迎するが、記事的には盛り上がりに欠けてしまった。
鬱袋は、その中身を巡ってネットで炎上しやすく、ショップも大胆な商品内容にしづらくなっており、販売自体を中止するところが増えてきた。そんななか、果敢に鬱袋を展開するリバティーにはエールを贈りたい。
しかし、鬱袋ではなく極鬱袋というわりには、肩透かしを喰らったような中身だったといえる。来年こそ文字通り「鬱」になりそうなガッカリ感を味わえる袋が出回ることを期待したい。鬱袋は、価格分の笑いや、話のタネを提供してくれればそれでいいのだから。
一方、福袋の方にも変化が確認できた。昨年まで必ずと言っていいほど福袋に入っていたトレーディングフィギュア(全6種+シークレット1種みたいな箱の中身がわからないアレ)を、今年はさほど見かけなかった。
福袋に入っているトレーディングフィギュアは、同じシリーズが10~20個入っているが、そのほとんどがダブりで全種コンプリートできない呪われたアイテムなのだが、それが福袋から駆逐されたことは、称賛に値する(今年購入した福袋がたまたまそうだっただけかもしれないが……)。
お店でも、ひたすら同じシリーズのフィギュアを1つの福袋に大量に詰め込むのではなく、いろいろなシリーズを2つずつ入れるような方向にシフトしているようだ。トレーディングフィギュア同様、トレーディングカードも減ったように思える。
やはり福袋を買って中身を開けたときに、いろいろな商品が入っている方が楽しい。ショップも売れ残りを詰め合わせるのではなく、購入者に喜んでもらえる、来年もまた買いたいと思わせる中身づくりを目指すときが来ているように感じた。
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